放送大学で、学んでいます

大学を出ているので、編入で全科生になりました。心理学を中心に学びまして、今は、再入学により、再び学びを始めました。

放送大学で、心理学のさわりを学ぶこと

2019年03月05日 | Weblog

放送大学の心理学は、どうですか?と、たまに、聞かれることがあるが、一概には言えない。例えば、高校生のときに、宮城音弥「心理学入門」や「精神分析」(岩波新書)を読んでいた場合で、心理学を学びたいという飢餓感があった人には、内容が薄くて、物足りないかもしれない。

とりわけ、臨床心理学や深層心理学の専門書を、

ある程度、読んだり、NHKで放送された、河合隼雄先生の講座などを熱心に見ていた場合、発せられるパッションが、全然違うのに戸惑うかもしれない。

例えば、朝日カルチャーセンターの山中康裕先生の講座を受講していた場合には、内容の深さでは、放送大学の授業よりも深いかもしれない。

放送時間が短いし、テキストも、放送大学初期のような、のちに、単行本や文庫に収録されるような内容のものが少ない。

外国文献のタイトルが間違っていたことがあり、指摘するメールを送ったが、別の先生に変わったこともあるのか、何の連絡も なかったこともある。

京都学習センターが、京大の薬学部があるエリアにあった頃は、著名な教授の講義は、テキストも、そのまま学術文庫に入っているぐらい充実していたものである。

そういう観点からすると、本格的に学びたい人には、現行のテキストや講座は、物足りないかもしれない。

面接授業も、先生次第であり、教育社会学者の稲垣教授の講義も、既存の内容については問題なかったが、「あまちゃん」(NHKの朝ドラ)を取り上げたものは、趣旨もよく分からない上に、今は、自分の仕事手間忙しく、睡眠不足だとか言って、早々に切り上げて帰る始末であった。

学問においては、失敗もあるので、それを批判するつもりはないが、「戦前の高等女学校に関する調査による研究」が秀逸であっただけに落胆した次第である。

他にも、内容が薄くて軽いものも多いのが、残念だが、これは、通学する学校でも、同様かもしれない。

 

教授ともなれば、オリジナリティも要求されて、当然と思われるが、教科書的なものにとどまるものも少なくない。

 

さりとて、安くて、容易に受講できるという点では、役立つと思う。