まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」正伝永源院

2014年01月23日 | 京都市東山区

先日「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で塔頭を公開中の建仁寺へ行ってきました。建仁寺は、臨済宗建仁寺はの大本山で、鎌倉時代の建仁2年(1202)の開創です。寺号は当時の年号から名づけられています。

先に、開山師であり、日本に臨済宗を伝えた栄西禅師の御廟所の開山堂をご紹介しました。【前ぶろぐ】 続いて「正伝永源院(しょうでんえいげんいん)」です。右下地図の赤マルの場所が、花見小路からまっすぐ行ったときにくぐる門(左下写真)です。門をくぐらずに手前の道を右折(西)です。写真クリックで拡大

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「正伝永源院」は、織田信長の弟(織田信秀の十一男)である織田有楽斎(長益)と、熊本藩主細川家の菩提所として知られる建仁寺の塔頭寺院です。明治6年に、もともと祇園にあった「正伝院」と、この地にあった「永源庵」が合併しました。

「正伝院」は鎌倉時代に創建、室町時代に起こった応仁の乱の後に荒廃しますが、元和4年(1618)、織田有楽斎(おだうらくさい)によって再興し、隠居所と茶室を建てます。有楽斎は、千利休に師事した大名茶人として知られ、茶道有楽流の始祖として名を残した人です。

「永源庵」は、南北朝時代に創建、細川頼有が禅に帰依したことが縁で、和泉上守護家細川氏8代の菩提寺となり、さらに、この系統から出た細川幽斎・細川三斎父子を祖とする熊本藩主家細川氏の菩提寺の一つともなったお寺です。

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受付を済ませ、境内に入ると、すぐ細川家の大きな墓があります。

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その後、方丈へ・・・。中央の仏間に残るのは「蓮鷺図(れんろず)」で、蓮の花と鷺や燕などの鳥を描いた金碧(こんへき)の襖絵です。狩野山楽の作と伝えられており、咲き始めから満開、そして、盛りを過ぎるまで、蓮池の時間的経過を追うような画面構成になっていて、人生とも重なります。

P1070497少しだけ開いた襖の奥には、織田有楽斎のおもかげを伝える木像が安置されています。写真撮影NG。左写真は看板のものです。

仏間の両側の部屋には、第79代内閣総理大臣の細川護煕(もりひろ)氏が平成25年に自ら描かれた襖絵を奉納されています。東山の夜桜を描いた「知音(ちいん)」 と西山の暁の紅葉を表した「秋聲(しゅうせい)」です。ふわっとしてやさしいお人柄がでてるな・・・と思います。お目にかかった事ないけど。(^^;)

以前、苔寺の近くにある「竹の寺(地蔵院)」でも、細川護煕氏が描かれた水墨画を見ています。前ぶろぐ】地蔵院も細川家の菩提寺です。(細川家ゆかりのお寺は全国に200近くあるそうです)

 
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庭園には、有楽斎が建てた茶室「如庵(じょあん)」が復元されています。内部を覗くと、腰貼り(壁下部)の部分に古い暦が使われているのがよく見えます。ちなみに如庵という名は、有楽斎のクリスチャンネームのジョアンからきてるとか?内部撮影はNGです。

なお、オリジナルの茶室は国宝に指定されています。祇園の正伝院境内から、東京の三井本邸、大磯の別荘に移築され、現在は、愛知県犬山市にある有楽苑に移築されています。

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第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

公開場所によっては、拝観休止日や期間が大きく違いますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐスタンプラリー前ぶろぐ】妙心寺聖澤院前ぶろぐ龍泉菴前ぶろぐ建仁寺開山堂前ぶろぐ

建仁寺 http://www.kenninji.jp/index.php

第48回京の冬の旅で公開予定の塔頭の両足院の公開は3月1日からです。昨夏、半夏生の庭をご紹介しています。【前ぶろぐ】通常は本坊・方丈・法堂の拝観ができます。詳細は【前ぶろぐ①】【前ぶろぐ②】にて。



第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」建仁寺:開山堂

2014年01月20日 | 京都市東山区

先日「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で塔頭を公開中の建仁寺へ行ってきました。建仁寺は、臨済宗建仁寺はの大本山で、鎌倉時代の建仁2年(1202)の開創です。寺号は当時の年号から名づけられています。

開山は栄西(「えいさい」または「ようさい」)禅師です。創建当時は、天台・密教・禅の三宗兼学でしたが、文永2年(1265)宋の禅僧、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が入寺してからは、純粋に禅の道場となります。やがて室町時代には「京都五山」の第三位として受け栄えるものの戦乱と幕府の衰退により再び荒廃します。その後、天正年間に安国寺恵瓊(あんこくじえけい)が方丈や仏殿を移築し、復興が始まります。

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現在も、勅使門、三門、法堂、方丈が一直線に並ぶ伽藍と14の塔頭寺院を持つ大寺院で、今年は、開山・栄西禅師の八百年遠諱(おんき)の年で、さまざまな行事が予定されています。

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今回の冬の旅の特別公開では、3ヶ所公開されています。(時期が違うので注意)まずは開山堂から見ました。建仁寺の開山であり、日本に臨済宗を伝えた栄西禅師の御廟所(墓所)です。門をくぐり、客殿から拝観します。写真撮影は一切NGです。

客殿は、妙心寺の塔頭寺院から移築したもので、江戸時代の障壁画が数多く残されています。中の間を飾るのは、加藤文麗(かとうぶんれい)が描いた「龍虎図」です。加藤文麗は、大洲藩(愛媛県大洲市)の3代目藩主の六男でありながら、幼い頃より画を好み、江戸藩邸に住み、狩野派に師事したという当時としては珍しいプロフィールの持ち主です。他にも江戸後期の画家で山水画や花鳥図を得意とした原在中(はらざいちゅう)の「松鶴波図」「白梅群禽図」などがあります。*写真は看板のものです。

P1070493_2 続いて、客殿から開山塔へ・・・。開山塔は、明治17年に建てられたもので、礼堂と相の間(あいのま)、祠堂(しどう)からなり、相の間に栄西禅師の坐棺が埋葬された石壇が築かれています。祠堂には栄西禅師の木像が安置されています。祠堂は開山塔が建てられる以前からあったものだそうです。

開山塔、客殿から見る庭園は、苔むしており、栄西禅師お手植えと伝わる菩提樹が今も残っています。大きな木だったのが寿命を迎え、その周りに次世代の木が囲んでたくさん育っているような形です。

この木が、先に訪ねた妙心寺の龍泉菴【前ぶろぐ】の襖絵のモデルなんですね~。見れてうれしい。(^^)今は、落葉していますが、葉が茂り花が咲く初夏の頃を見てみたいです。その時期に、公開しないかな~。*実際にお釈迦様が悟りを開いた熱帯性の菩提樹とは違うものです。中国・日本では育たないため、別の木を菩提樹としており、この木は栄西禅師が中国から持ち帰った種をお手植えされたものだそうです。

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

公開場所によっては、拝観休止日や期間が大きく違いますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐスタンプラリー前ぶろぐ】妙心寺聖澤院前ぶろぐ龍泉菴前ぶろぐ

建仁寺 http://www.kenninji.jp/index.php

第48回京の冬の旅で公開予定の塔頭の両足院の公開は3月1日からです。昨夏、半夏生の庭をご紹介しています。【前ぶろぐ】通常は本坊・方丈・法堂の拝観ができます。詳細は【前ぶろぐ①】【前ぶろぐ②】にて。


京都国立博物館「魅惑の清朝陶磁」見てきました。

2013年12月15日 | 京都市東山区

一昨日、京都国立博物館で開催中の「魅惑の清朝陶磁」を見てきました。今日まで開催です。

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敷地内は、すっかり冬景色・・・。現在、平常展示館リニューアルに伴い正門も閉鎖されています。右下写真:噴水から正門を見た様子。正門は、特別展示館とともに、明治28年10月竣工で、昭和44年に特別展示館とともに重要文化財に指定されています。遠くに見える京都タワーと共に、ちょっとエキゾチックな眺めです。

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新しい平常展示館「平成知新館」は、外観がすでに完成しています。なんか、思った以上にシンプル・・・。中では、来年(平成26年)の9月に開館予定の開館に向けて準備が進められているのでしょうね。以前の平常展示館の様子は【前ぶろぐ】にて。

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特別展示館で今日まで「魅惑の清朝陶磁」が開催されています。清時代の陶磁器は、ヨーロッパの王侯貴族だけでなく、鎖国下や開国後の日本各地のやきもの生産に大きな影響を与えました。数々の名品を通して、その精髄に触れると共に、日本人がいかに清朝の陶磁器を賞玩してきたのか、その足跡を辿る展示会です。

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写真は、入口のパネルと、中央ホールがOKでした。あんまり・・・意味を感じなかったけど。(^^;)音声ガイドは、京都国立博物館の文化大使もつとめる、俳優の井浦新(いうら あらた)さんでした。日曜美術館のキャスターとしてもおなじみです。

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清時代の中国では、宮廷での使用に特化した陶磁器を生産する工房として官窯(かんよう)が設置され、最高級の陶磁器が生産されていました。近代日本でも、その官窯にも負けない焼物作りを目指していました。そんな中で、明治8年に設立された有田焼の名窯、香蘭社の作品も数点展示されていました。香蘭社の品は今でも世界中の人々に愛されています。私も好きで、普段使いの食器をいくつか持っています。白い部分が輝くようにきれいで、料理映えします。

京都国立博物館 http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html

2013年12月16日(月)~2014年4月21日(月)までの間、「全館休館」です。なお、博物館敷地内へ入る場合は、展示会のチケットが必要です。(敷地入場のみ等の設定はありません)*専用駐車場有(展示会観覧は1時間無料、以後20分100円) 先日、紅葉の様子【前ぶろぐ】を紹介しています。



清水寺で「今年の漢字」を見てきました。2013

2013年12月13日 | 京都市東山区

今日の午前中、清水寺へ行ってきました。朝から降り始めた雨がようやく上がったところでした。楼門横では、たくさんの修学旅行生が、記念撮影中でした。全クラスかな?*写真クリックで拡大。

右下写真:楼門の左手前にある小さな社「地蔵院善光寺堂」の前にある首振地蔵さん「沖縄の展覧会へ出陳中」との事でしたが、まだお留守でした。(でも実は格子の奥にあるのが本物だったはず…)ちなみに、お堂の中の美しい如意輪観音像と、参道にあるおもかるさんもまだ出陳中でした。首振り地蔵、おもかるさんの詳細は【前ぶろぐ】にて。

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清水寺は、ここしばらく、あちこち大がかりな修理工事中です。現在の本堂入り口は、いつもの轟門ではなく、左手にそれて、本堂に入ります。(拝観券購入はいつも通りの場所です)

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今日から、本堂には、毎年12月12日の「漢字の日」に、財団法人日本漢字協会から発表される「今年の漢字“輪”」が展示されています。 2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定や、各地で相次いだ台風被害や東日本大震災への支援の輪が広がった事が主な理由だそうです。和紙のサイズは縦150cm×横130cmです。今年の漢字のパネルは12月31日の正午まで本堂に展示されています。

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本堂にはたくさんの人・・・修学旅行生や外人さんの団体でいっぱいです。

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雨上がりで、京都市内がとても幻想的に見えました。

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遠くに見える「子安塔」周辺は、まだ紅葉が残っていました。高さ15メートルの三重塔の内部には、子安観音(千手観音)をお祀りています。現在の建物は明応9年(1500)のものです。明治の終わりまで仁王門の左手前に建っていましたが、現在の場所に移築されました。

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左下写真:境内のあちこち大きな土砂崩れがあったようで、ブルーシートがかけられていました。右下写真:ただ今、カレンダー販売中です。(300円)

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境内も、少しだけ紅葉が楽しめます。いつも紅葉ピーク時を避けてばかりなので、来年は、ピークに出かけなくちゃいけないですね。(^^;)

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今日の京都は寒い1日、気温も上がりません。お昼頃で8℃ぐらい?寒いので「忠僕茶屋」さんで一服。(^^)ここは、幕末の頃、安政の大獄で追われる身となった西郷隆盛と共に、薩摩の海に入水した月照上人に仕えた、大槻重助の子孫が営む茶屋です。「忠僕茶屋」という名前は、月照上人に忠実に尽くしたという事で、西郷隆盛の弟さんらが名づけた名前です。由来は店内に掲示されています。*由来写真クリックで拡大。

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「きつねうどん:600円」を頂いてきました。細くて柔らかなのにコシを感じる・・・京都らしい“おうどん”です。薬味に山椒を入れて・・・しっかり温まりました。なお、同じく、月照上人に仕えた近藤正慎(俳優の近藤正臣さんの曽祖父)の、子孫が営む「舌切茶屋」も近くにありますが、シーズンオフで閉店していました。

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【おまけ】昨年の今頃、本堂に安置されていた被災松で作った如来像前ぶろぐ】は、参道の「大日堂」に安置されています。 東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の景勝地、高田松原の松を使い京都伝統工芸大学校の学生らが彫った大日如来坐像で、ブータン国王夫妻もノミをいれられた像です。(参拝自由)

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清水寺 http://www.kiyomizudera.or.jp/ 拝観所要時間60分~

門前に、市営駐車場(2時間1,000円)があります。ピーク時は常に自家用車は満車ですが、今日は停めることができました。


京都の紅葉(13/12/3)京都国立博物館「西・東の庭」「堪庵」

2013年12月04日 | 京都市東山区

昨日「京都国立博物館」へ出かけました。京都国立博物館は明治30年(1897)に京都東山の山麓に開館した100年余の歴史をもつ博物館です。開催中の「魅惑の清朝陶磁」展については、また別の日に報告いたしますが・・・その前に敷地内の紅葉の様子をご報告します。特別展示館を望むこの場所・・・あれ?なんか以前とちがう(・・?博物館近くの馬町の路地裏にあった源義経の家人で、義経を狙った矢を身代わりとなって討死した佐藤継信と、その弟の忠信の墓と伝えられていた「十三重石塔」があったんですけど・・・。以前の写真【こちら】*写真クリックで拡大

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あれ?解体されて並べられている↓修理中?解体展示?これは、これで面白いかも・・・。右下写真:西の庭に、野外展示されている「安楽寿院の石像阿弥陀三尊像」です。安楽寿院は、伏見の鳥羽離宮の東殿だった場所にあるお寺です。平安時代後期、死後に阿弥陀の世界へ行くことをひたすら願う浄土教が流行し、このような阿弥陀三尊が多数つくられましたが、石像は珍しいのです。石仏は3体あり、ほかの2体は安楽寿院に安置されています。以前特別公開の時ご紹介しています。【前ぶろぐ

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左下写真:京都っぽくない雰囲気ですけど・・・開館当時、レンガ造りの館のハイカラな雰囲気に合うように植えられたのかな?メタセコイヤの大木もきれいに色づいていました。右下写真:豊臣秀吉が創建した方広寺大仏殿の建築部材です。巨大な建築物を支える太い柱を、こうした鉄の輪が固定していたそうです。方広寺は博物館の近くにあります。昔、奈良より大きな大仏があったんです・・・。詳細は【前ぶろぐ】にて。

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続いて「東の庭」です。こちらは、朝鮮半島の石造遺品をあしらった庭園です。もみじがきれいに色づいて、まだまだ見頃でした。落ちた銀杏の黄色いじゅうたんも楽しめます。

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朝鮮半島では、高貴な人びとの墳墓のまわりを石彫像で装飾することが行われてきたそうで、展示してあるのは、朝鮮時代(1392-1910)につくられたものだそうです。

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東の庭から北へ・・・「お茶室 堪庵(たんあん)」があります。昭和33年(1958)に上田堪一郎氏(湯豆腐の順正の創立者)より寄贈された数寄屋造りの建物で、一般公開されています。

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門をくぐると・・・お庭の紅葉がとてもきれいでした。まだまだ見頃です。中旬ぐらいまでOKかな?

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母屋は、書院座敷を中心として正面に広縁、左脇に玄関、裏に水屋があります。桂離宮を参考に造られたとか・・・。

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昨日は、訪ねる人もなく、静かな空間・・・。独り占め~\(^O^)/

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母屋の右側にある小間が、奥の土間から上がる三畳の茶室「堪庵」です。茶会等の利用に一般開放もしているそうです。

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京都国立博物館 http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html

2013年12月16日(月)~2014年4月21日(月)までの間、「全館休館」です。なお、博物館敷地内(庭散策や茶室見学など)へ入る場合は、展覧会のチケットが必要です。(敷地入場のみ等の設定はありません) 以前はフリーだったんですけど残念。*専用駐車場有(展示会観覧は1時間無料) 以前、夏に紹介しています。【前ぶろぐ


京都の紅葉(13/11/29)東福寺塔頭「盛光院」「東光寺」

2013年11月30日 | 京都市東山区

P1060177_2 昨日、東福寺へ出かけました。紅葉のピークも過ぎているので、少しは静かになったかな?と、思いましたが・・・まだまだ。でも、まぁ今週末で落ち着くでしょう・・・。詳細は前日ぶろぐにて。

続いて、人だらけの東福寺山内の中でも、静かに紅葉を楽しめる東福寺の塔頭をご紹介します。

まずは、東大路側(北)から東福寺へ行った場合・・・退耕庵の前の道の左角に「盛光院(じょうこういん)」があります。(後述の地図参照)盛光院は、東福寺第十世の佛印禅師(ぶっちんぜんじ)が、開山されたお寺です。佛印禅師は、大分県にもたくさんのお寺を建立されましたが、現在は13ヶ寺の末寺があるそうです。

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山門をくぐり、招竹堂とかかれた門の前では、先の住職の奥様がお気にりだったタヌキさんが出迎えてくれます。(^^)ほかにも境内にはタヌキ像がいっぱい。ここは、ペットの供養もされているようです。

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本堂の前には小さな池があり、ここには、大きなカエルさんが・・・。

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紅葉は、ピークは過ぎていますが、見頃でした。

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本堂には、ご本尊の白衣観音坐像佛印禅師坐像が安置されています。お庭を眺めながら、陽だまりの暖かい席にて最後は貸切状態で、お抹茶を頂きました。(茶席500円:拝観料込)

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本堂には、この時期のみ公開されている「雲水日記」の屏風が展示されています。江戸時代に記されたものを屏風仕立てにされたものです。まず、門を叩いて入門が許されるまでの7日間が最初の4枚に描かれています。その後は、座禅や托鉢などの修行の様子、入浴や剃髪、日常の作務、時には病気になったり、さぼったり・・・修行の様子が、厳しくもユーモラスに描かれています。(許可を頂いて撮影)

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東福寺塔頭 盛光院 http://www15.ocn.ne.jp/~otera/

紅葉の時期のみ特別公開(お抹茶付500円)しています。(今年は11月前半あたりから、ご住職の気が向いた時までらしいです。(^^;)*公開しているときは案内板が出ています。

続いて「東光寺(とうこうじ)」です。人で賑やかな東福寺の日下門の前を通り過ぎて西へ歩くと、歩く人もまばらになり・・・山門の前の「茶」の旗が目印です。(11月のみ公開しています)

 

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東光寺は、東福寺第七世の大智海禅師による開創のお寺です。創建時は現在地よりも少し北の地にあることが絵図にて確認されているそうです。 一時期には衰退しますが、中興開山である古林智教禅師によって寺域が復興しています。

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山門をくぐると本堂、その右手(北)に、大きなかりんの木があり、毎年大きな実をつけます。実はジャムにしたり、入浴の際に入れたりされるそうで・・・いいですねぇ。(^^)

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入口の小さな銅鑼を鳴らすと、お寺の方が出迎えてくれます。(鳴らさなくても気配で出てこられましたが・・・)靴を脱いで、本堂に上がると美しい紅葉と日に照らされた廊下が・・・。仏間には本尊文殊菩薩像、開山の大智海禅師像、中興開山である古林智教禅師像が左右に配されています。実は、この景色に気をとられて参拝を忘れました。(^^;)次回は必ずお参りしなくては・・・。

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お好きな席にどうぞ・・・と、貸切状態。(^^)運ばれてきたお茶は・・・桃色の古袱紗(こぶくさ)に載せられたお抹茶、桃色のらくがんに金平糖、敷紙も濃いピンク~。なんだかお姫様の茶席みたいで、かわいくて、うれしかったです。

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しかも、この眺めを独り占め・・・。方丈の南面・東面を取り囲むように苔に覆われた枯山水の庭園があります。紅葉がちょうど見頃でした。

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東福寺塔頭 東光寺 http://kyototokoji.web.fc2.com/

11月のみ拝観できます。(お抹茶付500円)*法要のため休みもあります。

P10301844_5_2 東福寺 http://www.tofukuji.jp/  紅葉シーズンは一般車両の進入、駐車場利用ができません。

地図クリックで拡大:今回ご紹介したのは黄色く囲んだ寺院です。それ以外に紅葉の季節に公開されていて、過去にご紹介した寺院を丸く囲んでおきました。

なお、今回の2ヶ寺の他に紅葉時のおすすめは光明院(通年公開)です。最近は人が多いですけど・・・。【前ぶろぐ

【おまけ】京都で、あちこちでお抹茶を頂いていますが・・・お抹茶そのものがおいしい!と感じるのはわずかで、それ以外は雰囲気というか時間を楽しむものだと思っております。お抹茶は、心を込めて点てるとおいしくなるし、心を落ち着けて飲むとおいしく感じますね~。

 

   


京都の紅葉(13/11/29)東福寺「通天橋」に行ってきました。

2013年11月29日 | 京都市東山区

今日は午後から「東福寺」へ行ってきました。前回訪ねたのは今月の始め11月7日です。その頃は紅葉が色づき始めたばかりで人もまばらでしたが、紅葉が進むにつれものすごい人出・・・そろそろ空いてきたかな(^^;)と、出かけたんですが・・・。まだまだ団体さんが続々。

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まずは、無料でいつでも通れる「臥雲橋」から眺める「通天橋」は、盛りは過ぎてました。でも、相変わらずたくさんの人・・・・。

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やっと見えた臥雲橋の眺めもやはり、色あせていました。でも、まだまだ眼下に広がる紅葉は、迫力があります。

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「方丈」の参拝客は、少し落ち着いた感じです。↓(拝観料別)

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通天橋から紅葉の渓谷の洗玉澗(せんぎょくかん)へ下りる道は、人がギッシリ(@Д@;)そして、やはり通天橋にも続々、人が押し寄せています・・・。

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あちこち、散もみじの絨毯です。

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でも、まだまだ盛りの木も、たくさん残っています。

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毎年、いち早く紅葉している木(実は出口の東司“トイレ”のそばの木)↓ですが・・思った通り、いち早くお仕舞でした。先導役、ご苦労様でした。(^^)

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以前の紅葉の様子は前ぶろぐにて。13/11/7 12/11/27  11/12/05  10/11/29 】【09/9/11/16】よく考えたら、ここ数年は、ピーク時を完璧に避けてます。σ(^^;)来年は覚悟を決めて、久しぶりにピークに行ってみよう・・・。

東福寺 http://www.tofukuji.jp/  紅葉シーズンは一般車両の進入、駐車場利用ができません。自転車の場合は南門から上り、六波羅門より入ってください。(駐輪:無料)東福寺はよく出かけています。

この後は、この時期、穴場の東福寺塔頭を2ヶ寺、ご紹介します。

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次のぶろぐにて。

 

 


京都の紅葉「南禅寺塔頭:天授庵」夜間拝観に行ってきました。

2013年11月26日 | 京都市東山区

先日(11月20日)、南禅寺塔頭の天授庵の夜間拝観へ出かけました。「天授庵:てんじゅあん」は、暦応2年(1339)に光厳天皇の勅許により開山し、その後火災や応仁の乱の兵火に見舞われ、荒廃していたのを慶長7年(1602)に細川幽斎が再建し、今日に至っています。*前ぶろぐでご紹介した永観堂ライトアップから歩いて10分弱です。

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受付の前に・・・拝観者が多い場合は、調節のため入り口で待ち時間があります。以前訪ねた時は30分ぐらい待ちましたが、この日は10分程でした。書院に入ると左の部屋と、突き当りに南庭のライトアップが見えます。

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この庭は、明治時代に大きく改造されているものの、鎌倉末期から南北朝時代の特色を備えた池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)のお庭です。日中の拝観では庭内を散策できますが、書院から庭を眺めることができません。

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ライトに浮かび上がった庭の木々は、見飽きることがありません・・・と、いうのがこの庭を初めて見た時の感想でしたが、最近はいくら撮っても納得のいく写真が撮れない・・・かな?。ちゃんと目で楽しむ事を忘れちゃいけないですね。(^^;)*係員による説明が3分ほどあります。

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書院の後は、幾何学模様の石畳を軸とした枯山水の東庭(前庭)へ・・・。 

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1週間前に訪ねています2013/11/14】が、その時に比べると、紅葉が進んでいるようです。今年はJR東海の「そうだ京都、行こう」のポスターに使われたから、いつもよりさらに人気・・・。

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先にご紹介した永観堂のライトアップは、庭を散策しながら楽しみますが、ここは静かに座って楽しむライトアップです。

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天授庵南禅寺山内、拝観所要時間:20分~ 以前もご紹介しています。ライトアップ【08/11/15】紅葉【2013/11/14】【2006/11/22

天授庵のライトアップは11月15日から30日、17:30~21:00まで行われています。大人500円、高校生400円、小中学生300円です。混雑時は、入場人数の制限があります。防寒対策を忘れずに!

南禅寺 http://nanzenji.com/index.html

南禅寺の紅葉の見どころは三門からの紅葉の眺め前ぶろぐ】、そして本坊の紅葉前ぶろぐ】です。ライトアップは行われていません。


第49回 京都非公開文化財特別公開「東福寺三門」「永明院」

2013年11月08日 | 京都市東山区

昨日、紅葉が始まったばかりの東福寺へ出かけました。詳細は前日ぶろぐにて。紅葉の様子を確かめた後は「第49回京都非公開文化財特別公開」で特別公開中の「三門」へ・・・。通常、東福寺を訪ねても、この門をくぐる事が出来ないため、え?三門?と思う方も多いかもしれませんが、本堂(仏殿)の南側(日下門から入って右手)にあります。

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三門は、国宝に指定されています。鎌倉時代、応永32年(1425)に完成、現存する三門としては日本最古にして最大級のものです。門の脇にある階段を上って楼上に上がることができます。楼上からは、京都市内を一望できます。写真撮影NG。

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楼上の内部には、冠をかぶった釈迦如来像十六羅漢像(釈迦の世界中の弟子たち)が安置されています。見上げる天井には、上半身が人で下半身が鳥の姿をしている絵など、既に、色あせておりますが、極彩色の世界が広がっています。京都へ嫁いだばかりの頃、特別公開中のこの三門にのぼり、衝撃を受けたのを覚えています。こんな場所にこんな世界が・・・あれ以来、あちこちの三門(山門)を見るたびに、上ってみたい!と常に思っている私です。(^^;)看板をパチリ☆↓

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三門の高さは22メートルありますが・・・その三門と変わらないくらい大きな「イブキ」の古木があります。↓(ヒノキ科の常緑樹)江戸時代にはすでに古樹として知られていた木で、本堂と三門の間にそびえています。*看板クリックで拡大

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三門拝観所要時間:30分~ 専門員による解説があります。

三門拝観の後、六波羅門を出て、南へ・・・。途中、塔頭の「光明院」があります。(左下写真)別名虹の苔寺と称され、昭和の作庭家、重森三鈴氏の初期の作品「波心の庭」が有名です。年間を通じて一般公開されていますが紅葉の季節も美しいです。【前ぶろぐこの光明院の先(南)に、現在「第49回京都非公開文化財特別公開」で特別公開中の「永明院(ようめいいん)」があります。(右下写真・東福寺本堂から徒歩3分)

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永明院の開山は、東福寺6世も務めた「圓鑑(えんかん)禅師」です。特別公開では、祠堂に安置されている圓鑑禅師坐像、ご本尊の宝冠釈迦如来坐像、肖像画など寺所蔵の品が展示されています。像内には、法華経や願文などが多数納められており、堂内に展示されています。

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小さなお寺で、門をくぐると石畳、その先に祠堂があります。20人も入れば身動きできないほどの小さな堂で、その中で間近に坐像や肖像画を拝観できます。圓鑑禅師は、よーーく見てると絵は、俳優の津川雅彦さんのような目元、坐像は長門裕之さんのような雰囲気・・・。若いころは美男子だったかも?あくまでも私見、好みとは別。σ(^^;)前世の功徳が現世の美に反映という当時の思想・・・お坊さんも美しい方がありがたがられたのしょうね。まぁ、今でも美坊主が人気だし。

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永明院拝観所要時間:20分~ 専門員による解説があります。

公益財団法人 京都古文化保存協会 http://www.kobunka.com/

「第49回 京都非公開文化財特別公開」

【期間】平成25年11月1日(金)より11月10日(日)まで(社寺により異なります)
【拝観料】一ヶ所につき大人800円/中高生400円、小学生以下は保護者同伴一名につき一名無料 解説員による説明があります。

【おまけ】東福寺の方丈の紅葉もきれいです。【前ぶろぐ】また、現在、龍吟庵前ぶろぐ】(本日まで)、即宗院前ぶろぐ】(11月9日から)の特別公開も行われています。公開期間は事前にご確認下さい。東福寺は25の塔頭があります。機会があるたびに出かけています。【東福寺周辺:カテゴリ

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東福寺 http://www.tofukuji.jp/  紅葉シーズンは一般車両の進入、駐車場利用ができません。自転車の場合は南門から上り、六波羅門より入ってください。(駐輪:無料)


京都の紅葉は?東福寺「通天橋」へ行ってきました。(13/11/7)

2013年11月07日 | 京都市東山区

今日は立冬でも、なんとなく温かい雨が降っていました。午後から、晴れ間を見て東福寺へ出かけました。紅葉の名所、通天橋が色づいたとの案内が・・・うーん、なんとな~く色づいている感じかな?ちなみに、日下門から臥雲橋へ行く途中、東福寺保育園には不断桜が咲いています。不断桜は秋から春にかけて咲く桜です。先日訪ねた、大原の実光院に大きな木があります。【前ぶろぐ

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まずは、無料でいつでも通れる「臥雲橋」・・・紅葉のピーク時は歩くのも大変ですが、今日は楽々~。遠くに眺める「通天橋」は、案内通り「色づき始め」の様です。

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臥雲橋から再び日下門をくぐり、受付(通天橋拝観料:400円)を済ませ、通天橋へ・・・。先ほど通った臥雲橋を眺める場所をしばし独り占め。ピーク時はギュウギュウ詰です。(><。)

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やはり「色づき始め」です。反対側の方丈のあたり↓は「まだまだ」です。

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通天橋から紅葉の渓谷の洗玉澗(せんぎょくかん)へ下りると、日の当たる場所の木が色づいています。 

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ここは、2,000本の紅葉が楽しめますけど、まだまだ青いです。

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右下写真:落ちた赤いもみじと、聖一国師が宋から持ち帰った唐楓(トウカエデ)・・・今年は先端が枯れた葉が多いです。暑かったからかな?

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紅葉が楽しめるのは、来週末ぐらいからだと思います。その頃には、たくさんの人でしょうね~。

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毎年、いち早く紅葉している木↓実は出口の東司(トイレ)のそばの木です。(^^;)

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以前の紅葉の様子は前ぶろぐにて。12/11/27  11/12/05  10/11/29 

東福寺 http://www.tofukuji.jp/  紅葉シーズンは一般車両の進入、駐車場利用ができません。自転車の場合は南門から上り、六波羅門より入ってください。(駐輪:無料)東福寺はよく出かけています。

*11月10日(日)まで「第49回 京都非公開文化財特別公開」で、東福寺三門と塔頭の永明院が特別公開中です。詳細は次のぶろぐにて。先日同じく特別公開中の「西念寺」をご紹介しています。【前ぶろぐ

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【おまけ】帰りに泉涌寺バス停そばにある音羽屋さんで、↑お火焚きまんじゅう(1個160円)を買ってきました。「お火焚き」とは、江戸時代から京都地方などで行われる神事です。陰暦11月に社前において火を焚き、祝詞や神楽で神意を慰めるもので、秋の収穫感謝の新嘗祭のひとつです。なお、明日は伏見稲荷大社で御火焚祭が行われます。以前、城南宮のお火焚き神事をご紹介しています。【前ぶろぐ

 


京都「五条坂陶器まつり 2013」行ってきました。

2013年08月10日 | 京都市東山区

昨日「五条坂陶器まつり」へ行ってきました。8 月7日(水)から10日(土)の4日間、午前9時から午後10時まで行われています。京都は、連日猛暑が続いています。日中の気温は35℃を軽く超えてい て・・・その中での開催は、出店者はもちろん買物客も大変。(@m@)私が、出かけたのは5:00頃、少し涼しくなり、徐々に人が増え始めました。

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五条坂の陶器まつりは、京焼の発祥の地である五条坂で大正初期に始まったといわれています。「六道珍皇寺」前ぶろぐ】にお精霊さんを迎えに行く人々や「大谷本廟(西大谷)」へお盆の墓参りに行く人々が五条坂を賑わせていた時に、陶器屋が一級品でないものを陶器市として売り出したそうです。現在は、東大路通から川端通までの五条通の両歩道沿いに老舗の他に、歩道に露店も並んでいます。

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五条坂のほぼ中央に「若宮八幡宮」があります。お祭り初日にはおみこしの巡行も行われています。おみこしには、陶器がたくさん飾られています。写真クリックで拡大。

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作家ものの高価な品もありますが、100円~300円ぐらいのお得な品もたくさんあります。正規の品も割引価格で出ていてお得です。目的なしに歩くのは退屈なので、ご飯茶碗とか、コーヒーカップとか・・・なんでもいいから欲しいものを頭に浮かべて、探して歩くと楽しいです。お土産にピンク色の抹茶碗を見つけました。(^^)3割引き、お値段は秘密です・・・。

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今朝、さっそく一服。お抹茶を点てると意外と落ち着いた色です。

五条坂陶器まつり http://www.toukimaturi.gr.jp/index.html

子供向けの露店はほとんどありません。22:30ぐらいまで楽しめます。


東福寺塔頭「天得院」桔梗の花を愛でる特別拝観(2013/7/4)

2013年07月05日 | 京都市東山区

昨日、雨の中、東福寺の塔頭の「天得院」の「桔梗の花を愛でる特別拝観」へ行ってきました。天得院は、南北朝時代、東福寺30世の住持「無夢一清(むむいっせい)」が開創し、荒廃しています。その後、慶長19年(1614)に豊臣秀吉、秀頼の学僧として寵遇東福寺227世「文英清韓(ぶんえいせいかん)」が住持になります。清韓は、豊臣家を滅亡に導いた方広寺の鐘銘「国家安康、君臣豊楽」の撰文をしたとして、家康の怒りを招き、天得院は一度取り壊されています。現在の堂宇は、天明9年(1789)に再建されたものです。

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受付を済ませ、本堂に目をやると・・・雨の影響か参拝客は少な目でした。こじんまりとしたお庭なので、各自、居心地の良い場所を見つけて過ごし方は様々です。軒先に腰をおろしゆっくり桔梗を眺める人、写真を撮るのに夢中な人、おしゃべりする人・・・。説法など宗教行事はありません。

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枯山水庭園に咲く約300本の桔梗の花は、作庭された桃山時代より丹精込めて育てられてきたものだそうです。東西に延びた長方形の地割に石組を配し、美しい杉苔が一面を覆っています。華頭窓(かとうまど)からの眺めも素敵です。

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特別拝観は7月15日(月・祝)まで行われています。日没後はライトアップしてます。寺宝を見たい場合は日中の拝観がおすすめです。桔梗は青紫の花の他に白い花、八重咲もあります。昨日は2輪ほど咲いてましたが・・・あっち向いてる(^^;)↓

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本堂奥で「桔梗膳」を頂きました。(3,000円:事前予約・昼のみ・拝観料別途)和室ですが・・・椅子席です。ドリンク、アルコール類はありません。矢尾冶さんのお料理です。

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桔梗の花(餡入麩)を添えた五種盛は、ゴーヤの和え物、レンコン、さつまいも、スナップえんどうです。胡麻豆腐、キュウリの和え物、利休麩、湯葉、ヨモギ麩、冬瓜・・・

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賀茂ナスの揚げ物、新生姜ご飯、香の物、赤出汁。御馳走様でした。(^人^)

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天得院 http://www.tentokuin.jp/  拝観所要時間:30分~ 

特別拝観は7月15日(月・祝)まで 10:00~20:30(20:00受付) 拝観料:大人500円 中高生300円 小学生以下無料  桔梗膳:3,000円 お抹茶とお菓子:800円

以前の様子は 【2009/6/18】 【2008/6/15】夜間  【2007/11/15】秋 にて。

天得院のある東福寺周辺は【カテゴリ:東福寺周辺】にて。


京都白川「並河康之七宝記念館」&近くでお茶

2013年06月24日 | 京都市東山区

先日、東山にある「並河靖之七宝記念館」へ行ってきました。7月21日まで、開館10周年記念春季特別展「七宝 時をめぐる鳥と蝶」が行われています。

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並河靖之氏は、明治期から昭和初期にかけて活躍した日本を代表する七宝家です。自宅兼工房が「並河靖之七宝記念館」として公開されています。

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作品は、ひとつひとつが小さいのが特徴で、微細な手作業から創り出す繊細で優美な七宝は手間がかかるため、残された作品の数は多くはないそうです。また、明治期の工芸品は主に外貨を稼ぐために海外へと流れ、当時海外では七宝といえば”ナミカワ”として、その名が認められていたそうです。

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庭は、隣同士で親しかった「植治」こと七代目・小川治兵衛が作庭しました。個人邸としては初めて「琵琶湖疏水」を利用した「水の庭」で、京都市指定名勝に指定されています。庭の大部分を池が占め、石や燈籠など、石へのこだわりも見どころのひとつです。*隣の小川治兵衛邸は工事中です。

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明治27年に建てられた建物は、海外から客人を迎え入れた応接間は当時のままで、この部屋の鴨居の高さが少し高いのは、外国からのお客様への配慮の証だそうです。

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並河靖之七宝記念館 http://www8.plala.or.jp/nayspo/index.html

入館料:大人600円 大学生500円 中高生300円 見学所要時間:30分~

【おまけ】記念館から徒歩3分ぐらい・・・神宮道のおかき店の角を東へ・・・おいしいお茶を頂いてきました。店名は写真を参考にしてください。

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店内撮影NG、グルメ投稿NG・・・とはいえ、検索すれば出ています。(^^;)*写真は、許可を頂いて撮らせていただきました。

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この日は、しばらくは貸切状態で、のんびりゆったりとした時間を楽しめました。紅茶、烏龍茶、日本茶など、お茶メニューは1,000円~1500円ぐらいです。


京都花景色:建仁寺塔頭「両足院」の半夏生(2013/6/18)

2013年06月19日 | 京都市東山区

昨日、祇園の「両足院の半夏生の庭園特別公開」へ行ってきました。両足院は、京都で最古の禅寺の建仁寺の第35世「龍山徳見禅師」が開創された、建仁寺の塔頭寺院です。通常は一般公開はしていません。(座禅や精進料理、ヨガ体験等を定期的に行っています)

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庭園は白砂と苔に青松が美しい唐門前庭と、枯山水庭園の方丈前庭、そして池泉廻遊式の書院前庭があります。書院前庭の池の周りに半夏生が茂っています。

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半夏生はドクダミ科の植物で、長さ10~15cmほどの花穂があがり、花のすぐ下に位置する葉の表面が白く変化します。名前の由来は「半夏生」(夏至から数えて11日目、太陽の黄経が100度になる日)の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があるそうです。夏至から数えて11日目・・・今年の夏至は6月21日だから、来月の始めがピーク?なのでしょうけど、今年は開花が早く、すでに十分見応えがあります。

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受付で呈茶券付拝観券(1100円)を買い求めると、臨池亭にてお抹茶が頂けます。武士も気軽にお茶を楽しめるようにと、躙口(にじりくち)などはなく、広く景色が楽しめる茶室です。お菓子には両足院の寺紋が焼印され、餡は緑色で半夏生を思わせます。ちなみに両足院の開山の龍山禅師が中国から帰国した際に、共に帰国(来日)した林浄因(りんじょういん)が、お饅頭を日本に広めたといわれています。その後、子孫は、両足院の住持、禅僧、商人となり、現在も御菓子老舗「塩瀬総本家」として繁栄しています。

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お抹茶を頂いた後は、庭を散策できます。この庭の池は鶴が羽を広げた形となっており、池に流れる水は、清水寺の音羽の水だそうです。清水から祇園へ水が・・・なんだか不思議~。

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拝観券のみ(600円)の場合は、歴史や寺宝についての説明を伺った後、書院に座って庭をのんびり眺めることができます。

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庭を楽しんだ後は、狛寅さんが守る「毘沙門天堂」へ・・・。祀られている毘沙門天は、鞍馬寺毘沙門天の胎内仏だったものです。比叡山が織田信長によって焼き討ちにあった際、鞍馬の僧が尊像の安全を危惧し胎内仏を黒田家ゆかりの茶家に疎開させました。その後、関が原の戦に黒田長政が尊像を内兜に収めて奮戦し勝利を収めたといわれています。維新の変革で明治10年ごろ両足院に寄進されました。毎月第2日曜日には寅市が開催されています。【前ぶろぐ

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両足院 http://www.ryosokuin.com/index.html 拝観所要時間:30分~

半夏生の庭園特別公開は7月10日までです。ちなみに雑節の半夏生は7月2日です。

【おまけ】両足院の茶席で頂いたお菓子がとても美味しかったので、どこのお店か伺ったところ「松寿軒」さんとの事でした。帰りに寄って、水無月(170円)と上用まんじゅう(300円)を買ってきました。とちらもすごくおいしかったです。

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松寿軒 京都市東山区松原通大和大路西入弓矢町19-12

茶席の半夏生のお菓子は特注品なので販売はありません。

半夏生は北区の等持院でもたくさん見られます。【前ぶろぐ

 


京都:蹴上浄水場「蹴上のつつじ」一般公開行ってきました。2013

2013年05月03日 | 京都市東山区

今日の午前中「蹴上浄水場」へ行ってきました。本日から6日まで一般公開が行われています。普段は目にすることができない浄水場施設や4,600本のつつじを楽しむ事ができます。地下鉄蹴上駅を降りると、案内板が出ていますので、人の流れについって行ったらすぐです。

蹴上浄水場は、日本初の急速ろ過方式の浄水場として、明治45年4月に京都市で初めて給水を開始しました。水需要の増加に対応するために改良を繰り返し、平成24年9月には浄水施設の全面リニューアル工事が完成しています。山の斜面いっぱいに広がるつつじが見事で、毎年この季節に一般公開が行われています。

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昨年(小4)、まじくんが水道・下水道について勉強し、滋賀から京都へ流れる琵琶湖疏水周辺の見学もしています。その際に京都市内の水道を1日中開きっぱなしにしていても琵琶湖の水位は1センチしか減らない・・・それほど豊かな琵琶湖の水だか、未来へ水資源を受け継いでいくために、節水に心がけ、琵琶湖や自然を大切にしなければならない」って習ってきました。なーるほどφ(..)メモメモメモ

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つつじの開花状況は、全体で5分咲ぐらいです。満開の木もあれば、つぼみの木もたくさんあります。

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順路に沿って坂道をあがると、やがて「第一最高区配水池」・・・頂上につきます。のんびり歩いて20分ぐらい。けっこう疲れます。(^^;)湯茶サービスコーナーで、ほっと一息。飲食ブースなどは一切ありません。

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太陽光発電設備もあります。最大出力20KWだそうです。多いのか?少ないのか?

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疲れますが・・・眺めがとっても良いです。(^^)吉田山、金戒光明寺【前ぶろぐ】、真如堂【前ぶろぐ】・・・いろいろ見えます。

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登った後は、再び下ります。細い登山道みたいです。(来た道を戻ってもOK?)

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帰り道には、明治の建設当時の配水池等も見ることができます。

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左下写真:与謝野晶子歌碑・・・現在の浄水場の敷地の一部にあった旅館「辻野」に、与謝野鉄幹・晶子夫妻が2泊滞在した時に詠まれた「御目覚めの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水」という句が刻まれています。

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蹴上浄水場周辺には、たくさんの人気の観光地があります。写真クリックで拡大。週末には、利き水コーナーや見学ツアー等のイベントも行われますで、ぜひお出かけください。右下写真:先日の鳥羽の藤【前ぶろぐ】と今回の蹴上のつつじのスタンプラリーの景品を頂きました。(^^)

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一般公開は5月3(金)~5月6日(月) 9:00~16:00 見学無料

京都市上下水道局 http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/

【おまけ】隣接するウェスティン都ホテル京都では一般公開の期間中「つつじカレービュッフェランチ」が行われています。4階鳳凰の間にてお1人様2,000円です。12時前でも待っている人がたくさんいました。

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ウェスティン都ホテル京都 http://www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/