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リッパート駐韓米国大使襲撃事件。

2015-03-05 23:37:49 | 政治
韓国と米国の間で二つの亀裂が生じた。
一つ目は戦後70年を迎えるにあたって米国国務次官のシャーマンさんが日中韓関係について述べたもの。

「ナショナリスト的な感覚で敵をけなすことは、国の指導者にとって安っぽい称賛を
          浴びる容易な方法だが、それは感覚がまひするだけで、進歩は生まない」

この発言によって米国は日本側に肩入れするものだと印象を持った韓国がシャーマンさんに対して
批判的な意見が目立った。


二つ目は前述の発言を受けてかどうか「独島を守りの会」代表キム・ギジョンが駐韓米国大使リッパートさんを襲撃した。
キム・ギジョンの主張は「南北分断は米国のせい」・「戦争訓練反対」となっている。

キム・ギジョンは独島(竹島)に住所を置き領土問題で日本大使を襲撃した過去を持つ。

こういった暴漢のような行為は否応なしに批判されるものであるが、そこからの日米韓関係に変化が起こる
可能性も出てきた。

日本側の安全保障面での日米同盟に係る思惑は日米同盟で中国を相手取るのは非常に重荷だ、できることならば
日米韓同盟で北朝鮮問題に矛先を向けて貰えれば幸いだと考えている。しかし米国と韓国の関係がギクシャクしてくると
米国の主導による北朝鮮へのプレッシャーが弱くなり、日米韓同盟による北朝鮮プランにヒビが入ってしまう。

中国と韓国が歩み寄る中で対中国を想定した米国の試算は第2次候補の北朝鮮問題となりそうであった矢先に
このリッパート駐韓米国大使襲撃事件は相当の痛手となる。

日米関係はこのまま韓国を側に置いといて第一候補が対中国となりそうな予感が漂ってきた。
これを良しとするかどうかであるが、今の自民安倍政権において経団連との関連性は早めに日中関係を回復して
中国との経済的な繋がりを強くしたいものである。果たして安倍政権は中国と経済と安全保障という相反する
二面性を持って外交努力が出来るかどうかが問題となっている。

米国が韓国のキム・ギジョムに敵対することは日本と韓国との2国間だけでは日本側に傾くかもしれないが、
日本中国韓国との3か国間での関係ではどうも勝手が違うようである。ましてやそこに米国を入れた4か国間の
相対関係を見るとどうしても被害者の米国が不利な状況も想像できる。そしてアジアの枠を広げて中東でのISIS
問題までに拡大したならば、更に米国は角が折れたような印象を持たれ、反米主義の火に油を注がれるかもしれない。

少なくとも米国はこの襲撃事件以上にデメリットを被る恐れがある。それ故不安材料の払拭には細心の注意を
払う必要がある。  今後の安倍政権における70年新談話も難しくなりそうである。




コメント
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