放送大学で、学んでいます

大学を出ているので、編入で全科生になりました。心理学を中心に学びまして、今は、再入学により、再び学びを始めました。

景気の指標としてのGDP

2017年05月30日 | 私の経済学

景気の指標としては、いろいろあるが、1.消費支出、2.貿易収支、3.設備投資、4.政府支出を押さえておけば、経済ニュースを聞いても役に立つ。

政府は、オリンピックの年までに、昨年末のGDP500兆円から、600兆円へと、「アベノミクス」で拡大させる構想を打ち出している。

経済成長が続いていた1970年代では、実質GDPが指標として重要性を持ったが、デフレ下においては、国民の生活実態とは乖離するため、名目GDPの方が、景気を表すには適当なのだろうと思っている。

GDPの増加は、資本主義経済のかなめであることはいうまでもない。

統計局のデータに寄れば、消費支出は、減少しており、これだけを見れば、極めて困難なことを目標に据えているように見える。

 

こういうときに、さよなら逆転ホームランを出すとすれば、手っ取り早いのが、戦争であろう。

 

戦争により国富が失われるにせよ、戦後の預金封鎖と財産課税を行えば、そこから逃れた者は例外として、ここまで拡大した格差も、低レベルで、縮まる可能性もある。

 

ブルデューが提唱した「文化資本」による社会の考察は、一時流行したピケティーの「資本論」にも通底するところがあり、資本家が富を失わない限り於いて、「文化的装置」も維持され、たとえば、教養だとか、振る舞いだとか、それらを包摂する「文化」を共有しうる。

マルクスが、資本主義に対して抱いた危惧とも、通有するところがあり、政府目標として、600兆円をオリンピックまでにGDPを増やすという方針自体が、「自発的な資本主義」から乖離しているように見えてしまう。

 

中国のような「資本主義」を目指しているように見えてしまうのだ。


宮里藍の引退

2017年05月29日 | 私の経済学

何年か前に、売却したゴルフ会員権の譲渡損失の損益通算による「還付申告」が増えた時期があった。

私も、ゴルフぐらいなら、スポーツ音痴の私でもできるのでないかと、父のゴルフ道具を借りて、練習を始めたことがあった。

たいていは、何か始めるとき、それに関する書物を読むことからスタートする。

しかし、家の近くにあったバッティングセンターの玉を打つよりも、困難を極めた。

人がやっているのを見よう見まねでやろうとするのだから、無理もない。

思い返せば、ゴルフブームは、あの頃が最盛期で、バブルが崩壊してから、ゴルフに興じる人も少なくなり、

今でも、私より、かなり年上で余生を送っておられる方に聞くと、若い人は増えていないそうである。

70代以上の元気な方が、日の出とともに、コースを廻り、簡単なランチが済むと帰って行く人たちも多いそうである。

ゴルフ場の経営が思わしくないことは、経済誌などでも取り上げられてきた。

宮里藍、報道によると、31才。これから活躍できるという若さでの引退には、正直驚いた。

野球から転向したジャンボ尾崎が、かなりの高齢まで活躍していたのと対称的である。

 

ゴルフの終焉は、英米流の資本主義の崩壊を連想させる。


コンビニでは、買いたい商品がいつも売り切れ

2012年10月11日 | 私の経済学

大阪から他府県まで仕事に行くとき便利なのは、なんと言っても駐車場のあるコンビニである。

ただ、毎回がっかりすることがある。それは、食べたい弁当などが売り切れていること。

他にも食品はあるではないかと言われれば、それまでだが、昨日なども、サンドイッチを買おうとしたら

カツハムサンドとかツナサンドなどしか残っていなかった。

せめてミックスサンドがあれば、よかったのだが、運転中、サンドイッチを食べようと思って

店に入ると商品がないという状況は大変困ったものである。

しかたなく、他のもので代替したが、支払総額が、548円になった。

これだと、支払額は、そう変わらずに、満足度の低い食事をすることになる。

こういう経験が繰り返されると、それは「学習」され、ひとつ手前のコンビニやマクドナルドで

食べようかと言うことになり、その店が、置いておけば、私が買うであろう商品がなかったばかりに

次の来店を難しくさせてしまう。

商品がないために、売上がなかった場合の「損失」を機会損失というが、売上機会ばかりでなく、

来店意志まで奪ってしまうとなると、サンドイッチひとつの問題にとどまらないだろう。