夜の歌舞伎座。
ライトアップされてます。
昨日は歌舞伎観劇。
玉三郎さまの「鷺娘」を観てきました。
今歌舞伎は四部制。
すべて一幕もので休憩なし、飲食禁止。
1つの回が1時間ちょっと。
だからかえってお気軽に観ることができるような気がする。
最初に口上。
ご挨拶のあと、玉三郎さまが観客をいつもは観ることのできない景色へのご案内。
最初は舞台から見た観客席。
3階まで見渡すと壮観。
次にせりで下がって奈落へ。
せりもいろいろあって
花道からでてくるせりは「すっぽん」と言い妖怪など人間でないものが出入りするところ。
奈落は映像になるけれど、そこで打掛をかけて傘を持ちせりあがると
本物の玉三郎さまが花道からせりあがってくる。
映像とのシンクロ。
こういう歌舞伎は初めて。
楽しい。
そのあとは盆回しとか大せりとかいろいろ見せてくれてから
いよいよ舞踊劇「鷺娘」の始まり。
人間の男に恋をしてしまった鷺の精の悲しいお話。
鷺の精は町娘になって楽しく踊るうち・・・・
結局その道ならぬ恋に嘆き悲しみ
激しい雪が降る中で息耐えてしまう・・・
その最後の雪の中での舞いがすごい。
鷺のような羽ばたき、悲しみ、想い・・・・
それを一人で踊り切る。
最後はもうアンコールの嵐。
さすがに魅せてくれました。
やっぱり玉三郎さまはすごい。
素晴らしい。
芸の魅力で異世界を見た。
うっとりとした一夜でした。