WIND BENEATH MY WINGS

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「弟」

2007-08-07 18:30:12 | 読書感想文
「弟」著者・石原慎太郎 幻冬舎

内容(アマゾン「BOOK」データベースより)
兄の手ではじめて明かされた石原裕次郎の全貌。―人生をタッグマッチで生きた2人きりの兄弟。死にゆく者と、生き残る者の無言の交錯。かけがえのない弟の知られざる生涯を、死の瞬間まで凝視し、生と死の根源を問う25年ぶりの書き下ろし長編小説。小樽、湘南の少年時代。海との結合。父の死と経済的逼迫。放蕩の季節を経て、一躍映画界の大スターへ。そして北原三枝との結婚と独立プロの設立。栄光と比例するように襲いかかる病魔との闘いの日々。たった1人の弟の光と影を秘められたエピソードで描きつつ、自らの来し方を振り返る石原文学、最初で最後の私小説。

今更説明するまでもない、石原慎太郎の代表作のひとつでありミリオンセラー。毎日文学賞特別賞受賞。石原の作品では、『太陽の季節』(文学界新人賞受賞 芥川賞受賞)を抜いて売り上げ2位。1位は 『「NO」と言える日本-新日米関係の方策-』(盛田昭夫と共著)

みんなそうかもしれないが(笑)私は、政治家、石原慎太郎よりも、作家・石原慎太郎の方が好き。
私なんかは「弟」や「太陽の季節」を読んでしまうと、あの方の偉そうな態度もなんとなくゆるせてしまうのだが。


石原 慎太郎
幻冬舎

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原爆の日に「NHKスペシャル 核クライシス」を観て思ったこと

2007-08-07 09:18:35 | 時事問題
おととい、昨日とNHKスペシャル「核クライシス」を観た。

8月5日(日)午後9時~9時49分 総合
8月6日(月)午後10時~10時49分 総合

第1集 都市を襲う核攻撃 ~地表爆発と高度爆発~では、地表での爆発のみならず、数百キロ上空で爆発が起きる「高度爆発」でも、広範囲かつ甚大な破壊が起こるという話が怖かった。強力な電磁波が降り注ぎ、電子機器が麻痺。航空機等の墜落や、インフラがとまることなどで人的な被害も大きいということだった。

第2集 核兵器開発は防げるか ~IAEA査察官 攻防の記録~

IAEAとは、国際原子力機関(International Atomic Energy Agency (IAEA))のこと。原子力の平和利用を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関である。

査察に赴いても施設に立ち入れない、査察上必要な場所を確認できないなど、査察を十分に行うことができないIAEAの苦悩が伝わってくる。

話は変わるが、広島でも、長崎でも、原爆投下の直前まで人々は、いつも通りの生活をして、子供たちは無邪気に遊んでいただろう。そして爆弾が投下され、熱線に焼かれ、衝撃波を受け、火災や家屋倒壊、そして最後には放射線によって、大勢の方々の人生と未来が破壊されたのだ。