『 庭の花シリーズー(10)
(7)守夫さん
彼とは隣組です。4~5年前になりますが互いに生ゴミ捨てに出て、集積所でバッタリと。
彼から「時々、リックを背負って何処へ行っているのか」と聞かれて「ピンポンです」、
すると「え!ピンポン」という遣り取り。好きそうに見えたので『やりますか』、といった
会話が切っ掛けでした。
いつも真面目に顔を出されています。毎回のTシャツのデザインや文言が面白く今では毎回
楽しみな位です。例えばある日の彼の背中には「自分には甘く、他人には辛く!」と大きな
文字がありました。
滅法明るくお話好きで、文学やお芝居に、釣りに野外散策にとその趣味はまことに豊かで、
良い意味での自遊人です。
ピンポンは自分では、やってないとおっしゃるが高校か少なくとも中学までは卓球部だった
のは隠しようがないほど上手なのです。
ある日、彼に連れられて某絵描きさんの個展にいったら、会場の画廊とも、絵描きさんとも
お馴染みの様でした。その絵描きさんが彼を表して曰く、「彼は宇宙人だから…」とは、
彼を上手いこと表現しているようで見事でした。
(8)簗瀬さん
古いメンバーで、創立後まもなく当時の初代会長の英会話サークル仲間とかで会長の紹介で
入ってこられました。高校時代はサッカー部で、青鳩に入会時までやって居られたそうです。
さすがに良く動き、身軽で研究熱心で,みるみる上達でした。
鹿児島出身だけに芯が強く一寸頑固そうな面と、一方ではとてもやさしくナイーブな方です。
お孫さんともとても仲良しで、よく学生だったお孫さんを連れて来ていました。
その時の少年が今は循環器科のお医者さんで活躍なのですから感無量です。
奥さんの面倒をよく見て居られましたが、亡くされてからはいささか元気がなくなったようで
心配です。やさしい娘さんの車の送り迎えで時々見えてますが、ご自身の体調のこともあり、
この所は休んで居られます。
また元気を出してたまには顔を出して呉れると皆さんも喜ぶでしょう。心待ちにしているのです。