WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

「管理職全体に占める女性の割合は約1割」に考えたこと。

2007-08-29 23:36:27 | 経済とか経営とか
今日の日経新聞に「雇用機会均等法と女性幹部数」という記事があった。
2003年から2006年の3年間で、女性管理職(係長級以上)の女性管理職がいる企業は、4.1ポイント上がり、66.6%となったとのこと。
「まだ7割切っているんだ」というのが実感。
さらに驚くのが、管理職全体に占める女性の割合が約1割だという数字。これは2005年のILOの調査による、米国の42%、ドイツ37%、英国34%に較べて、低さが際立つと同紙は指摘している。

日経EW休刊の際、たまたま同業者と「女性管理職」について話した際、一般論として「女性の場合は、まだまだ子育てか出世かを選ばざるをえない傾向があるよね」という話になった。
家族や周囲に恵まれ、何の制限もなく、残業も出張もガンガンしている女性もいるが、やはりそれはごく一部で、ほとんどの女性は、子供を持つと、不規則な仕事には就きづらくなり、残業や出張をしづらくなる。
モチロン、それでも登る人は登る。どんな条件でもクリアする卓越した能力を持つ人はいるのは事実だ。

一方、以前話した米国での「PINK」誌の成功にもあるように、女性たち自身が
「出世だけが幸せではない」と思うようになってきているのかな、と思った。

私の実感としては、一部の例外を別にして「ワークライフバランス」などと言っていたら、いまの日本では、男女共に出世は難しい。それがいいか悪いかは別として。男女ともに多くの企業では、「ワークとライフのバランスをとる」以前に、「ワークのみ」か「ワークとライフ」のどちらかの働き方を選択しなければならないように私には見える。(そうじゃない企業もあるが)そして、男性には「ワーク中心」のライフスタイルを生涯貫くことは選択できるが、女性が、子供を産み、育てた場合、同じことをするのは、簡単ではない。

このような状況の中「ほどほどでいいじゃない」「人間らしく生きたい」「家族を大切にしたい」などと思う人が増えても不思議ではない。

個人的には、人の幸せや成功のカタチは多様であり、○○だから成功、○○だから幸せと一概に言い切れるものではないと思う。
ただ「社会的に成功したい」「出世したい」と思う女性にその機会が均等に与えられるべきだと思う。

そんな中、2007年4月に改正男女雇用機会均等法が施行され、身長、体力、転勤経験など女性が満たしにくい条件を採用・昇進時に合理的な理由なく要求する「間接差別」が禁止された。
このことで流れは変わるのか、注目していきたい。

「1分間でやる気が出る146のヒント」元気になり成長する為の珠玉のアドバイス

2007-08-29 23:19:50 | 読書感想文
今日、虎ノ門のコンビニで衝動買い。スタバでペラペラめくって読んでみたら、本当にやる気が出て来てびっくり。

どこからでも読める、1分で読める、すぐ実行できる。「考え方しだいで世界は変わる」という著者が、「人生を違う角度から見てみる」「自分が世界を変える可能性を信じる」など、読者の発想を変える斬新なヒントを1ページに1項目ずつ、明快に力強く提案。

著者のドン・エジック氏は、オレゴン大学にて組織経営学を学び、博士号を取得。30年間にわたり、小、中学校および高校の教師、校長をつとめる。人はポジティブな考え方をするによって自分の能力を最大限に発揮できるという視点にたって、人間関係や目標設定などに関する講演・執筆活動をおこない、広い層から支持を得ている。
きっといい先生だったことだろう。教えられた生徒は幸せだだと思う。

私が気に入ったのは、
「あせらず少しずつ変わる」「ささいなことに喜びを見いだす」「いっしょにいて楽しい人になる」「心を開いて、いろいろなことを学ぶ」など。
146のアドバイスすべてが、わかりやすく、時にユーモアたっぷりに書かれている。
特に「あなたには無理だ、と言われたことをやる」は傑作だ。
~「あなたにはできない」と言われたことをやってのける、これほど痛快なことはないだろう。(中略)誰かから「あなたにはそれは無理だ」と言われた時は、それをやってのけたときの喜びを想像して励みにしよう。~

この人、最高!!


1分間でやる気が出る146のヒント
ドン・エシッグ
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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「ホリディ」★★★★★ラブコメの秀作。元気になるよ。

2007-08-29 20:10:18 | 映画感想文
ホーム・エクスチェンジ」とは、ネット上などの取り決めにより、見知らぬ者同士が、休暇中に家を交換し合うというもの。これを題材としたラブコメディの秀作。
ハリウッドで映画の予告製作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)と、ロンドン郊外に住む新聞記者のアイリス(ケイト・ウィンスレッド)が意気投合し、おたがいの家を貸し借りすることに。キャメロンもケイトも「仕事が出来るが、恋は下手」という役どころで、その「だめんず」っぷりがなかなかいい味を出している。
恋に失敗してボロボロになったふたりは、別天地で気分転換することに。ビバリーヒルズの豪邸と、おとぎ話に出てくるようなイギリスの素朴な一軒家で、アマンダはアイリスの兄と、アイリスは映画音楽作曲家とそれぞれ恋に落ちる。全く違った環境で、むしろ素直に伸び伸びとふるまうようになるふたりが面白く、また仕事はバリバリなのに恋に不器用なふたりが可愛い。
これがどちらかだけの物語であったら、よくあるパターンだが、ふたりの物語にしたことで、観ているこちらも飽きることがない。
そして、私が嬉しいのは、アマンダの近所に住む、ハリウッドの有名脚本家の存在。彼がアイリスに「君は(人生や恋の)主演女優だ。脇役ではない」と言い、アイリスも「そうね、自分の人生だもの、自分が主役にならなきゃね」とつぶやくところが印象に残る。(アイリスは、男性にいいように利用されるタイプだった)
この有名脚本家との会話の中で、実際のハリウッド映画界のエピソードが出てきて、映画ファンにはこたえられないところ。また人生経験豊富な彼とのふれあいの中で自分らしさをとりもどすアイリスがいい。
久しぶりのラブコメ★★★★★。お奨め。

ホリデイ

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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上川陽子氏、子育て経験を生かした政策立案に期待。

2007-08-29 15:08:32 | 時事問題
ネットで、上川陽子氏のことを拾っていたら、興味深いものがあった。

自民党結党 50周年のとき、女性局では記念事業として少子化対策を打ち出し、「結婚・出産・子育て」をテーマにしたアンケート調査を全国で7.7111人に実施したそうだ。

その結果について下記のように語っている。

(上川氏) どの世代も少子化社会への危機感がありました。出産や子育てを経験している女性は「子どもを持ってよかった」という前向きの意見がほとんどで、日本はまだまだ健全な社会なんだなとホッとしました。
(中略)
少子化といっても既婚者だけを見れば子どもの数は多いのです。仕事と両立している女性も「子どもと過ごす時間を大切にしたい」という声は圧倒的です。勤め先には育児休業を取りやすくしてほしい、安心して復職できるようにしてほしい。幼稚園や保育園へは、子どもが急に病気になったときなどの緊急のサービスを充実させてほしいという要望が多く寄せられました。また育児の相談相手は友だちか育児雑誌という答えが多いのにも驚きました。情報誌に頼る傾向は強く、育児のマニュアル化が進んでいると痛感しましたね。

昔は、頼れる身内が側にいなくても隣近所の大人たちが相談に乗ってあげたものです。私自身、アメリカに留学していたとき、ホストファミリーの温かさにずいぶん助けられました。地域の大人と子育てママをマッチングさせるしくみを考えるべきだと思います。子どもだけではなく、高齢者の介護ともつながる問題です。困ったときは地域のみんなで助け合う…それが理想です。
(以上、公式HPより抜粋)

その経歴から、上川氏の政策立案力については、一定の期待をして良いと思われる。また、元気で行動力のある人のようだ。
以前にも書いた通り、とかくお飾り的になりがちなこのポストだが、子育て経験を生かした、政策立案、実行力に期待したい。

(写真はイメージです Photo by ひまわりの小部屋

経済財政諮問会議のメンバー交代。問われる大田弘子経済財政担当相の手腕。

2007-08-29 11:43:57 | 時事問題
内閣改造に伴い、政府の経済財政諮問会議の顔触れが変わる。

改造で新たに諮問会議に加わるのは与謝野官房長官、増田総務相、額賀福志郎財務相の3人。
与謝野氏は留任した大田弘子経済財政担当相の前任で、諮問会議を取りしきった経験を持つ。また前岩手県知事の増田寛也氏が総務相として加わり、地域活性化を含めた成長と財政健全化の両立に向け、実務に精通した布陣になる。

さて、安倍改造内閣で留任した大田弘子経済財政担当相は、再び経済財政諮問会議の運営を託される。

諮問会議は小泉内閣で官邸主導による構造改革を進める「エンジン役」を担ってきた。しかし、その役割は、支持率低下によりビミョウに変化しつつある。

大田担当相は就任会見で、
「基本的に諮問会議の役割や性格は変わらない」と強調。
これまで通り、安倍内閣の経済成長路線を堅持し、諮問会議が改革の推進役を果たす考えを示した。

しかしその一方、急速な構造改革が地方経済に打撃を与えたとの批判もあり、民間議員が出向く地方経済財政諮問会議を開催する方針にも触れ、地方の声に耳を傾ける姿勢を示した。

これまで民間出身の大田担当相は、官僚に厳しい態度で臨んだ塩崎恭久前官房長官と諮問会議の運営にあたってきた。今度は調整型で官僚の受けが良い与謝野馨官房長官に交代。
大田担当相は生産性向上と財政再建を両立させる施策の実現を目指す。だが、与謝野官房長官になったこともあり、小泉内閣時のような諮問会議をテコにした「突破型」の政策実行は難しそうだ。

大田担当相は「与野党が拮抗(きっこう)して対立するほど国民が政策を選択する状況になる。諮問会議は国民に議論が見える場として重要だ」と指摘する。

諮問会議の役割は、対立する政策課題を国民に分かりやすく情報発信できるかどうかに、軸足が移っていきそうだ。

太田氏の手腕に期待している。

余談だが、会見のときの薄いグリーンのスーツとシルバーのアクセサリーがとても似合っていた。そのまま記念写真をとったらしいが、服装ではりきりすぎないところがいいかんじ。話し方や立ち居振る舞いにも余裕があり、素敵に年齢を重ねた女性だなと思う。