花瓶の花―(3)
やっと天候も落ち着いた様で、台風も来ないし安定した日が続いている。
最近の日本の気候はかなりの異常でまるで今の世相のようだが、この所は
昔の落ち着いた日本の秋の良さが戻ってきたようだ。
世間はマスクを除けば、その光景は3年前に戻ったし、箱根、秋葉原、浅草は
内外からの観光客でごった返しているようだ。
良いのか悪いのか知らないが、円安の所為か中国、タイ、インドネシアやアメリカ人
が山ほどの土産品を抱えている姿が、繰り返しTVで映し出されている。
景気が悪いのは日本だけのような気がしてくる。
平和だが猥雑な日本にはどんな将来が待っているのだろうか。
そんな事とは無縁のように我々は今日のこの3時間のピンポンを楽しむ。
今日は水曜と変則日で都合の悪い方が何人か居られたが、それでも10人の参加だった。
見学していると面白いのは、実に皆さん様々なピンポン・スタイルだと言うことだ。
その個性的なフォーム同様、それぞれ違ったプレースタイルなのである。
時折ものすごい変化球、回転を掛けた球を出す方。
肩に力が入って前へ前へと突っ込んでくる方。
振らずに押し出し打法に徹した方。
フォアーハンド打ちでは見事な伸びと回転の球を出す方。
強打はないがその安定したラリーは永遠に続きそうな方。
時々チキータまがいのバックスマッシュを決める方。等々。
このように我々の長い自己流練習に裏付けされたプレーは一寸したものである。
我々の共通点は足が動いていない、フットワークがないということだ。
これはやむを得ないとしても、せめてバックハンドの上達と、何としても正しい
サービスの出し方のマスターが直近の課題だろう。
楽しむピンポンとは言いながらも、やはり正しいサービスとバック打ちが出来るという
中級レベルまでは進歩し、幾つになっても身につけたいものだ。