今日、天王寺のほうで仕事があったので、帰りに、あべのハルカス展望台に上ってきました。
阿倍野側から見たハルカス。高さは、280m。日本一高いビルです。
ハルカスの当日券は、近鉄の2階のところに入場券を売っているところがあります。
ハルカスに登るエレベータのあるところには、入場券を売っているところがないので注意が必要です。
16階までエレベータで登ったあと、別のエレベータで、60階まで約45秒で登ります。
今日は、PM2.5などのスモッグのせいか、遠くは見えませんでした。
大阪教育大学天王寺キャンパスが見えたので撮影しました。
アベノハルカスの一角には、業者がやっている記念撮影コーナーがあります。
たぶん、大阪の恥部、ディープ大阪、利権の縮図というか、とりあえず、見てはいけない場所である、顔見せで営業している遊郭のある飛田あたりを見えなくするための策ではないのかと、いぶかしく思いました。
飛田遊郭は、近年できた遊郭でもあり、規模からも言っても最大級でしょう。日本最大の遊郭と言っても過言ではないのかもしれません。
ただ、チョンの間といって、15分ぐらい(1万~1万5千円)で事を済ますところなので、前戯代わりに、その辺りの通りを歩き、やりたい娼婦を探すのも楽しみのうちと言えよう。
接客中以外の娼婦は、玄関先に煌々と照らされて座っている。
ユング心理学的には、ロマンチック・アニマを投影させられてしまうのだろう。
売買春は、道徳的には退廃したものなのだろうが、男性に性欲がある限り、お金を支払えば、気持ちのよいことが出来るという点では、需要はなくならないだろうし、また、自己の女性像を投影するシステムを内在化している
人類においては、まさに、元型的な行為であり、現象と言えるかもしれない。
とりわけ、心理臨床に於いて、若い女性のカウンセラーが、年配のクライエントに対峙する状況は、お金を払う、時間制限、場所も限られているという構図に関して、類似性が見られる。
ただ、飛田では、一度会って、もう二度と会えない状況は、かなり確率であるのに対し、数回に渡って会える確率が高くなるところだろうか。
「性格の鎧」を表した、W.ライヒは、性に関して、社会で自由に語り合え、交わり会える世界を理想の社会と考えるようになった。ライヒの理論は、現代思想を生むのに影響を与えたが、その現代思想の退潮とともに
精神分析の世界からも消えた。
風営法などにより規制や制限される性の文化は、店舗が規制されるために、無店舗タイプのデリヘルやホテヘルのように、景色の背後に退いた結果、常識人にとっては不快な物体の多くは消えゆく中、
道徳的退廃も、一種の元型的世界なのだから、いろんな多くの問題があるのを承知で言えば、目に見える形で残って欲しい文化ではある。
「性」の問題は、子どもや青少年たちの発達課題との関係で、微妙であるし、中高年にとっても、なかなか深刻な問題のひとつなのだろうと思う。
とくに、少子高齢化により、超高齢社会に住まう我々の発達課題でもあるのだ。