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オートバイ道草記

オートバイを一生の趣味とする人のために

キックスターターのトラブル

2009-09-23 17:35:00 | メインテナンス
 今年は、オートバイの種類を問わず、キックスターターのトラブルが発生しました。ギア(ラチェット)の噛合いが外れて空回りする、キックアームが途中で動かなくなる、欠けたキックギアの破片が別のトラブルを起こす、など、いろいろあります。

 キックスターターには2つの機能があります。キックレバーを踏んでエンジンを回転させる。もうひとつは、エンジンが始動したら、エンジンからの回転をキックアームに伝えない空振り機能(ラチェット構造)です。

 キックアームを踏むとまず離れていたギア(またはラチェット)が繋がってエンジンを回します。キックアームを戻すとギア(またはラチェット)が離れます。

 不具合は、ギアまたはラチェットの磨耗によって起こるので、トラブルが起きないようにするという対策は難しいのですが、次のことを注意しておくと磨耗防止に役立つかもしれません。

 キックアームを動かすと、最初、レバーの先端で5~10cmくらい軽く動く範囲があります。これは、ただのガタや遊びでではありません。この範囲で、離れていたギアが正しく噛合ったり、ラチェットがスプリングで押し出されてきて噛合う、大切な動きです。

 この軽く動く部分をゆっくり動かして、噛合いを確実にしてからキックアームを踏み込むとギアやラチェットの傷みを少なくできると思います。




手でも動かせるこの範囲が大事。