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武満徹の宇宙

2006-05-28 | Music & Art
雨上がりの午後。
初台の東京オペラシティへ。

コンサートホール タケミツメモリアルで開かれた『オーケストラコンサート 武満徹の宇宙』。

今年の音楽界はモーツァルト一色のような1年だったりしますが、日本を代表する作曲家、武満徹が没してから10年の節目の年でもあるのです。

『乱』『天平の甍』『夢千代日記』など映画やドラマの音楽も数多く手掛けている武満徹ですが、本日の演目は、『カシオペア』『アステリズム』『ジェモー』、宇宙をテーマにした3作品。

『カシオペア』のパーカッションの超絶技巧なソロに目を見張り、『アステリズム』のラスト近く、今まで耳にしたことがないほどのすさまじいクレッシェンドに衝撃を受け、『ジェモー』では二人の指揮者による2つのオーケストラと、オーボエとトロンボーンの織りなす壮大な交響の時間に夢うつつ……

そしてコンサートの余韻をひいたまま、オペラシティのアートギャラリーで開催している『武満徹・Visions in Time展』を観覧。

若き頃、同世代の芸術家たちと結成した『実験工房』から誕生した作品。
代表作『ノヴェンバー・ステップス』や『閉じた眼』などの自筆譜や、『ピアニストのためのコロナ』などの図形楽譜。
武満が作曲のインスピレーションを受けたパウル・クレーやオディロン・ルドン、サム・フランシスなどの作品や、彼自身による絵画作品。
武満が音楽を手掛けた映画のポスターのほか、コンサートなどのポスターやプログラムなどもあって、なかなか見応えのある展覧会でした。

そして、ピアニスト岡田博美氏の武満徹ピアノ作品集をお買い上げ。
まだ買ってから聴いてないCDがあるのに、影響されやすいというか……