WIND BENEATH MY WINGS

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「ローマ人の物語」~ローマ帝国興亡の一千年

2007-08-11 09:38:59 | 読書感想文
長くつきあってきた「ローマ人の物語」も残り僅かとなった。
まだあと1ヶ月半あるが、むさぼるように本を読んだこの1年間の中でも、この本と過ごした時間(主に夜、息子たちを寝かしつけた後)は至福の時だった。
塩野七海氏に感謝。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
塩野 七生
1937年7月7日、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の一千年を描く「ローマ人の物語」にとりくむ。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労賞を授与される
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以上、アマゾンより

この本を短い文章で表現するのは難しいが、特に印象に残ったのは、ローマとカルタゴの死闘。中でも名将ハンニバルとスキピオが闘ったザマの会戦は興奮した。また、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が「ルビコンを渡った」時の葛藤と決意、天才的な総司令官ぶりのカッコよさなどは印象に残っている。また、塩野氏ならではの、ローマ人のインフラについて一巻を費やした「すべての道はローマに通ず」も面白かった。

文庫版は、持ち歩きやすく貨幣をテーマにした装丁はシンプルで素敵だ。
面白くてどんどん読んでしまうので、5冊づつくらい買っておいた方が良いと思う。


ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
塩野 七生
新潮社

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日本航空123便墜落事故 遺族の綴った想い「茜雲」

2007-08-11 08:01:13 | 時事問題
1985年8月12日、日本航空123便、羽田発大阪行、ボーイング747ジャンボ機が群馬県多野郡上野村の御巣鷹の尾根に墜落。乗客乗員520名の方が亡くなられた。
単独機としては世界の航空機事故史上最も大勢の犠牲者を出した事故である。
 
20年以上たった現在、墜落現場の御巣鷹の尾根には、今も遺族の祈る姿がある。
標高1560m、群馬県上野村にある御巣鷹の屋根には、森の至る所に、500あまりの墓標が並ぶ。遺体が見つかった場所に立てられている。羽田発大阪行きの便は、ビジネスマンの利用の多い路線だった。遺族の調べでは、520人の犠牲者のうち184人が一家の大黒柱だった。また、夏休み中ということもあり、大勢の子供たちも犠牲になった。

日航機墜落事故 東京-大阪123便 新聞見出しに見る20年間の記録

あの日を忘れないで」~日航機墜落事故 遺族の20年~

遺族の方々は肉親の死を忘れられず、年1回、「茜雲」(あかねぐも)という冊子を作り、みんで悲しみを綴ってきた。
それらは一冊の本にまとめられている。

茜雲 総集編―日航機御巣鷹山墜落事故遺族の二〇年
812連絡会
本の泉社

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