「 懐かしい案山子さん 里山にて 」
自民党の党四役が発表された。
幹事長の甘利氏を初め小渕氏も麻生氏も、我々から見ればいわゆる被疑者であり、
国民感情から言えば立派な犯罪者である。これが政治の世界では互いにかばい合い
罪の意識もない様だ。魔か不思議な世界である。
一般人の常識で考えたら、政治家は皆が鉄面皮で不道徳で傲慢でという鼻持ちなら
ない奴ばかりだと言うことになる。
常識や信義が通じないのだから腹を立てて居る方が馬鹿馬鹿しい位だ。
金銭問題に拘わる疑惑ばかりだが、説明もせず居直って居て、本人も新総裁もそれを
訴追しないとはっきり言っているのだから、一般人の犯罪は政治家ならば犯罪ではない、
政界の常識という事になってしまう。
この国の政治はまさに後進国や三流国のものだ。
人事では麻生氏の副総裁にも驚いた。派閥の力への恩賞だろうし、党内への睨みを効かせる
のに利用だろう。せめて財務大臣だけは外して、副総裁という飾りだけであって欲しい。
こんな人事を見て、「岸田さんの顔をした安倍内閣だ」と野党党首のコメントがあったが、
まことに言い得て妙である。羽生田、高石、鈴木、遠藤氏なんて所の起用はまさに安倍内閣
傀儡政権と言われても仕方がない。
菅前総理が先日は最後の記者会見をやっていたが、私は本日ついに全国の規制を全て取り除く
事が出来ましたと胸を張ったのも、何やら虚しく哀れを感じた。