先日、修学院離宮の見学してきました。(宮内庁で事前申し込みが必要です)修学院離宮には一般駐車場がありません。最寄りの駅から徒歩やタクシーを利用します。私は、門からあるいてすぐの場所にコインパーキングを利用しました。駐車場からすぐ修学院の門が見えます。(40分200円、昼間最大:800円)
門前で受付、さらに専用窓口で受付を済ませたと、まずは休憩所で待機します。(参観は無料、時間も事前に決まっています)代表者のみ身分証明書が必要ですが、同伴者の氏名などは申し込み時に記入しなくてはいけません。
休憩所には、お土産の売店もあります。定刻になると、ツアーの案内の方について離宮内を徒歩で回ります。修学院離宮は、17世紀中頃、後水尾上皇によって造営されました。上離宮・中離宮・下離宮の3つの離宮からなり、借景の手法を採り入れた庭園として,我が国を代表するものです。
まずは、下離宮から見学します。「寿月観(じゅげつかん)」というこけら葺き数寄屋造りの建物を中心に、庭が広がっています。扁額は後水尾上皇の宸筆だそうです。
上離宮に上る松並木付近には棚田が広がっています。古くからこの場所で農業をされていた地域の方が、いまもお米や野菜を作っておられます。(作物は農家の方の自家用です)
松並木は「御馬車道(おばしゃみち)」といわれ、明治天皇の離宮行幸の際に、馬車が通れる幅に広げられたそうです。並木を歩くと、イネの香りが漂います。農家生まれの私にはとっても懐かしい香りでした。(^^)写真右下:棚田の絵です。
中離宮にある「客殿」の飾り棚は、霞がたなびいているように見えることから「霞棚」といわれ、桂離宮の桂棚、三宝院の醍醐棚とともに天下の三棚と称されています。修学院離宮の建物な中で、いちばん華やかな建物です。(離宮内は全体的にとても質素です)
祇園祭の「放下鉾」と「岩戸山」の杉戸絵や、鯉の杉戸絵があります。夜な夜な鯉が庭の池で泳ぐので、網を描いたそうです。(^^)
上離宮のもっとも高い位置にある「隣雲亭」からの眺めがとても美しいです。眺めを楽しんだ後、池に向かって降ります。池は「浴龍池(よくりゅうち)」といい、島の形を泳ぐ龍の姿に見立てたものといわれています。
この池の小島にある休憩所で、故ダイアナ妃が来日した際、休憩されたそうです。
ガイドさんの説明を聞きながら、全部で3キロ程歩きます。所要時間は90分です。池のほとりは紅葉の名所とされ、秋の拝観はなかなか予約が取れません。(抽選)
宮内庁参観案内 http://sankan.kunaicho.go.jp/index.html