マリアヨハンナさんのブログ

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♪荒城の月♪(滝廉太郎作曲)ってこんなとこにも?!

2013年10月19日 | 信仰と祈り
 関町教会には、前主任司祭の所蔵していた約1000組(2000枚あまり)ほどのCD、DVDが寄贈、保管されている。
 2009年12月4日に亡くなった金井久神父様は、カトリック司祭の中でも無類の音楽愛好家で、日本の合唱指揮者や作曲家の皆様に教会音楽の講義をしていらしたと伺っている。毎年、「教会シリーズ」といって、カテドラルで演奏会(ミサ付)も行われていた。
 亡くなった後に、その所蔵CDを預かっていた他教会の方が、保存に困って東京教区内で引受先を探していたところ、たまたま、教会委員をしていた時に分類をして保管管理をできないかと現主任司祭から相談され、うっかり「出来ます」・・・と一番借りそうな予感もしたので答えてしまった。
 当初は、大学生の息子のPC入力の速さを当てにして、実際、数日で50枚ほどを入力したので、これはいけると思って夏までを目標に始めたところ、その後あっさりと”忙しくなったから出来ない”と言われて焦ってしまった。 段ボール箱15個位あっただろうか? その中は、CD/DVDだけでなく、録画VTR,録音テープ、CD-Rコピーなどがいっぱい詰まっていて、その仕分けだけでも大変なことになってしまったと思った。
 それを見ていた、他の信徒の方が、その前の主任司祭藤岡神父様にその話をしたら、「私のも持って行ってほしい」と言われたと、横に積み上げられてしまった。 内心「なんてことを頼まれてきたんだろう」と思った。ただでさえ教会委員の仕事(奉仕)で忙しくて、目の前のCD他の山も処理できそうもないのに・・・と。
 結局、2月の終わりに搬入されたものが、夏になっても片付かないのを見た他の委員が早く何とかしないと・・・と焦りだして、手伝いを申し出てくれた。
 まずは、箱の中身をいったん出して、簡単に仕分けもしないといけない。 とある一日(主日ミサ後)に、事前に聖歌隊と音楽好きの信徒の方に声を掛け、ドイツ語やフランス語、英語と音楽の内容を少しは判っていると思われる人にも大体の分類方法を説明して、ホール一杯に分類別にテーブルコーナーを作り、箱から出したものをそれぞれに積み上げる作業を設定。 保管できそうなCD・DVDとVTR、テープと、そのほかの私製のものや保管に向かないもの(これは廃棄処分に)を大まかに分けてもらった。
 多分、全てを合わせたら3000組くらいあったのかも・・・新品のCD-RやVTR・テープは、バザーで格安販売することに・・・。同じCDで、きっと、どなたかにプレゼント用に用意されたと思われる封を切ってない物も大量にあり、これも、バザー販売用にすることに。
 入力しても保管する棚がないので、購入して置き場所も決めないといけない。新築して間もない信徒会館には、スペースはまだあるので、そこに、大きなCDラックを購入して保管することに・・・。展示用にガラスケースもどこぞの教会が寄付して下さったので、そこに置こうと話したが、多分重みに耐えられそうもないので、ほんの一部のみ展示ということに・・・。
 急ピッチで、二人で少しずつ自宅に持ち帰って手分けして番号付けと入力作業をした。何しろ愛煙家だったので、古いCDはケースがかなり汚れていて、その掃除をしながら、中のCDも傷んでいたりケースは破損していたり、自宅にある使っていないCDケースに入れ替えたり、同じCDが大量にあり、仕分けの時に異なる分類に入れられたりしているので、同じものがあることを後で確かめて番号を記した付箋紙をつけたり、単純な入力作業だけで終わらなかった。
 なんとか、入力作業を一周忌までには間に合わせる事が出来た。今では、信徒の皆様に貸し出しをして好評である。私も、合唱団の次の演奏会の選曲が決まると、必ず、そこから借りて、同じ曲をいろいろな演奏家(指揮者)のものを選んで、聴き比べなどをしている。やっぱり、私が一番借りているかもしれない・・・。
  ところで、後で追加で持ってこられた藤岡神父様のCDは・・・・・というと、そのまま何も手つかずで2年間箱に入ったまま倉庫に置かれていた。 委員の任期も分類が完了した年に終わったので、仕分け義務もなくそのままになっていた。
 たまたま、高校の先輩が、新委員でCDの管理の担当になっていたので、皆様が借りやすいようにとホールに展示用に選んでほしいと言われたのでチェックをしていたら、忘れ去られている箱が目に入ってきた。 このまま置いといても誰にも聞かれずに終わってしまう。かといって、金井師所蔵のものと一緒にするわけにはいかないので、先輩に委員会で処理方法を検討していただくように頼んだ。その結果、欲しい人に格安で分けようと言うことになった。
 またまた、処理を頼まれた。
 藤岡師も金井氏同様のヘビースモーカーなので、CDの周りは煙草の煙(ニコチンやタール)による汚れで、触っただけで手が汚れる状態。入力前にひと作業を覚悟して自宅に持ち帰った。 全てのケースを、市販の油汚れ用のウェットシートで3~4回拭き、何とか汚れが手に着かない状態にするのに丸一日かかってしまった。
 やっと数を数える事に・・・100枚(組)ほどあった。その中にグレゴリオ聖歌などヨーロッパの修道院の録音の聖歌集を8枚見つけた。 現主任の稲川神父様も音楽が大好きでグレゴリオ聖歌に関心のある方なので、此の分は、神父様用にとっておいた。それを教会の受付当番の時に持って行って、受付や事務作業をしながら、中跳び等がないかをチェックするために聞いていたら・・・・・♪♪♪♪その中の一曲が始まったとたん♪♪♪♪♪
  アレ~???  これって「荒城の月」じゃないの???  一緒の部屋で事務作業をしていた若いママにも聞いてみた。
やっぱり、荒城の月に似ている曲だよね~
  っていうか、まんまじゃないですか~ ってことに。(@_@)
 階下に降りていらした、神父様にもお話しして、どうも荒城の月のメロディーの讃美歌があるんですと伝えると、「滝廉太郎の曲は有名だったから、もしかすると修道院でメロディーに歌詞をつけて作ったんじゃないのでしょうか?」ってことに・・・・・
 それで、ネットで検索したところ、ありましたありました。
ウィキペディアに「ベルギーにある、シュヴトーニュ修道院Monastère de Chevetogneで、山田耕筰編曲版が聖歌として歌われている」という記述が・・・
 
  やっぱり、そうだったんだ・・・・・
 
  
改めて、滝廉太郎ってすごい作曲家だったんだって、思い直した次第。
そのうちに、神父様の講座か何かで案内されるかもしれませんね~。

 来月11月は、カトリック教会では≪死者の月≫と言われています。 11月2日には、《死者の日》ということでミサが行われ、その中で亡くなった方々の追悼祈願をします。前述のホールのCDの展示も変わります。『レクイエム』を各作曲家、演奏家のものを並べる中に、金井神父様の追悼の意味で、定例的に行われていた「歌をきく」という講座の中で案内された曲のCDも展示するそうです。
   中古CD100枚余りを、関町教会のバザーで販売します。
   日 時 :11月10日(日) 9時半ミサ後(11時半ころから)
   1枚300円くらいです。 売上金は災害支援金他になります。
   もう一つの思い出 
 30年も前に、スペインに旅行した時のこと、アルハンブラ宮殿だったかと思いますが、広い野外ステージがありました。その”中央で話したり歌うと良く響く構造”になっているというガイドさんの説明があり、「誰かここで歌ってみてください」と突然言われました。そのとき、バス内で♪シェリトリンド-Cielito Lindo♪を私が歌っていたのを皆が覚えていて、強く推薦されて歌ったのが、♪荒城の月♪でした。もともと、声が大きい私なのですが、野外でも気も~ち良~く歌えたので、やっぱりかなり響いていたみたいですねぇ。
 

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