『 庭の花シリーズー(8) 』
(3)遠藤さん
青鳩男性では若い方、とは言っても後期高齢者になったそうです。
若々しくてとてもそうは見えない。明るくやさしく、青鳩の面倒も何かと見て
くれている好漢です。毎日海岸を歩き、ストレッチをしっかりとするストイック
な面もあり、自分の信念とかなりの用心深さと一徹さとを併せ持つ人のようです。
20年前、私が絵のグループ展の受付をしているところに見えた彼が、その絵の
グループについていろいろ聞いたそうだ。私は記憶にないのだが、「この会は
定年後の男女で和気藹々楽しいですよ。何と言っても先生が口は悪いが美人ですよ!」
と言ったらしい。すると彼は翌月すぐにやってきて入会したものだ。
こうして一緒に絵をやることになった。やがてこのピンポンにも入ることになるのだが、
その時のエピソートが面白い。ピンポンの話が出て彼は興味を示したが、私の対応が
強く誘うのでもなくあっさりしたものであったらしく、もう1回でも強く「入ったら!」
と言ってくれたらすぐに入ったのに、その所為でピンポンを始めるのが1~2年送れて
しまったと恨まれている。
さすがに後期高齢者になって皆さん同様あちらこちらと故障も出てきたようだが元気に
続けて居られます。会計をやっていて彼の許可無しには1円の金も使えません。
(4)松野さん
2年前に館の紹介で入会された。「ようやく仕事も卒業して…」と自己紹介の挨拶の時に
驚いた。我が家で東京時代から70年近く購読している新聞社の記者だったことだ。
そしてもっと驚いたのは、年齢を聞いて思わず我が耳を疑ったことだ。
私と同じく位かと思ったが、何と一回り以上もお若いのだ。
決して老け込んでいるというのではなく、ニコニコと落ち着いた貫禄と雰囲気、そして何と
言っても格好の良い鼻ヒゲの所為で眼が錯覚してしまうのだろう。
持病の膝を痛め手術し、お休みだったがこの間からカムバック、今では皆が
ハラハラするほどガンガン打っている。元々スポーツ好きな方なのだろう。
両足はしっかり大地を踏みしめて動かないけれど力強い球を打って来る。
とても楽しそうにやって居られて見ていても気持ちが良い。