Dvořák: Stabat Mater - FULL - Helmuth Rilling
多くの人の死が伝えられます。
戦争、災害、殺人、事故…。そして孤独死。
先週、なんだか「悲しみの聖母」の絵が頭に浮かび、聖母マリアのキリストを見上げる姿やその思いが、心の中に浮かびました。
そう、9月15日がその記念日でした。
ちょうど、今、ドボルザークのスタバト・マーテルを歌って(練習して)います。
とても大好きな曲の一つです。
20代の頃に、マリア・カテドラル(目白)で小澤征治指揮の♪スタバトマーテル♪を聞きました。
暗くて寒い12月の夜でした。
前から数列目のとてもいい席でした。
曲を聞いているうちに、その演奏の素晴らしさに、何とも言えない熱い思いが沸き上がってきたことを今でも覚えています。
特に最後の♪Amen♪は最高でした。
胸の中に高揚するものを感じながら帰宅したのを思い出します。
そのあとに所属する合唱団でもこの曲を歌いました。
あの演奏には及ばなかったと思いますが・・・。
今、信者歴も長くなって、人生も節目になり、多くの人の生死にも立ち会って・・・。
普通に与えられた命を、家族や知人に見守られて静かに全うできた方々はまだ幸せなのかもしれないと思ったり。
戦争や人災(最近の自然災害は人災に近い)、また、事故で亡くなった方は、人々の罪を背負って十字架上で亡くなったキリストと同じように思えたり。
人間が傲慢になって、自分たちの力を誇り、一部の偏った思想や社会観(世界観)、利益追求をして世の中を動かした結果、命を無理やり落とす結果になってしまったような・・・。
イエス・キリストはそのすべてを含めて、人間の起こす罪深い行いと思いによって十字架に架けられて亡くなったのですね。
それをすぐそのそばで見守る「母マリア」。
歳若い我が子を失う悲しさとともに、その死の理由を深く悟って悲しむその姿と心を思って、これから半年間の練習に臨みたいと思います。
ところで、このヘルムート・リリンク指揮の演奏は素敵です。
ソリストの声はどこまでも澄んでいて、優しさと慈愛にあふれ、また、訴える力を持っています。
テノールが特に素晴らしい!!
合唱は、ソリストを上手にフォローして、出しゃばることなく、これまた、柔らかく天に向かっての祈りを捧げ、時に力強く人間の愚かさを深く思い起こすかのような、回心に満ちています。
それぞれが素晴らしい発声と音楽性に裏打ちされて、廻りの声とも良く混じり合って、各パートが一つに聞こえます。
一部の個人だけが頑張っているわけでなく、それぞれが共に声を良く聞きあって、心を一つにして、リズムも音程も揃っていますね。
平和とは、こんな感じのものかの知れませんね。
こんな素敵な演奏が、本番に出来るといいのですけれど・・・。
来年の事を言うと鬼が笑うと言いますが、
2016年3月21日(月・振替休日) 於 東京芸術劇場コンサートホール です。
多くの人の死が伝えられます。
戦争、災害、殺人、事故…。そして孤独死。
先週、なんだか「悲しみの聖母」の絵が頭に浮かび、聖母マリアのキリストを見上げる姿やその思いが、心の中に浮かびました。
そう、9月15日がその記念日でした。
ちょうど、今、ドボルザークのスタバト・マーテルを歌って(練習して)います。
とても大好きな曲の一つです。
20代の頃に、マリア・カテドラル(目白)で小澤征治指揮の♪スタバトマーテル♪を聞きました。
暗くて寒い12月の夜でした。
前から数列目のとてもいい席でした。
曲を聞いているうちに、その演奏の素晴らしさに、何とも言えない熱い思いが沸き上がってきたことを今でも覚えています。
特に最後の♪Amen♪は最高でした。
胸の中に高揚するものを感じながら帰宅したのを思い出します。
そのあとに所属する合唱団でもこの曲を歌いました。
あの演奏には及ばなかったと思いますが・・・。
今、信者歴も長くなって、人生も節目になり、多くの人の生死にも立ち会って・・・。
普通に与えられた命を、家族や知人に見守られて静かに全うできた方々はまだ幸せなのかもしれないと思ったり。
戦争や人災(最近の自然災害は人災に近い)、また、事故で亡くなった方は、人々の罪を背負って十字架上で亡くなったキリストと同じように思えたり。
人間が傲慢になって、自分たちの力を誇り、一部の偏った思想や社会観(世界観)、利益追求をして世の中を動かした結果、命を無理やり落とす結果になってしまったような・・・。
イエス・キリストはそのすべてを含めて、人間の起こす罪深い行いと思いによって十字架に架けられて亡くなったのですね。
それをすぐそのそばで見守る「母マリア」。
歳若い我が子を失う悲しさとともに、その死の理由を深く悟って悲しむその姿と心を思って、これから半年間の練習に臨みたいと思います。
ところで、このヘルムート・リリンク指揮の演奏は素敵です。
ソリストの声はどこまでも澄んでいて、優しさと慈愛にあふれ、また、訴える力を持っています。
テノールが特に素晴らしい!!
合唱は、ソリストを上手にフォローして、出しゃばることなく、これまた、柔らかく天に向かっての祈りを捧げ、時に力強く人間の愚かさを深く思い起こすかのような、回心に満ちています。
それぞれが素晴らしい発声と音楽性に裏打ちされて、廻りの声とも良く混じり合って、各パートが一つに聞こえます。
一部の個人だけが頑張っているわけでなく、それぞれが共に声を良く聞きあって、心を一つにして、リズムも音程も揃っていますね。
平和とは、こんな感じのものかの知れませんね。
こんな素敵な演奏が、本番に出来るといいのですけれど・・・。
来年の事を言うと鬼が笑うと言いますが、
2016年3月21日(月・振替休日) 於 東京芸術劇場コンサートホール です。