花瓶と花―(2)9872
10日前に84才になったのだが、体調がある朝起きたらすっかり調子が良くなって
いたとか、心は晴れやかで希望が一杯だったなんて事も、宝くじが当たったなんて事も
何も変わったことはなく、11日前の冴えない私のままだった。
80才の大台に乗った時のような感慨もなかった。
単に、85才という次の大台へ達するまでの過程に過ぎないのかもしれない。
まぁ、良い事など何もなくても体調は最低で相変わらずでも、しかしこれ以上は
悪くさえならなければ、我慢して良しとするしかないのだろうか。
今日も何とか3時間のピンポンをサボりながらもお付き合い出来たという喜びを
自分に言い聞かせていた。
3連休の最終日だったが13人もが参加された。皆さんお元気だ。
生きているのだからいろいろな悩みや問題を内に抱えて居られるのかも知れないが、
そんな様子が微塵もみえず明るく楽しそうにやって居られるのに感動し、そして圧倒
される。人間って何と強くて、そして時には何と弱いものなのだろうと何時も思わ
されるものだ。
数日前は家の奥さん兼運転手の誕生日だった。この80才の大台で運転免許も返上する
と言っていたが、どうやら次の免許更新までは頑張るらしい。
最近の自分の心身状態では胸部の不調などもあって自転車で会場に行くのは一寸きついし、
気分的も苦しいからその時が私のピンポン卒業かと思っていた。
幸い更新までとなると次の誕生日までだから丁度あと1年あることになる。
90才でピンポンなどしている老人がざらにいる時代だから,頑張らなくちゃなぁとは
思っている。