さてこの日こそはりりまむさんより早く到着し、やんちゃ組を連れ出そうと思っていた私。間もなく山科へ着くという頃、犬3頭連れで外を歩いているりりまむさんとお友達をまたしても発見。
またまた重量級ワンズを担当頂き、大変申し訳無い気持ち。感謝!
そこで私は先週に引き続き、萌&ぷーペアを外へ連れ出すことに...。
ぷーにゃん&萌ちゃん
この二頭は当初フィラリアによる運動制限があったため、ドッグランでのお散歩だった。
その後、徐々に外に連れ出すようになると、現在ではお散歩時間が待ちきれないほど外へ行くことを楽しみにしている。いろいろな匂いもして、ドッグランには無い楽しい刺激があるのだろうね。
ぷーにゃん
この二頭はお花がよく似合うでしょう?
萌ちゃん
ホームへ戻り裏口から入ると、あの犬好き入居者の方と職員さんにエレベーターホールでちょうど一緒になりました。
この職員さんは犬好き入居者の希望による引率で、萌ちゃんやぷーにゃんにしばしば面会に行っているとのこと。ワンズの性格をよく知っています。
フロアへ戻ると、入居者のおじいちゃまが「おかえり」と、いつものように声をかけてくれます。
萌ちゃんも「ただいま」と言っているかのように、おじいちゃまの前に笑顔で寄って行きます。
ぷーにゃんが気にしている方向を見ると、さきほどのおばあちゃまと職員さんがオヤツを持って待っていました。おばあちゃまは犬が喜ぶのを見るのが好きなのだそう。職員さんはさっそくワンズにオヤツを与えます。
だけどキミ達、食べすぎは危険信号点滅よ。カロリーを取り過ぎないよう、オヤツをもらったら職員さんに報告してお食事を少しだけ減らしてもらってね。(^_-)-☆
私がこのフロアをでるとき、「またね」と声掛けしてもワンズはチラッと見ただけ。今日は後追いしてきませんでした。キミ達、ゲンキンだわね。
「萌ちゃん、ぷーにゃん、またねー」
帰る前にりりまむさんたちとのお散歩から戻ってきたはずのブンちゃん達の様子を見ようと、もう一つのワンズユニットへ行くと...
いつものようにワンズが駆け足で寄ってこないのは何故???
ん???
何かマグロのようなものが横たわっている。近づいてみると、
ぶ、ブンちゃん。どうした?お散歩で疲れた???
ぶ「.....。」
自分でまたまた齧ったらしいハーネスを付けたブンちゃん。声掛けしても横たわったまま元気がありません。それにしても、つけているハーフチョークがパンパン。やっぱり食べすぎじゃない?
あ、あちらにダイちゃんがいました。
だけどやっぱりダイちゃんの様子もどこか元気が無い。ダイちゃんに声掛けしてみました。
ダ「キョウハソットシテオケ」
は?
ますます気になるこの言葉。だいいち、ダイちゃんも変じゃない???
ではむっちゃんに尋ねてみよう。
む「ボク、ゲンキ」
むっちゃんは笑顔で、いつものようにゆったりオーラに包まれています。
聞くところによると私が訪れる直前、突然入口ドアを開け、大きく手足を動かしながら入ってきた人に対してブンちゃんが番犬に大変身するというハプニングがあったのだそう。
犬のいるこのフロアは、必ず入口でインタホンを鳴らし、応答を待って解錠することになっている。ブンちゃんでなくても、犬であればテリトリーを守ろうとする行為は自然なこと。
そうかブンちゃん、元気が無いように見えたのは、人を脅かしてしまったことを反省していたのかしらね。
ここは特別養護老人ホーム。ルールを理解できない方もいらっしゃることでしょう。この日はフロアの担当職員さんも運悪く不在でした。事故に至らなくて良かった。
そこで山科ホームにいる犬のことをよくご存じのない方、これから犬を迎えようと思っている方、あるいは保護犬の里親さんになろうとしている方に私からのメッセージです。
私は一散歩ボランティでしかありませんが、保護犬を迎えるにあたって、ある程度の経験を持っています。
ご存じのように山科で伴侶動物福祉の一環として迎えた動物達の殆どが殺処分寸前でレスキューされた保護犬猫。
犬や猫などの伴侶動物達は生涯を人と共に過ごすパートナーであり、人の心を育て豊かにする幸せの源。伴侶動物を幸せにすることは、人の社会も幸せにすることに繋がると、施設長の理念で迎えた大切な財産の一つでもあると思います。
したがって山科では、誰からも引き取り手が無かった犬や猫を迎えていたと思います。
特に愛護センターからレスキューされた犬達は捕獲された後、殺処分となる日が目前に迫っていることを本能的に悟り、死を迎えることの恐怖を体験していることでしょう。何かのきっかけでトラウマのようにその恐怖が蘇ることもあるでしょう。
一般的に犬達は基本的に憶病です。憶病だから吠えます。人間不信を持っていれば、危険だと悟れば噛みつくこともあるでしょう。
知らない人が突然入ってくると恐怖を感じます。
聞きなれない音、大きな音も怖いのです。
移動する物体に対して恐怖を感じることもあります。
それを押す人間などにも恐怖を覚えたりします。
自分のいるテリトリー(縄張り)、一緒に暮らす家族を守ろうともします。
だから、
人間が配慮しなくてはならないのだと思います。
犬や猫は純粋無垢。人の手によって劣悪な環境下に置かれたとしても、再び人の深い愛情に触れれば、人生の伴侶として共に癒し癒されながら生きていくことのできる唯一の伴侶動物達です。
さて、話を戻すと、誰もぶんちゃんを責めたりしていないのに、心のダメージも大きかったのでしょう。そのすぐ近くにいたダイちゃんも何かを感じとったようでした。
ぶ「ああ、オイラ」
ぶ「エネルギーギレ」
この騒動を知ったりりまむさんとお友達が、ブンちゃんの心を癒してくれました。
それにしてもブンちゃん、
甘えすぎじゃない?
というか、調子に乗り過ぎて無い?
いいかげんにしなさい!
ぶ「ウヘ」
さて、10月20日(土)に“さくらの里山科”では地域の方を対象とした感謝祭が行われるそうです。
午前中は小型・大型犬別に時間設定のドッグラン解放、午後はバーベキュー大会が企画されています。ドッグラン利用希望者は毎年の狂犬病予防接種と混合ワクチン接種済みである証明が必要です。
ぜひ遊びに行ってみてくださいね。