私のようなアル中はわかりやすい自己中なので、いま苦しんでいる仲間の手助けをしている間、自我を手放せる。
仲間の役に立ちたいと行動していると、常に自分のことしか考えていなかったときの苦しさがなくなる。
私のようなアル中は、レストランで好きなものを選んで食べるのではなく、お任せメニューにするのが練習だ。
しかし…
人間関係の依存では、むしろ自我がなくて苦しんでいる仲間がいる。
ずっと他人に合わせて生きてきたため、本当に自分がやりたいことがわからないという。
レストランに行くと「なんでもいい、お任せか、あなたと同じものを」って言ってきたので、自我の発動のチャンスがない。
一見、葛藤がなくて、楽な生き方なのではないか?と思ったが、本人はとても苦しそうなのだ。「どう生きたいの?って聞かれてもわかんないんです…」
このタイプの仲間は、どうやら、他人のことを考えず、まずは自分のために生きる、という行動をとる必要があるらしい。
他人の生活、他人の機嫌を、自分のそれより優先してきた結果、自分の問題に向き合わずに済んできてしまったからかもしれず、無意識のうちにそれを学習し、なにか自分の問題が立ち上がってきた時、自己防衛的に他人の世話をするようになってしまったのかもしれない。
たすけているとたすかる人と
たすけているとたすからない人が
いるのかも?