粉河寺を後に、この日 最後に訪れたお寺は大阪府和泉市にある第4番札所、 槇尾山・施福寺(まきのおさん せふくじ)です。 通称槇尾寺(まきおでら、まきのおでら)と言い、標高491mの槇尾山頂上近くにあります。 本堂に至るには約1kmもの急峻な山道の石段を登らなければなりません。勾配がきつくて まるで登山のような感じです。 その過酷な道のりは西国三十三箇所の中でも厳しい参道として知られています。 |
(画像クリックで5枚です。 non_non様のソースをお借りしました。)
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本堂までもう少し、というところに、愛染堂があります。「弘法大師剃髪所跡」という石碑が 建っています。 このお寺は空海が16歳の時から修行を積んだといわれ、この愛染堂で20歳の時に 勤操僧正を戒師として剃髪を受けたそうです 登山のような急な石段続きで汗をかいて息もハァハァしていたので、途中は写真を 撮るのも忘れて ひたすら登りました。 3~40分してやっと本堂に着きました。 本堂前は広場になっていて馬の銅像が建っています。 花山法皇が道に迷った時、馬が道案内をしたという故事にちなんで馬頭観音が安置 されています。 広場からの眺望が素晴らしく、葛城山、金剛山などの山並みを望むことができます。 |
宗派:天台宗
本尊:十一面千手千眼観世音菩薩
開基:行満上人
創建:欽明天皇(539~571)の時代
御詠歌:深山路や 檜原松原 わけゆけば槇の尾寺に 駒ぞ勇める
無事に参拝を済ませ、帰りは同じルートを降りて行きます。下りは滑らないように足元に 注意しながら歩くので、結構 楽ではないですが、それでも登りよりは短時間で麓に到着。 西国三十三ヵ所の中でも屈指の難所と言われているのが納得しました。 |