放送大学で、学んでいます

大学を出ているので、編入で全科生になりました。心理学を中心に学びまして、今は、再入学により、再び学びを始めました。

中井久夫「『昭和』を送る」、みすず書房、2013年

2013年07月21日 | 哲学・思想・雑感

先週の日経新聞「読書欄」のコラムに、斉藤環先生が、中井久夫先生の書物を取り上げていた。その中に、中井久夫「『昭和』を送る」、みすず書房、2013年の紹介があった。

タイトルになっているエッセイ「『昭和』を送る」の初出は、1989年であり、ながらく一般の読者が目にすることができなかった。

あとがきなどで、エッセイ集への収載が遅れた理由が述べられている。

中井久夫の「昭和天皇論」の体裁を取っているが、一般性のある「『君側の奸』コンプレックス」なる概念を提唱していたりして、興味深い。

ただ、天皇・皇太子・皇族のセットで、うまく機能するようになっている日本の天皇制度だとすると、将来に若干の不安も感じる。

このエッセイに登場する症例には、自我以前の心的外傷に関するものが取り上げられており、いろいろと考えさせられた。

 

個人の神経症の問題にしても、家族の問題にしても、地域の問題にしても、日本の問題にしても、その解決を時間にゆだねざるを得ないこともあり、

早く問題を解決したいと思いながら、そのまま、解決に向けて生きていく生活を続けて行かざるを得ない事柄は多く存在する。

東北大震災から、2年余。未だ復興のめどが立たない一端には、住民の意思統一がとれないこともあるのだと、NHKのドキュメンタリー番組は

伝えていた。

 

問題の解決が困難なときは、とりあえず、気にはしつつも、それを抱えながら生活していくことしか方策がないのかもしれない。

 

 


大腸内視鏡検査 体験記

2013年07月05日 | 生活全般

まず、大腸内視鏡検査を受けるに当たって、きっかけとなることがあると思います。たとえば、大腸がん検診で、潜血反応がでたとか、

胃が悪いので、胃カメラの検査をしたところ、ポリープが見つかったときに、大腸の検査も勧められたとか、いろんなきっかけはあろうかと思われます。

昨年は、胃の内視鏡をやった際に、医師から、大腸もやっておいたらと勧められたことがあり、来年は、大腸内視鏡検査をやろうと思ったわけです。

ただ、2006年に腹痛に伴い診察の過程で受けた大腸内視鏡検査は、かなり痛いものでしたから、やはり医療機関を選ばないといけないと

思っていました。

また、大腸内視鏡検査は、前日から準備が必要なため、なるべく近くの医療機関がよいと考えていました。

[前回の検査で覚えていたこと]

・下剤を飲むので、当然のことですが、何回も便意を催しますから、便意と便意の間隔ぐらいの時間で移動できること

・信頼できそうなお医者さんを選ぶこと

・設備が整ったところであること

 

これらの条件で、調べますと、いつも通勤のときに見ているクリニックがヒットしました。

1.事前予約

そこで、実際にクリニックを訪れ、雰囲気なども確かめました。先生の印象もかなりよかったので、即断で予約を入れました。

帰りに、前日飲む薬をもらい、食事の制限やポリープ切除後の制限などの説明を受けました。

2.前々日

この大腸内視鏡検査は、便が透明になり、食べかすなどがすっかりなくならないと受けられませんから、

海藻類や菌糸類など検査前日には食べてはいけないものは、取らないようにしました。

3.前日

昼は、ウィダーインゼリーで我慢し、夜は午後7時に素うどんを食べました。

午後8時に、貰ってきた薬を400mlの水で溶いて飲みます。

しばらくして、便意を催しますから、排便します。私の場合、翌朝まで5~6回でました。

(クリニックの説明書にも書かれていましたが、漏らしてしまうのではないかという心配のある人は、紙おむつなどを使うのもよいと思います。)

4.当日

水などの飲料水だけ摂取し、クリニックまで歩いて行きました。

9:00に受付を済ませ、検査室に行きました。検査着に着替え、待合室で、1.5Lぐらいの液体を1時間ほどかけて飲みます。

便にかすが残らない程度になれば、検査が可能になります。

検査用のベッドで、点滴を受け、検査の順番を待ちます。

検査室に入ると、注射液が投入され、眠くなります。

今回は、おしりがもぞもぞしている感じだけで、何の痛みもなく終わりました。

1時間ほどベッドで休んだあと、結果を診察室で聞いて帰りました。

5.使用薬剤

オピスタン注射液、ドルミカム注射液、ムーベン配合内服液、マグコールP