放送大学で、学んでいます

大学を出ているので、編入で全科生になりました。心理学を中心に学びまして、今は、再入学により、再び学びを始めました。

大山泰宏「人格心理学」第3回「人格を映し出す-心理査定」

2011年12月27日 | 共通科目
1.観察法
信頼性の高い観察 仮説を伝えないチェックのみ 新たな仮説などが得られない

参与観察     日常 観察者との相互作用

2.人格検査法

イ)作業検査法

ロ)質問紙法
  矢田部-ギルフォード性格検査
  MMPI
  虚偽尺度・バッファー項目

ハ)投影法
  ロールシャッハ法・TAT
  描画法 バウム法 風景構成法

ニ)投影法の批判的検討と可能性 検査者へのメッセージ

3.人格を理解するということ

イ)心理検査の意義 手がかり

ロ)アセスメントという概念



大山泰宏「人格心理学」第2回「人格を理解する観点と理論」

2011年12月27日 | 共通科目
1.人格理解の方法
(01)血液型占い
(02)類型論と特性論
イ)類型論
  クレッチマー 精神疾患 循環気質、分裂気質、粘着気質
  シェルドン  4000人の大学生 内胚葉、外胚葉、中胚葉
  ユング    外向性・内向性
  フロイト   口唇期・肛門期・男根期
ロ)特性論
  「特性語」
  オルポートとオズベスト、キャッテル
  アイゼンク
  因子分析
  マックレーとコスタ
  外向性・調和性・誠実性・神経症的傾向、経験への開放性
  ビッグ・ファイブ
  人間の性格の実在的次元の構造・性格の認知次元か分からない。
( 3)人格の力動論
  イ)力動論とは、人格の異なった部分に分けて、その部分どうしの関連を見ることで、人格を理解し記述しようとするもの

  例 フロイトの人格論

  ロ)防衛機制

  ハ)構造論(第二局在論)

大山泰宏「人格心理学」第1回「人格心理学を始めるにあたって

2011年12月27日 | 共通科目

日本パーソナリティ心理学会 http://jspp.gr.jp/

 

イ)詫摩武俊(他)著(2003)「性格心理学への招待(改訂版)」、サイエンス社と読み比べると、本講座の特徴が分かりやすい。

たとえば、オールポートによる人格の定義の翻訳においても、詫摩は、「パーソナリティとは個人のうちにあって、その個人に特徴的な行動や思考を決定する心理物理的体系の力学的体制である」(前掲書4ページ)と訳しているのに対し、

大山は、

人格とは「個人の環境への適応を決定するような心理的身体的な諸々のシステムからなる、個人の中の力動的組織である」としている。

 

両者とも、引用・参考文献は、Allport,G.W.1937 "Personality:A psychological interpretation"となっている。ただ、出版社名が異なる。



大山は、原文として、次のようなものを提示している。"Personality is the dynamic organization within individual of those psychophysical systems that determine his unique adjustment to his environment."

かつては、力動的の訳が付されるdynamicが力学的と訳されていたので、翻訳も異なるのだが、力動的組織を仮定しようとすると、なかなか困難である。

そこで、重要なのは、人格は、1.心理的身体的要素を統合する上位システムであり、2.個別であり、3.能動的に環境に適応していく性質を有することだとされる。

ロ)人格概念の歴史的背景として、モートン・プリンス報告した「多重人格」と個人差心理学の流行があり、現代のような電子メディアの発達は、それらを含んだ上での自分とは何かという問いを投げかけている。

 

ハ) 心理・生理的体系の個人内における力動的体制であり、その人を取り巻く環境に対して、その人独自の行動や思考を決定するもの 日本大百科事典 小学館 浅井邦二

 

ニ)その環境に対して、その人独自の適応を決定するような心理=生理的体系の個体内における力動的組織体である 日本大百科事典 小学館 柴野昌山


共通科目、大山泰宏「人格心理学」の特徴

2011年12月27日 | 共通科目
本書の「まえがき」にも書かれているように、たとえば、第一章「人格心理学を始めるにあたって」の章末参考文献にある詫摩武俊(他)著(2003)「性格心理学への招待(改訂版)」、サイエンス社と比べると、多様なアプローチから「人格とは何か」について探求しようとしており、学者の名前だけでも相当な数にのぼるので、じっくり学ぼうとすれば、相当な時間が必要になると思われる。






放送大学の授業も終わりに近くなっていますね。正月休みで、中途半端になっている専門科目をやれれば

2011年12月26日 | 専門科目
「こころの健康と病理」は、一人の先生でなく、さまざまな先生が入れ替わり立ち替わり担当されるので、ひとつの授業という感じでなく、パッチワーク的な印象を受けます。

ひとつには、「こころ」が定義されていないこと、「健康」と「病理」となっているが、視点は、「病理」にあるように感じられる。

「健康」というのが、「病気」でないことだとすれば、そのタイトルは、「こころの病理」のほうがすっきりするのではないか。


後期では、2科目を制覇するつもりでしたが、共通科目の「人格心理学」に絞って試験に臨んだ方がよいような気もしてきた。