3月30日の《四旬節第4主日》の祭壇のいけばな奉仕当番でした。
四旬節は、祭壇を余り華やかにしないということで、控えめな色の花を活けるのですが、第4主日というのは、”レターレ(喜び)の主日”というのだそうで、来るべき喜びの日〈復活〉に近くなってきたことから、その喜びを一足先に現わしても良いのだそうです。
お花屋さんには、地味目に白とピンクと小花でとお願いしました。白い百合1本(つぼみは7つくらい)とカーネーション3本、白いフリージア7本、シンビジウムが1本、カスミ草を入れてくださいました。
たまたま、我が家の庭の白木蓮の木に、多くの咲きかけの花とつぼみの枝がありましたので、それを真にして、やはり庭の片隅に雪柳が開き始めていたのと、きれいなシャガの葉がありましたのでそれを足しました。
今年から、関町教会では、お花を各自が用意するのをやめて、信徒さんのお花屋さんに毎回用意していただく方法に変わりました。 多分、請求書が期日までに間違いなくまとめられて良いということなのでしょうか。
けれども、私の場合は、その季節に我が家の庭にあるものを多く入れて、これらの花々を与えて下さった神様に感謝を表した物にしたいと思っているので、お花屋さんが活ける当番の当日までどのような花を用意して下さるのか不安でした。
お花屋さんのほうでも気にかけて下さってお電話をくださいました。 お陰で、喜びを表したような、清楚で立派な花になりました。
お花の当番が来る前に、教会暦、その日の聖書朗読、季節などを考えて、あれこれと活け方を考えながら祈ることが出来ます。 活けている時も、しーんと静かな聖堂で、祈りながら、回心しながら活けるのが好きです。
この日は、「ゆるしの秘跡」がありました。 復活祭を前に、一人一人が回心して(心を廻らして)、人を傷つけたこと、怠けたこと、悪口を言ってしまったこと、悪く思ってしまったことなどを反省して、言葉にして、神父様から神様に変わって”ゆるし”をいただきます。 人間である限り、大なり小なり、「あんなことしなければ良かった」、「あんなこと言わなければ良かった」、「あんなこと考えなければ良かった」等々思うことがあると思います。
面と向かって、謝ることは難しいことです。 謝る時期も逃してしまうことも多いです。 でも、不思議と回心して、神父様にお話し(どれか主なこと1つ)をすると、不思議と心が軽くなります。
以前に、ある神父様が言っていた言葉を思い出します。
”「ゆるしの秘跡」というのは、普通の人は、大きな罪を犯しているということはないので、許してもらいたいと思うことを言うこと(告解する、懺悔なんて古い言い方もあります。)そのものが重要ではないんだよね。 ≪回心≫することが大事なんだ。 あれもこれもと心を廻らしているうちに、実は、もう許されちゃっているんだよね。 だから、ゆるしの秘跡をもらう時は、あれもこれもと全部言うことはないんだよ。 どれか一つ、これだけはどうしても気にかかるということだけを話せばいいんだね。”
ある神父様は、”ゆるしの秘跡は、事あるごとに多く受けておいた方がいいですよ。 何時も、自分を清く守っていられますからね。”
と言っても、待降節と四旬節に年2回受けるだけでも、結構多いと思う。 赦してもらいたいな~と思うことって、毎回同じことなんです。 人間の罪(仏教的には煩悩)って、何時までも同じことを引きずっているんですよね。 お陰で、一年中回心しているような感じになっているのが、今の私。
その分、若いころに比べると、感情の起伏も大きく無くなって、鷹揚になってきて、考え方や感じ方も少なからず広くなってきて、「あらっ?」って、他の人の言動に疑問や反発を感じる事が、極端に少なくなってきたようだ。 これも、回心の繰り返しのお陰かな~?
一人一人の考え方が、本当に千差万別違っていて、以前は、自分の知っている考え方や処理の仕方が、絶対だって思っていた。 悪いことをしているわけでもないのに、合わない人のやり方には批判的で、どうしても納得できないことが多かった。 今では、「そういうのもありかもね~」って、「まっ、いいか!!」って思えるようになった。 年齢と共に面倒臭くなってきたというのもあるかも・・・。 「一般的に多くの人が考えるやり方ってのは、こういうもの」というのが、判ってきたこともあるのかもね。
それでも、精神的な病気の方や、性格異常の方、こだわりの強い方は、やっぱり理解不能。 でも、「仕方がないわね」とか、「可哀想だな」って思えるようになった。 何人もの方と知り合った結果、どういう風に対処したらいいかもわかってきたし・・・。
ところで、生け花の当番のあとは、1日おき位ですけど、お花の様子を見に行きます。 自分の活けた花たちを、次の当番人が活ける前まで見届けます。 生きているお花を大事にしたいと思います。 そして、神様のいる家を常に綺麗にしておきたいと思います。 多分、展示会だったら、毎日、水やりに行って、ちょこちょこと手直しをすると思います。 同じことです。
急に気温が高くなって、花芽の勢いが良くなったせいでしょうか、今回生けた花たちが、急に丈が伸びたり、つぼみが一斉に開いたり、新たな芽が出たりしていました。 生命(いのち)ってすごい! 4日目になったら、モクレンはさすがに花弁が散り始めてました。 残念ながら、外して帰りました。