音楽配信サイトに必要なこと

街角でもMDだけではなくiPODを聴いている人が増えてきており、日本だと若干事情は違うのかもしれないけれど、それでも音楽配信を利用している人の数を考えるとiTMSの知名度というのはまだまだなのかもしれない。

ITmediaニュース：音楽サービスの双璧はiTunesとNapster、知名度はNapsterに軍配

ITmediaの記事を読むと、「音楽をダウンロードしたことのあるユーザーは、音質、価格、セレクション、値ごろ感、サービス内容を重視していることも判明。半面、サイトの雰囲気や、ほかのユーザーとお薦め情報などを交換できることはそれほど重視されていなかった」とあるが、音質・価格・セレクションなどは、RSモデルを前提とする限り、サイト側からすれば差別化しにくい要因だろう。

となるとユーザー囲い込み策となる他の部分(サイトの雰囲気や、ほかのユーザーとお薦め情報などを交換)が差別化要因となるはずなのにこの結果。これはまだまだサイト側の工夫が足りないということだろう。機能だけみればどのサイトでも実装できてしまうのがこのオープンモデル。となると使い勝手やユーザーの勘所に届くちょっとした工夫をいち早く出す必要がある。

結局は当たり前のことをするのではなく、当たり前になる前にする、ちょっとした、しかし決定的な差異を見つけるなど知恵を絞らなければならないのだろう。