WIND BENEATH MY WINGS

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「動物園にできること」

2007-08-04 10:17:15 | 読書感想文
川端裕人の本をアマゾンで探していたら、「動物園にできること」が文庫化されているのに気がついた。最近は、直木賞の声もあり、着実に評価されている。

早くから、広く環境保全や環境教育全般に関して、問題提起をしてきた川端だが、特にこの本は、1999年に出版された後、動物園・水族館関係者の「バイブル」とまで言われた名著。
2000年以降の日本国内の動物園の最新動向も盛り込んで文庫化されたそうだ。
米国の動物園における様々な新しい試みの実例が、35ヶ所の動物園、120人以上へのインタビューを通じて、豊富に紹介されている。

また、この本を通して、我々現代人の全ては、地球という大きな動物園の中に住み、地球生態系の中において責任を負っているのだということをあえあためて考えさせられる。


動物園にできること (文春文庫)
川端 裕人
文藝春秋

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逗子の思い出

2007-08-04 10:03:03 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
今日から逗子へ行く。
石田の家の跡地は住宅地に開発されている。その奥におばあちゃんが建てたこじんまりとした家が建っている。
メンテナンスをかねて、家族でしばらく滞在の予定。

私は父の仕事の関係でワシントンDCで生まれ、生後しばらくして帰国。小学校1~3年生の時の父のジュネーブ赴任に同行を除き、幼稚園から中学2年までを逗子で過ごした。

祖父、祖母、父、母全員、とてつもなく忙しい人達だったが、ここでの生活は賑やかで楽しいものだった。

バラ園の蔓を絡ませたアーチが綺麗だった。

大きな庭にテントを張ってキャンプもどきをしたり、蝉をとったり、犬と野山を走ったり、池子の弾薬庫にしのびこんで、ざりがにを捕ったり。すりばち状の池には、時々金魚を狙った猫が落ち騒いでいた。

家の中を探検するのも楽しかった。
祖父の書庫で埃に埋もれながら、難しげな本を覗いたり、応接間に飾ってある各国から集めたお人形(子供には不気味なものもある)が夜、動いていないか確認しに行ったり。

週末に祖父や父が帰宅する大勢の人が集まり、ワイワイと食事をした。母はお客様用の料理を提供することにおいては天才的だったので、母の美味しい料理が、手早く大皿でばんばん出てきて、みんなで先を争って食べた。

いまは家の中にささやかな思い出の品々が残るのみだが、祖父や父の蔵書、愛した家具やコレクション、懐かしい写真に囲まれるとホッとする。
いまはもう実家を持たない私たちにとっては、この家は本当に大切なものなのだ。
夫や息子たちにとっては、はじめての訪問となる。