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勧善懲悪を嫌う日本の公安委員会。

2015-03-01 23:32:01 | 社会
勧善懲悪を嫌う日本の公安委員会。

川崎での中一上村遼太君殺害事件の犯人のプライバシーが保護されている。
時折、このような未成年者の凶悪事件が発生すると必ずと言って良いほどに
加害者のプライバシーの問題が取り沙汰される。

そんな馬鹿な。事件は真相解明が第一で加害者に刑罰や痛みを加えることで
事件の被害者と加害者の利害関係で帳尻を合わすような天秤などは感情論にしか
過ぎない。どちらかといえば今のネット民の暇つぶしの為の興味のテーブルに上がる
のを今か今かと待ちわびる野次馬根性だ。

夫婦喧嘩は犬も食わないというように社会的な正義を象ったネット正義など一般社会では
通用しない。それどころか公安は勧善懲悪などには期待していない。良識ある市民とは悪しきを懲らしめ
良き人を推奨するような当然のような理論の風潮に乗せられて善悪の見境が付かなくなることが
しばしばだ。集団ヒステリックを起こしたような加害者への当て付けが目立つ。

イスラム諸国で猛威を振るうISISに対してでさえ擁護する意見が発生するのが多様化した
文化での現象だ。公安は如何なる凶悪事件の加害者であっても、弱い立場にある人物を保護する。
例えそれが今回の川崎での中一殺害事件の加害者であってもだ。勧善懲悪よりも重視する。

これだけの凶悪事件を犯したのだから世間にその顔を晒して表を歩けないようにしてやろうとする
痛ましい正義は、キリストの黄金律にも反するばかりでなく、現行法での刑罰のありかたでは非常に
低レベルな幼稚考えとして失笑される。 あまりにもあさまし過ぎる正義感。

90年代にスタンフォードである社会科学から派生する心理学の実験が行われた。
ある日学生の中から囚人と看守に分けて、監視する側と自由を奪われ監視される側に分けた場合
被験者にどのような心境の変化が起こるかを調べた。しかしこの実験は途中で危険過ぎるとして中止された。
他にも同じような実験を試みたところもあるようだ。リアルに泥棒と警察ごっこをした訳だ。

人はこのような継続的で一方的な立場関係になった上位相互がもたらす人格への影響。
今のネット民は自己満足のゆくために加害者を攻め立てるのが正義だと思い込む歪んだ感受性。

安倍総理がテロ対策で叩かれるのを恐れたように叩き行為は嫌いなのではなかったか?
アンネの日記が破られる事件では日本人的感覚ではないとして犯人の指名が公表されないのは
在日であるからと身勝手に納得していたのではなかったか?

少なくともこの川崎の事件同様にネット民の加害者への対応は決して良いものでは無かった。



コメント
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