観てきて考えた結果の「東京モーターショー2007 エコ的見どころ」です。
実際に観てきて、持ち帰った資料をみて、ネットで更に復習して、思ったことは、やはり、今回のモーターショーのテーマが「環境」であるというのは言い過ぎだということ。
やはり、安井先生の言った
「環境もテーマのひとつ」
というのは鋭いと思った。
そしてそう感じた人も多いと思う。
環境だけでは、クルマは売り物にはならないのね。
では、以前チェックした車も含め、
再びエコ的観点から、見逃しがちなところをおさらいしてみます。
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トヨタ1/X420キロの超軽量。500ccのエンジンのハイブリッド車。
私はトヨタの環境への意気込みを感じた。
が、その後、こんなコメントをいただきました。
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CFRP車の効果
P307HDiさん
2007-11-10 19:10:10
トヨタの1/Xですが、CFRP採用に関しては、軽量化による燃費向上という正の側面ばかりでなく、製造エネルギー増大、リサイクルの難しさという負の側面もきちんとレポートしてほしいと思います。
現在の技術ではCFRPの製造原単位は鉄の10倍ですし、熱可塑性CFRPが現実化しないとリサイクルも難しいですし。
トヨタをはじめ自動車メーカーには、走行時燃費ばかりではなく製造時・廃棄時のCO2排出量なども明らかにしてほしいものです。
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これは調べてみたら全くおっしゃる通りでした。
ぐうの音も出ません。突っ込み不足でした。
ご指摘感謝しています。
と同時に、P307HDiさんのところにお邪魔して、車の環境性能に関する知識の深さと、車社会を考える洞察力に感動したのでした。
車業界もまた、
ライフサイクルアセスメント を意識する必要性を強く感じた投稿でした。
ウィキによると、
ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment:LCA)とは、
製品の一生における環境負荷を評価する手法。
製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用まですべての段階での環境負荷を総合して評価する。
製品のライフサイクルについては「製品のゆりかごから墓場まで」と説明される場合が多い。
先日ご紹介した安井先生のご専門でもあります。
P307HDiさん、あらためて有難うございます。
この件非常にそそられましたので、もう少しつっこんでみたいと思うと同時に、
P307HDiさん&そこに集まる車や環境に詳しい方々の鋭い目を「素敵」と思ったのでした。
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スズキのPIXY&SSC
みんながその合体に謎を抱き帰ってきたクルマ。
そして誰もが「
マジンガーZ]もしくは「
起動戦士ガンダム」
をイメージしたようだ。
私には、実現性が薄い気がしたが、プヨほどではないが、ワクワク観が感じた。
■ホンダの水素燃料電池車
ホンダのクリーンディーゼルとハイブリッドには熱く燃えたが、水素燃料電池車には少し肌寒いものを感じた。
「インフラが無い車を誰が買うのだろうか、また政府が無駄遣いするのだろうか」という安井先生の意見に私も同感だ。
長~いスパンでみての水素燃料車の開発を否定はしないが。
「無駄遣い」といえば「バイオガソリン」も肌寒いものを感じるには私だけだろうか?
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GMのハマーは相変わらず人気。
アメリカでも日本でもやはり未だハマーは憧れの車なんだなと思った。
翻訳モノや映画によく登場するということもあり、映画ファンにもハマー好きは多い。私も密かにカッコいいとは思っている。
でもでも!
ハマーの燃費の悪さはご存知の通り。
「エコとは対極にある車」
と旦那は断言。
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ボッシュと
デンソーは必須
小さいブースながら、今や世界のエコカーの鍵を握る両社のチェックは必須。
他のブースと違って、産業スパイなみに、写真と何十枚もとりまくっている人、細部までチェックして、ブースの方を質問攻めにしている人が多いのが特徴。
ここのブースでだけは、せっかくのコンパニオンさんたちも、新技術の前には、主役の座を譲っている。
そして両社とも、日本におけるディーゼル車のマイナスイメージの払拭に命がけだ。ボッシュとデンソーについては、あらためて詳しく書くけれど、とりあえず
「エコ」をチェックしたい人はこのふたつのブースは必須だと個人的には思います。