歴史物を書いていると色々悩みますが、髪型がその一つです。
例えば、織田信長の絵では、髷を頭の上に乗せています。
つまり江戸時代の将軍や武士の髪型です。
しかし若い頃は、茶筅髷を上にあげたものです。
今で言うと、ポニーテールの毛先のバサバサしたものを上にあげたものです。
映画やドラマでは、必ずこの髪型になっています。
ですから、漫画もそれに合わせました。
事実と、既成概念というものもあるからです。
三代将軍家光の乳母である春日局の頃は、まだ女性の髪型は長く垂らしていました。
ところが、NHKの大河ドラマでは、日本髪になっているのもありました。
大河ドラマで、武士の未亡人は、前は日本髪で後ろを垂らして、ポニーテールのようにしていました。
もしくは、おかっぱのように短く切ってたらしていました。
連載漫画に出てくる大名の奥さんの髪型が、短く切って綺麗に揃えてあったと出てきます。
これは、在宅の尼さんの髪型ですが、その人は未亡人ではありません。
ガンだったので、出家したのかなーとも思いますが、わからないので、漫画では大名夫人の髪型にしています。
絵にする時は、本当に難しい問題です。
写真は、コレクションの日本髪のミニチュアです。