クルーズ4日目
いよいよ レンバタ島ラマレラ村に上陸の日です!
世界で唯一 手銛の突きん棒によるクジラ漁の伝統を守っている村です
長い棒の先に銛をつけ 10mほどの木製の舟の先端からマッコウクジラをめがけ飛び込むようにして
銛を突き刺し仕留める 命がけの漁です
レンバタ島の南端にあり 簡単に行くことはできません
レンバタ島の中心地レオレバ港から4時間ほどかけて車でいくか
直接村のある海岸へ船を回し ボートで近づくしかありません
(空港のあるとなりの島から レンバタ島のレオレバ港まで行くのがまず至難の道程ですが・・・)
夜のうちにパンタール島から移動して
4日目 まずは朝の1本目 レンバタ島 Lembata Reef
ラマレラ村の麓でマクロポイント
ダイビング中に ラマレラ村の子供たちが素潜りで遊びにきてくれて
楽しいらしいのですが
まだ8時前の朝早い時間だったので 残念ながら遊んでもらえませんでした

ベニハゼ

こちらのガングロちゃんは何だったかしら?


セグロリュウグウウミウシの交接

クサリミノウミウシ

セトリュウグウウミウシ

サキシマミノウミウシ科とフジタウミウシ科らしかったような。。。(*_*;


色鮮やかなホヤやソフトコーラルも

他にイエローダッシュフュジュラー・タカサゴ群・モンハナシャコetc.
朝食を済ませゆっくりしたあと ラマレラ村上陸

先客がいたようです 大型のヨットです

オーストラリア辺りからくることもあるのだそうです
岸壁がないので 海岸へボートを寄せるのも人が乗り降りするのも大変

クルーズ船スタッフがボートを抑えてくれるのですが 穏やかでも波に翻弄されて
ときには太腿あたりまで濡れます

舟屋

この舟でクジラ捕りに出ます

この長いロープのついた銛を長い竹の棒につけてクジラを突きます
逃げようとするクジラにひきずられて 10回ののうち4~5回は転覆するらしい
クジラ捕り文化についてはこちら→沖縄国際大学の江上教授の国際シンポジューム報告書を読まれるといいです
深海1,000mまで潜るクジラを捕るのは命がけ
その銛打ち役は養う家族のいない若者が選ばれてきたとのこと
この日は漁に出ないのか 舟屋で舟を作ったり修理をしたりしていました

子供たちの目はとてもきれいです

村にはもう一つ名産品があります
イカットと呼ばれる織物(絣布)です
フローレス島にもたくさん出ていますが その人気が高まると同時に
化学染料で簡単に染め 機械織りにしたものが多く出回るようになってきましたが
ここではまだ草木染の繊維で手織りの本物が手にはいります


ときどき さっきのヨットのような人や私たちのような立ち寄り観光客もいますが
業者が買い付けに来るようになって 値段が上がっているようです
素朴なものですが町に行けば数倍 ものによっては10倍ほどの値段になります
こんな風に無造作に並べて売っています


村の成り立ちから クジラやマンタなどの絵柄が多く 頭で描きながら織っていくのだそうです

わたしも買いました! テーブルセンターほどのものですが

村の中はいろいろな魚が干してありました
この右のは模様は紛れもなくジンベイザメのヒレですね!

ここに住んでいるのは先住民族ではなく 海洋民族が移動してきたらしい
辺境の地には間違いないけれど イエズス会の布教によりほぼ100%がカトリック教徒で
教育水準はとても高いと聞きました
修理中の教会(?) イエスの像はとなりの建物に退避中。。。

戻ってきて昼食中に北上し島の中間ほどのところで
2本目 レンバタ島 Tanjung Atandai
巨大なロウニンアジがわれわれを観察するよう何度もに近づいてきました


ダイバーが珍しいのでしょうか。。。
ムスジコショウダイ

TANOLUS TAMENSIS だそうです

トゲトゲウミウシ?
他にキヘリキンチャクダイ・オビデンスモドキ・イエローダッシュフュジュラー・イソコンペイトウガニetc.
さらに北に移動しサンセットダイブになりました
3本目 レンバタ島 Waitaba
ハナイカ

オイランヨウジ

アカホシカクレエビ

ニシキウミウシ

モンジャウミウシの交接?

オオウルマカサゴ

他にサメハダヤドカリ・イレズミウミヘビ・セミホウボウ・マーブルスネークイールetc.
エキジットしたら 海岸で漁の後始末か舟の手入れをしていた島の住民が
いきなり水面に現れたダイバーを見てあっけにとられたような顔をしていました


この辺りまで来るとダイバーが珍しいのかもしれない
手を振ったら 手を振り返してくれた^^

きょうは3本で終わり
このクルーズのもう一つのメイン いまも噴煙を上げる活火山の島へ移動する時間です
(つづく。。。。)
次はお正月明けに(^^ゞ