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春の訪れと春の終わり。

2015-03-23 23:20:07 | 政治
中東での民主化運動によりイスラム諸国では「アラブの春」が訪れ独裁政権が軒並み打倒され
新しい変化を喜ぶ多くの大衆が活気づいたのもホンの僅かな時間だった。、今アラブの春が席巻した中東地域の
イスラム諸国はこれまた例外なくISISに関わるイスラム原理主義によるテロ行為が相次いでいる。

日本も同じように閣議決定で集団的自衛権が行使容認となり、安全保障の春が訪れている。どちらも米国イニシアティブに
よるものだ。当然のように日本の防衛予算やその関連予算の拡大によりアラブの石油利権と同じく米国のネオコンの生唾が
出るビジネスライクな話のほうが盛り上がる。
果たして日米同盟の強化が良かったのかどうかは有事の際にどのような結果に結びつくかで解釈の仕方は変わってくるが、
どうにもこの集団的自衛権が可能となってからは日本の安全保障がお粗末になる傾向が強い。

小笠原諸島での中国船によるサンゴの密漁。
ISIS人質事件で身柄を拘束されている二人が殺害される。
露中軍事合同演習にけん制の為に日本領海内に爆弾が投下される。

日米同盟の強化により防衛予算が増大するのだが、内容は自衛隊基地へのオスプレイ配備であったり、水陸両用車を中古で
買取るものであったり米国軍産の武具装備品購入のビジネスばかりが目につく。
逆に米国が日本軍産の武具を購入する場合はODAが捻出されると思われるので米国はほとんど無料で日本製の武具装備品を調達できる。
米国防長官は安全保障のミッションを重視するヘーゲルさんから武具装備品の調達を重視するカーターさんになりその人事に似つかわしい
内容の同盟関係となってる。オバマ大統領の適確な人事が効果を発揮している。もしかするとこの自衛隊の米国軍産からの購入には
既にTPPによる関税負荷の撤廃が行われていると思う。

安全保障上の対日政策としては現職のカーターさんで異論はないが、中東問題では前職のヘーゲルさんが妥当だと思う。
事実オバマ大統領は混迷を続けるシリアへの地上軍派兵をヘーゲルさんと協議している。

2011年のイラク駐留軍の撤退を決めたオバマ政権は日本のネトウヨから「弱腰」と罵られ、明らかに撤退はヘタレで弱気との
無責任な批判が渦巻いた。しかし2015年現在のイラク国内でのISISのテロ活動が頻発している状況は間違いなく、米国が中東情勢で
新たな局面を迎えた事を意味している。アラブの春は終わったと断言できる。

それでは日本の集団的自衛権の行使容認で訪れたネトウヨの春はどのようにして終わるのだろうか?既にODAの問題に
防衛予算の拡大と反比例して防衛大から自衛隊へ入隊を希望するものは減少を始めた。安全保障問題と直面する自衛隊の
肌で感じる怪しい雲行きは何れ多くの国民が実感することとなるでしょう。

アラブの春が独裁政権の打倒とデモクラシックであるならば、日本のネトウヨの春は憲法9条を打倒して安全保障の拡大を求める
右傾化にあったことが国際的な客観視による遜色のない答えだ。
そう考えると9条の保護を訴える運動がノーベル平和賞にノミネートされることは評議会の目利きが素晴らしいものであった。
と今となっては理解できる。

もうすでに逃げることが出来ない段階まで政策が進行して、安倍政権の安全保障は失敗であったことが証明された今となっては
消費税増税が福田元総理からバトンを得た麻生内閣が3党合意によって野党を抱きかかえて沈没したように、安倍政権もこの
安全保障や新談話も野党を抱えて沈もうとしている国会対策に重点を置く身の保身が今の自民党議員の姿だ。

少し前まではTPPや安保に関して官僚の名前が出ることが稀にあったが、最近はめっぽう官僚の名前は出てこない。
政策の内容が既に固まって4月からの新年度をどのように備えるかを考えた時に出てくる内容が野党を抱きかかえて沈没ってことは
日米同盟の枠で4月以降に新談話を前後して遂に動き出す事例があることが解る。
そもそもネットメディアの媒体が桜チャンネルと云う位だからネトウヨの春なんてのは「ヤラセ」であったことに他ならない。

安倍総理は4月26日から5月3日まで米国へ訪問することを今日発表した。 ミッシェル夫人が訪日された間に
交わされたものだと思う。
2013年のようにアベノミクスは買いだと米国証券市場で再び発言することができるかが注目されるが
今回は米国議会に招かれるかもしれない。もしかするとそこで春が終わる可能性大だ。





コメント
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