昨日、 まいまい京都さんの「【植物園】打って出た名誉園長!松谷さんといく錦秋の京都府立植物園~入園者数日本一、植物園を支える舞台裏と植物たち~ 」に参加しました。まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです。
京都府立植物園は大正13年(1924)に開園、今年で90年目です。広さは東京ドームの約5倍(甲子園の6倍)、植物は少量多種、約12,000種類、約12万株あるそうです。戦時中は菜園が設けられ食糧増産の場となり、昭和21年から12年間、連合軍の接取され樹木が伐採されるなどの苦難もありました。他に、サッカー場にしては?なんて案もあったとか・・・。
今回の講師は松谷茂さんです。京都府立植物園第9代園長(2006~2010年)で、4年連続で公立総合植物園における年間入園者数日本一を達成された方です。退職後、同植物園初となる「名誉園長」称号を贈られ、現在は、京都府立大学客員教授です。右下写真:松谷さんが植えられた「いちごの木」です。ドウダンツツジのような花が咲き、1年をかけて赤い実が実ります。生食はおいしくないけど、ジャムや果実酒として利用できるそうです。
北山門からスタートして、解説を聞きながら、あちこち「まいまい」します。右下写真は、マメ科の「トウ(唐)サイカチ」という木です。豆と同じように長い鞘入りの実がぶら下がっています。実はサポニンを含み、消毒や石けんの代用にもなるそうです。特徴的なのは鋭い棘が幹や枝に生えていることです。動物から身を守るために棘ができるのでは?と考えられているそうです。
↓葉っぱをモミモミすると柑橘系のいい香りがするのに「コクサギ」という名前の木。小さくて臭い木・・・って、あんまりですよね。かわいそう・・・(^^;)
今年の夏に宿根草・有用植物園区域をリニューアルオープンした「四季 彩(いろどり)の丘」はただ今再び調整中・・・ここの丘は残土利用しているのだそうです。栄養いっぱいいい環境の土かと思いきや、いろいろ研究されているのですね。この場所、北山通りにもう一つ門を作り、開放区域にする計画があるとか。楽しみ(^^)
この丘の中で、ひときわ目立っていた「木立ダリア」・・・3メートル以上の大きなダリアでした。きれい~。そして、この怪しげな花は食虫植物の「サラセニア」です。花に見えますが、実は葉です。筒型の葉には餌食の虫が・・・【こちら】そういえば、自宅に一鉢ある食虫植物の説明書きには、虫は主食ではありません。むやみに与えないでください・・・って書いてありました。虫はあくまでもおやつ?なお、このサラセニアは、錦市場の花屋さんで見つけて、押し花作品に利用しています。押し花教室内でも異彩を放つ作品になりつつ・・・。【こちら】
一般客が入れない場所、バックヤードも見学。重機やトラックもいっぱいでした。植物園勤務は「お花好き~♪」だけでは、勤まらないのですね。力仕事もたっぷり。そして、植物に添えられた解説や案内板を作成するには、知識はもちろん絵心も・・・。(^^)
この季節の植物園には、紅葉を楽しむ人もたくさんいます。観光地では見れない秋色が、ここにはたくさんあります。
↓「冬のソナタ」の南怡島(ナミソム)での名場面でおなじみの「メタセコイヤ」も紅葉しています。
↓赤錆色に紅葉した「沼杉」です。沼杉は、その名の通り、沼地に生える杉です。そういえば、この日の午後、岩倉の実相院へ行ったのですが、その途中に通った深沼池のそばでも大きな沼杉を見かけました。右下写真は、沼杉の根っこです。(@Д@;)呼吸根(こきゅうこん)というもので、根が酸素を取り入れるため土中から顔を出すのだそうです。重森三玲のお庭の羅漢さんみたい。こんな感じ。【こちら】
↓かきつばた園のそばにある、見上げる姿も美しい大きな「楓(ふう)の木」です。樹齢100年近く・・・植物園開園の時に台湾から運んで植えたとか・・・。赤から黄色のグラデーションの紅葉が見事です。横から見たらこんな感じ【こちら】ちなみに、これより細い葉の唐楓(とうふう)は、街路樹としてよく見かけ、同じように紅葉が楽しめます。おまけ:紅葉の名所、東福寺の通天橋の下に広がる渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」には、聖一国師が宋から持ち帰った唐楓があります。【前ぶろぐ】
バラ園の向こうに、比叡山がきれいに見えます。写真クリックで拡大します。バラ園は以前ご紹介しています。その時、売店で面白いお土産も買いました。【前ぶろぐ】*まいまいスタンプ帳が2冊たまり、銀のバッチを頂きました~。
京都府立植物園は、何度も出かけていますが、解説を聞きながら歩くのもとっても楽しいですね。イベントもたくさん行われているようです。今度、まじくんと参加してみよう。
まいまい京都 http://www.maimai-kyoto.jp/
まいまい京都の過去の参加コースはブログ内検索にて
【おまけ】まいまい終了後、一緒に参加したirohaさんと、植物園近くの「ピッツェリアバール・シンパティア」さんで、ランチを頂きました。店名の“シンパティア”とは、イタリア語で好感や魅力的の事、関西弁だと“ええ感じ”だそうです。(^^)
2人で、マルゲリータ(1200円)と、トレ・フォルマッジ(4種のチーズのピザ:1,500円)を頂きました。ランチタイムは、ピザにサラダとドリンクがセットされています。
サイズは25センチ、石窯で焼いたピザ生地が香ばしかったです。
ピッツェリアバール・シンパティア http://www.pizzeria-simpatia.com/top.php
ええ感じ・・・京都弁だと・・・うーん(><)
「ええなぁ・・・」「えーかんじどす・・・」???わかんない。
ちなみに、富山弁だと(え?聞いてない?)
「いいがっぜ~!」「いいがだちゃ・・・」かな???
天然記念物、絶滅危惧種に指定してるものが
京都府立植物園にあるそうです。
…と、京都新聞に今朝載っていました(*^^*)
いろいろ珍しいものが
植物園で見られるのですね~。
カエデ類なのに、通常のカエデとは
かなり異なる育ち方で珍しいみたいです。
面白いですね、以上ですッ☆
ハナノキ・・・今度探してみよう。^^