１５年前の自分

【15年前の自分】

昨日は、保険業界に飛び込んで来て、１年目のセールスマンと同行して、彼のお客様を訪問しました。


私も15年前、ラーメン屋を辞め、結婚し、長崎に来て、保険屋になった。
縁もない地域なので、義理で保険に加入してくれる人はいない。

行くあてはないので、
保険会社から言われる通り、
飛び込み営業をして回った。

家に停めてある車の車検満期ステッカーを見て、ピンポーンして、自賠責保険を売ってこい！

路上駐車されている原付バイクの自賠責保険ステッカーを見て、満期近いものや、期限が切れているバイクに、自賠責保険の案内を貼ってこい！

この中島川界隈は昔、大水害があった地域だから、地図を片手に水害補償の案内をしてこい！

画期的な医療保険が出たので、これは売れるから飛び込みしてこい！と言われて、マンションの上から下へピンポーンして回った。



拒絶の毎日・・・




俺は何をしに来たんだろうと
悔しい毎日を過ごした。


無意識のうちに、
路面電車の線路の上に立ってて、
クラクションを鳴らされたのも
覚えている。





次のアドバイスは、
保険会社から保険満期リストを渡されて、訪問するように言われた。

またか・・・
と思った。



ところが、今回は少し違った。
保険が満期ですと、
玄関を叩くと、
聞いてくれる人が出てきた。



それが嬉しくて嬉しくて、
何度も何度も通った。

色んなセールスツールを作って、
どうやったら、
この商品の魅力が伝わるだろう？
どうやったら、
保険の価値が分かってもらえるだろう？
と。


すると、
保険の契約をしてくれる人が出てきた。
保険に加入してもらえることが、
奇跡的で
嬉しくて、嬉しくて、
契約後も、
何度も何度も訪問した。
というか、
この人以外、
糸口が見えなかっただけ。


自動車保険はどうですか？
生命保険はどうですか？
ご家族の保険はどうなってますか？
紹介してもらえませんか？
って。


足しげく通うとは、
まさにこういうことだと思う。




昨日、同行した彼は、
まさに15年前の
自分を見ているようでした。

訪問して訪問して、
やっといただいた
１つのご契約から、
次のセールスを展開して、
でも、上手くいかず、
それでも、
「自分と出会って良かったと思ってもらいたい」と、
自分は取り扱えない商品のご案内までして、
「何とかお客さんのご要望を叶えてあげたいので、力を貸して下さい」と、
お客さんの目の前で、私に電話を掛けて来た。


日程調整をして、
訪問したのが昨日でした。
今では分かるんです。

保険会社は、保険知識は教えてくれるが、売り方は教えてくれない。
それは、保険を売ったことがないから、顧客を開拓したことがないから。
なので、保険会社のアドバイスはデタラメです。


全然売れなくて、
門前払いの毎日で、
この先どうなるんだろうと思うような日もあったけど、
今では、
あの経験があったから、
今があると思えるし、
新人の彼のひた向きさに何とか答えてあげたいと思う。
たまに、15年前のお客様を訪問すると、
当時の僕のセールス資料が出てくることがある。

今では、業法違反と言われるような拙いチラシ。
パンフレットへのマーカー。


「一生のお付き合いをよろしくお願いします。」と書いたメモ。
100均で買ったチープなバインダーにまとめてある保険証券。



15年前、可愛かったなぁ、オレ。

今では、
怠慢だとか
偉そうだとか
ちっとも顔を出さないとか
お前は何もんだとか
指摘を頂くことが多くなりましたが、
新人の彼を見て、
初心に帰ることができました。


セールスの方法を学びたくて、学びたくて、
行き着いたのが
アチーブメントだった。


奇しくも、今、アチーブメントのセミナーを久しぶりに再受講するために福岡に向かっいます。

40代をどうするか？
ライフプランニングする時間にします。


2017年9月21日