今日は、午前中に「等持院(とうじいん)」へ出かけました。金閣寺から仁和寺へ続く「きぬかけの路」の中ほど、立命館大学のそばにあります。等持院は、足利将軍家の菩提寺です。暦応4年(1341)足利尊氏が、等持寺の別院として夢窓国師を開山として創建されました。尊氏の死後、その墓所となり、等持院と改められました。応仁の乱などの戦乱に見舞われましたが、豊臣秀吉、秀頼により再興されています。
受付を済ませ、方丈へ向かうと、天龍寺二百四十一世の関牧翁筆の祖師像が出迎えてくれます。室内も撮影OKです。(ただし木像など一部NGあり)方丈の南庭に面した広縁は鴬張りになっていて、歩くと、きゅっきゅっと音がします。(^^)
方丈から橋を渡って、霊光殿へ向かいます。霊光殿には、尊氏の念持仏だった地蔵尊(伝弘法大師)が本尊として祀られています。その周りに足利歴代の将軍像がずらりと安置されています。実物大に近い大きさで写実的な木像は見応えがあります。社会科の教科書に出ていた尊氏とは全く別人のような凛々しくて優しいお姿です。他にも、元は石清水八幡宮豊蔵坊に安置されていた42歳の時の徳川家康の像もあります。(撮影NG)
きちんと並べられた専用履きをお借りして、庭へ出ることができます。
庭園は東西に分かれ、西の庭は芙容池と称し、衣笠山を借景にした池泉回遊式庭園です。現在は立命館大学の建物で、衣笠山は見えません。ただし、高い庭木が建物を隠しているので雰囲気は・・・大丈夫。
北側には、義政公好みの茶室清漣亭があります。今の季節は、サツキが咲いてとても華やかです。(見頃は今週末ぐらいまでかな?)
池に映る緑、ぽつぽつと咲く、花ショウブや紫陽花などもきれいでした。池のほとりの半夏生の見頃は、もう少し先です。↓
庭の中央には、尊氏の墓と伝えられている塔もあります。↓
書院でお庭を眺めながらお抹茶を頂きました。(500円)
お菓子は、こしあん、ほんのり生姜の味がします。
等持院 京都市北区等持院北町63 参拝者用駐車場有
拝観料:高校生以上500円 小中300円 拝観所要時間:40分~
けっこう数があります。(^^)