まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

上賀茂神社「賀茂競馬足汰式」見てきました。2014

2014年05月01日 | 京都の祭

今日は午後から「上賀茂神社」へ出かけました。今日から5月・・・上賀茂神社では祭事がいっぱい。15日には例祭の「賀茂祭(葵祭)」が行われます。

また、5月5日には「競馬会神事(くらべうまえしんじ)」が行われます。平安時代、堀河天皇の時代(1093)に、五穀豊穣祈願のため宮中で行われていた競馬が、奉納された事にはじまる行事です。境内の馬場(右下写真)で、乗尻(のりじり:騎手の事)が左右に分かれ番(つがい:2頭)で勝敗を決します。古くは徒然草にも記され、俳句では「賀茂の競馬」は初夏の季語となっています。

P1110887 P1120069

今日は、それに先立って、競馬に出場する馬足の優劣を定め番(つがい)を決める「賀茂競馬足汰式(かもくらべうまあしぞろえしき)」が行われました。

P1110940 P1110915

出場する馬が、御所舎の前で、いろいろ審査を受けます。乗尻は、浄衣、浅葱袴で騎乗します。あれ?出てくる馬が暴れ気味でなんか嫌がってる・・・と、思ったら理由がありました。それは・・・

P1110935 P1110930

口をガバーッと開けて↓歯を見て馬の年齢を確認するそうです。馬は5歳をすぎると、永久歯となり犬歯がでてくるみたい・・・。その他、前歯のすり減り方でも大体の年齢がわかるらしく、馬の売買の際は歯を調べるそうです。φ(..)メモメモメモ 人間でも、歯を調べると健康状態、生活環境がわかりますもんね~。嫌がって、なかなか口開けない馬も。(^m^)

P1110927_2 P1110932_2

この馬は↓とってもいい子でした。なだめて、カパツ!っと、一瞬で終了。

P1110937 P1110938

その後、実際に馬が疾走する様子を見ます。左下写真の大きな木は「見返りの桐」とよばれる桐の木で、馬上での姿をととのえるポイントです。その他に、馬出しの桜、むちうちの桜、勝負のもみじとポイントごとに木があります。

P1110960_2 P1110958

馬の実力がわかったら、競馬で走るペア、左方右方を決めます。現在は、出場する馬は人をのせて走るのに慣れていますが、昔は野生の馬を連れてきたり、大名が自慢の馬を出場させたりしたそうです。信長、秀吉、家康も参加したとか・・・。

P1110962 P1110980_2

決定後、ペアの2頭が馬場に出て、お客さんの雰囲気や馬場の様子に慣れさせてから、2頭並んで走ります。今日は時折雨がパラパラ・・・傘をさしてみてると馬が突進してくる可能性があるので、なるべく傘を閉じてくださいとの事でした。(@Д@;)

P1120004 P1120006

本番程の緊張感はないからか?無事ゴールで、にこやかなお顔。(^^;)

P1120028 P1120040

そして、最後に本殿の方へお参りします。乗尻(騎手)を務めるのに年齢制限はないそうですが、今年は、初々しい中学生の乗尻さんも・・・。

P1110991 P1110993

無事に「足汰式」が終了し、いよいよ5日は「賀茂競馬会」です。なお、乗尻さんは、15日の賀茂祭(葵祭)でも行列の最初の方に出場します。以前の様子は【前ぶろぐ】にて。葵を挿した冠の姿が凛々しいです。

上賀茂神社(賀茂別雷神社) http://www.kamigamojinja.jp/

参拝自由 駐車場有(30分100円*時期によって違います) 競馬会足汰式は13:00~15:00頃まででした。有料席あり(西側・テント有:1,000円・東側:500円)

第4日曜日には上賀茂手づくり市が開催されます。【前ぶろぐ

この後は「平成26年度春季非公開文化財特別公開」の様子をご報告します。次のぶろぐにて。



コメントを投稿