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がっかりの「たまたま」 嬉しかった「たまさか」

2015-03-08 | 小さな旅の思い出




車窓から眺める富士山

先月の始め、東京へ出かけてきました。

ちょっとしたお楽しみのための旅でしたが

少し早めに出発して、東京駅を眺め

以前からちゃんと見てみたいと思っていた三菱一号館美術館の

銀行営業室を復元したというクラシカルな

カフェでランチをしようと考えていたのです。



三菱一号館(みつびしいちごうかん)とは、1894年(明治27年)

現在の東京都千代田区丸の内に建設された日本初のオフィスビルで

煉瓦造の建物内に会社や銀行が入居していた[3]。

丸の内最初の洋風貸事務所建築としての「第1号館」である本建物は

三菱の建築顧問であったジョサイア・コンドルによりイギリス・クイーンアン様式

の外観を持つ煉瓦造の建築物として設計された。

1968年(昭和43年)に三菱地所が解体したが、2009年(平成21年)にやや異なる位置に

同社により復元された。

現建物は三菱地所運営の企業博物館「三菱一号館美術館」の建物として利用されている。

                          ~Wikipediaより~


三菱一号館美術館H.Pはこちらからどうぞ

残念ながらワシントン・ナショナルギャラリー展は翌日からなので

観覧できないのは知っていました。

しかし、、、

なんということでしょう!

貸切で入ることが出来ませんでした。

おまけに資料館までたまたまお休みなのでした。

がっかりです。



仕方なく、丸の内ブリックスクエア辺りでランチをと思い

一号館広場へと向かいました。



美術館の裏庭に当たるこの場所には世界的に有名な彫刻家の作品が

さりげなく置かれていました。

この辺りにはストリートギャラリーと称して多くの作品が展示してあるのです。
http://www.marunouchi.com/pdf/art_map.pdf

上の写真の左下に見える作品は、イギリスのヘンリー・ムーアによる

「腰かける女」です。

高層ビルの谷間にあって、風もなく日当たりのいいこの場所では

ベンチに腰かけて休憩されている方もちらほらと見受けられました。

そろそろビジネス街のランチタイムも終わりのじかんです。

ふと見上げると、なにやら花のようなものが咲いている木を見つけました。


十月桜

最初は雪が残っているのかと思ったのです。

名札に書かれた十月桜という名の通り、昨年の10月に咲き

その花が散った後、2月になって再び咲き始めたのだそうです。

後で聞いたはなしですが、秋と本来の桜の季節の春の2度花を咲かせる桜なのに

今年の春はあまりに早く咲き出してしまったのだとか。

高層ビルの谷間でたまたま見つけた小さな春に嬉しくなりました。

さて、そろそろおなかも空いたことだし・・・・

どうしようと思っていた矢先に見つけた



たまさか



お店は2階のようで、1階はエレベータホールのみ。

美味しそうな写真につられて上がってみると・・・

ガラス張りの明るい店内のカウンター割烹でした。


上の写真はネットからお借りしました
最近流行りのカウンター割烹。

間近で料理をするところが見えるのが楽しいですね。

目の前の板長さんがこれまた気さくなかたで

お料理の事から、お店から見える景色の事

そしてお天気とお店の関係なんて

とても興味深いお話をしてくださいました。

もちろんお味の方も大満足!

趣向をこらした海鮮ちらし、トロトロに煮えた豚の角煮に大根等々

デザートのきな粉のティラミスも絶品でした。

丁度、ランチタイムも終わりの頃だったからでしょうか

お店を出る際には、見送りにもでてくださったので

お仕事のことなどあれこれ訪ねてしまいました。

なだ万で修業を始められたそうですが、こうした

カウンターのお店はお客様の喜ぶ顔を間近で見られるので

とてもやりがいがあるのだとか。

気に入った料理があればレシピを教えてくださるとのこと。

これはまた機会を見つけて出掛けなくてはと思ったのでした。

たまさか とは たまたま と同じ意味で「偶然に」とか「ばったり出会う」という意味なのですよね。

「たまたま」にがっかりした後で見つけた 「たまさか」 は とても嬉しい「たまたま」となったのでした。

さて、お腹もいっぱいになった事だし

お目当てのあの場所に向かうことにいたしましょう・・・