集団的自衛権に関する話題も政府の憲法解釈により可能だとの安倍内閣の判断により
行使容認がされるまでに至ったのですが、改めて考えてみるとこれまでの
専守防衛による個別的自衛権と集団的自衛権ではどのように違うのかはあまり議論されない。
その実はこの集団的自衛権行使容認は本来のパワーオブバランスによるNATO軍参加型の
自衛権では無いからではなかろうか。私はそのように見ている。
もしも日本が集団的自衛権を得たのなら、まず個別的自衛権とは違い、NATOに参加しなくてはいけない。
日米同盟の日本が集団的自衛権を発揮するには現実的にはNATO軍しか考えられない。
TPPが中国包囲網を念頭に置いた米国中心の環太平洋の経済協力機構であるならば、
NATOは旧共産国のロシアとイスラム諸国を抑止するための軍事同盟である。
そしてNATOは国連憲章の承認が無ければ軍事介入が出来ない規制がある。
しかし日本の集団的自衛権はこNATO軍参加型のものではなく、実際は日米安保理による
日米同盟の強化のための集団的自衛権なのだ。
つまり、2003年の国連憲章を無くして大量破壊兵器を所有していると濡れ衣を着せる形で
イラク戦争で軍事介入に突入した米国との軍事同盟による集団的自衛権なのだ。
これ、NATO軍ではない、正確にはNATO軍に参加している米国との属国関係なのだ。
イラク戦争の時に国連憲章の採択が無かったために痛いほど世界的に批判を浴びた米国は
これを契機にNATOに拠らない集団的自衛権を模索し、その結果日本に白羽の矢が立った
可能性が高い。
しかも現在2014年7月にはロシアがクリミアを編入したり、イスラム圏での反米主義が高まり
紛争が相次いでいる。NATO関連の世界戦略は、数年前のリビアのカダフィ大佐や、フセイン政権の打倒
エジプトでの新政権設立などで、数々の地域でその存在感を見せつけていたのだが、ここへ来て
一気に軍事戦略の見直しを図らなくてはならなくなっている。
オバマ大統領は混迷を極めるイスラム圏のアフガニスタンでの軍事行動を引き上げるとも宣言している。
イラクへの軍事作戦を停止した矢先の出来事に戸惑いは隠せない。
あらゆる面でNATOの真価が揺らいでいる・・・
これを単にオバマ大統領が弱腰だからと非難してよいものだろうか?
米国はEUに傾くNATOからも独立をして新たな集団的自衛権によるパワーオブバランスの構築を
水面下で目指しているとするならば、ロシアとも意見が一致してしまうのですよ。
更にはイスラムとの対立しているイスラエル対ハマスを考えるとユダヤ系とも思惑が一致しているんだよ。
サミットにはEU代表とドイツが参加するようになり、G10として益々EU圏の意見が際立つようになってきた
新世界に対する反骨心を米国が持っていたとしてもそれは不自然では無くなる日も近い。
政治と経済は表裏一体、EU対TPPの経済協力体制の帰属が違う上にNATO対米国中心の集団的自衛権が
勃発するとすれば、大きく世界は分かれることになる。
日本は経済の分野でTPP参加国でない国とFTA(2国間協議を結び)新自由主義に対抗しようとしている。
米国は軍事の分野でNATOでは無い国と軍事同盟を結び対抗勢力を拡大しているのかもしれない。
ちなみにこの日米安保理に基ずく日米同盟強化による集団的自衛権であるならば、おそらく国連憲章の採択という
規制は持ち込まれないと思います。2003年のイラクへの軍事介入と同様にこのようなことが可能になるのであれば
この日本の集団的自衛権行使容認で最も立場が良くなるのはロシアとユダヤ系かもしれません。
ウクライナでもパレスチナでも米国の停戦勧告が無力化し和平へ向けて進まないのもEU寄りのNATOを見切る為だと思われる。
さてこれだけの世界情勢を見渡せば、日本の日米同盟の強化による集団的自衛権はNATOへの道のりとは一致しない
事は定かです。しかし、日本は米国を通してのNATO参加しか有り得ない状況ですので、ほぼ完全に軍事面では
米国の術中に落ちたと判断しても良い。
日本の自立には集団的自衛権が必要だとの意見が多数のようですが、
これはNATOではなく日米同盟の強化であることを明確にしておく必要がある。
そして必ずしも米国の属国になることがNATOではないことを肝に銘じておくべきである。
さてさて尖閣諸島を巡る日中国交悪化によって打開策を模索し、右傾化の末に集団的自衛権による日米同盟強化との
歪んだ道を選択したと言っても過言ではない日本の安全保障問題ですが、ほぼ決着が着いたと見て宜しいのでしょう。
因みにNATOでも日米同盟でもこれまでの個別的自衛権ではないので、それなりに財務取引を必要とされる。
タダで仲間に入れてもらえるなんて思っていたら考え甘いんだよな。TPPもNATOも金がかかるものだ。
どう考えても個別的自衛権の方が自主性が高かったように思えるのですが、
そこはアホなネトウヨの対中国戦からのネタでしょうな。
行使容認がされるまでに至ったのですが、改めて考えてみるとこれまでの
専守防衛による個別的自衛権と集団的自衛権ではどのように違うのかはあまり議論されない。
その実はこの集団的自衛権行使容認は本来のパワーオブバランスによるNATO軍参加型の
自衛権では無いからではなかろうか。私はそのように見ている。
もしも日本が集団的自衛権を得たのなら、まず個別的自衛権とは違い、NATOに参加しなくてはいけない。
日米同盟の日本が集団的自衛権を発揮するには現実的にはNATO軍しか考えられない。
TPPが中国包囲網を念頭に置いた米国中心の環太平洋の経済協力機構であるならば、
NATOは旧共産国のロシアとイスラム諸国を抑止するための軍事同盟である。
そしてNATOは国連憲章の承認が無ければ軍事介入が出来ない規制がある。
しかし日本の集団的自衛権はこNATO軍参加型のものではなく、実際は日米安保理による
日米同盟の強化のための集団的自衛権なのだ。
つまり、2003年の国連憲章を無くして大量破壊兵器を所有していると濡れ衣を着せる形で
イラク戦争で軍事介入に突入した米国との軍事同盟による集団的自衛権なのだ。
これ、NATO軍ではない、正確にはNATO軍に参加している米国との属国関係なのだ。
イラク戦争の時に国連憲章の採択が無かったために痛いほど世界的に批判を浴びた米国は
これを契機にNATOに拠らない集団的自衛権を模索し、その結果日本に白羽の矢が立った
可能性が高い。
しかも現在2014年7月にはロシアがクリミアを編入したり、イスラム圏での反米主義が高まり
紛争が相次いでいる。NATO関連の世界戦略は、数年前のリビアのカダフィ大佐や、フセイン政権の打倒
エジプトでの新政権設立などで、数々の地域でその存在感を見せつけていたのだが、ここへ来て
一気に軍事戦略の見直しを図らなくてはならなくなっている。
オバマ大統領は混迷を極めるイスラム圏のアフガニスタンでの軍事行動を引き上げるとも宣言している。
イラクへの軍事作戦を停止した矢先の出来事に戸惑いは隠せない。
あらゆる面でNATOの真価が揺らいでいる・・・
これを単にオバマ大統領が弱腰だからと非難してよいものだろうか?
米国はEUに傾くNATOからも独立をして新たな集団的自衛権によるパワーオブバランスの構築を
水面下で目指しているとするならば、ロシアとも意見が一致してしまうのですよ。
更にはイスラムとの対立しているイスラエル対ハマスを考えるとユダヤ系とも思惑が一致しているんだよ。
サミットにはEU代表とドイツが参加するようになり、G10として益々EU圏の意見が際立つようになってきた
新世界に対する反骨心を米国が持っていたとしてもそれは不自然では無くなる日も近い。
政治と経済は表裏一体、EU対TPPの経済協力体制の帰属が違う上にNATO対米国中心の集団的自衛権が
勃発するとすれば、大きく世界は分かれることになる。
日本は経済の分野でTPP参加国でない国とFTA(2国間協議を結び)新自由主義に対抗しようとしている。
米国は軍事の分野でNATOでは無い国と軍事同盟を結び対抗勢力を拡大しているのかもしれない。
ちなみにこの日米安保理に基ずく日米同盟強化による集団的自衛権であるならば、おそらく国連憲章の採択という
規制は持ち込まれないと思います。2003年のイラクへの軍事介入と同様にこのようなことが可能になるのであれば
この日本の集団的自衛権行使容認で最も立場が良くなるのはロシアとユダヤ系かもしれません。
ウクライナでもパレスチナでも米国の停戦勧告が無力化し和平へ向けて進まないのもEU寄りのNATOを見切る為だと思われる。
さてこれだけの世界情勢を見渡せば、日本の日米同盟の強化による集団的自衛権はNATOへの道のりとは一致しない
事は定かです。しかし、日本は米国を通してのNATO参加しか有り得ない状況ですので、ほぼ完全に軍事面では
米国の術中に落ちたと判断しても良い。
日本の自立には集団的自衛権が必要だとの意見が多数のようですが、
これはNATOではなく日米同盟の強化であることを明確にしておく必要がある。
そして必ずしも米国の属国になることがNATOではないことを肝に銘じておくべきである。
さてさて尖閣諸島を巡る日中国交悪化によって打開策を模索し、右傾化の末に集団的自衛権による日米同盟強化との
歪んだ道を選択したと言っても過言ではない日本の安全保障問題ですが、ほぼ決着が着いたと見て宜しいのでしょう。
因みにNATOでも日米同盟でもこれまでの個別的自衛権ではないので、それなりに財務取引を必要とされる。
タダで仲間に入れてもらえるなんて思っていたら考え甘いんだよな。TPPもNATOも金がかかるものだ。
どう考えても個別的自衛権の方が自主性が高かったように思えるのですが、
そこはアホなネトウヨの対中国戦からのネタでしょうな。