あぁ~だるい。安倍政権が発足してから2012年の年末からだから2015年4月で2年と3か月過ぎた所です。
その間に2014年の年末に消費税増税延期を持ち上げたなんとなく総選挙があったからそんなところですな。
アベノミクスと呼ばれる経済策は増税10%なくして量的緩和は拡大させるという黒田バズーカが炸裂したお蔭で
株式は20000近くまで伸びたのだが、問題は安全保障の方がニッチもサッチも進まない。
今の問題は自民党三原じゅん子議員の「八紘一宇」と安倍総理の自衛隊を「我が軍」と呼んだことに端を発する
言葉の問題がメインだ。日米同盟では安倍総理が4月下旬の訪米の際に米国議会に呼ばれるかどうかに注目が
集まっている。もしかするとこの米国議会で戦後70年の新談話が発表されるかもしれない。米国の主導権が強く
反映された新談話になることは間違いない。
国内の議論はそんな重大事は置いといて手頃な内容の「八紘一宇」と「我が軍」です。改めて「八紘一宇」の意味を調べてみる。
八紘一宇・・・道義的に天下を一つの家のようにするwikiより
こんな感じの意味らしいです。問題はこの言葉が戦争前や戦時中に他国へ勢力を拡大させる日本軍のスローガンとなり
戦争を肯定的に捉える根拠として使われていた言葉だそうです。出典は日本書紀ですが元々は中国の慣用句だそうです。
同じように中国の言葉ではあるが、日本書紀や古事記などの紀記、つまりは日本最古の歴史書を通して日本文化として
扱われる言葉が多いことも事実です。今の年号の「平成」なんて言葉も元々は中国の書物からですが、紀記に記載されていた
ような気がする。あくまでも自己の経験の中の記憶。
こうした紀記を重視する考えは昭和天皇には有ったとされる。日本の建国が神話に基ずくものであると解されているように
明確な客観性を踏まえて日本の歴史を考える時、この日本最古の歴史書とされる日本書紀と古事記は絶対外せないものだ。
少なくとも紀元前の天照大神までは証明されないものの日本書紀が書かれた7世紀頃までは社会的に天皇の系譜が事実と認識されて
良いのではないかと思う。神話とされるのはそこから以前の内容であると考えれば神道も多少は合理的に考えられる。しかしそれ
全て神話ではなく事実であるように理解する事をゴリ押しする方が無理がある。昭和天皇は常識的な現実感があったようだ。
この「八紘一宇」という言葉を説明すると現代ではまるで当たり障りのない統一理念のように聞こえるが戦時中はこれに
「天皇を中心とした」と前置きがあり、日本軍の活動に精神的にバックボーンを与えていた。
言葉自体は悪いものではないが、WW2での経緯を踏まえると使い辛くなった言葉だと思う。どことなく日本を頂点としたインペリアル
な雰囲気も否定できない。
三原じゅん子議員の「日本が建国以来大切にしてきた価値観」は日本書紀に宿るものだとされる、そしてその中の言葉の
「八紘一宇」にもあると思うが、戦時中の「八紘一宇」の存在意義をはし折ってしまっている。そこに問題がある。
しかし以前議論に上がった日本の帝国時代の旭日旗も同じような扱いだ。それは戦前の日本海軍の旗である旭日旗を
日本帝国時代の象徴とみなすことが多く、使用を禁止していたが、最近は使用可能となっている。
「八紘一宇」も「旭日旗」も戦時中の問題で排他的な扱いを受けるものとなってしまった過去は今も継続している。
「平成」という言葉もこのように使うことが難しい言葉に成らないで欲しいものだ。そもそも旭日旗も日本海軍のためにデザインされた
ものでは無いという事も覚えておかなくてはいけない。
次に安倍総理の自衛隊を「我が軍」と表現した問題。石破茂も菅官房長官もこの発言は問題は無いとしているがその弁明は
決してはっきりとした回答のものではなく、シドロモドロで意見が食い違うものばかり問題を党内で調整がされていないことを露呈した。
特に石破のフォローは曖昧模糊としており、返って疑惑を蒸し返すような内容だった。
日本の自衛隊は国際的には軍隊としてみられており・・・・
いつもこの言い出しから始まる自衛隊と軍隊の表現のありかた。半ば聞き飽きたような感じだが、後に続く言葉はバラバラだ。
独立を守るのが自衛隊であり軍隊であると表したいようだが、そこに武力によってという前提が抜けている。必ずしも武力には因らない
かもしれないが、自衛隊が他の組織と一線を置くのはこの武力である。
そして「軍」という言葉ばかりに注目が集まっているが「我が軍」となると天皇が戦時中に日本軍について発言する時に使われる表現だ。
終戦の時の玉音放送でも軍隊に自己所有格を付けて「朕カ陸海將兵(我が陸海将兵)」と発言している。
三原じゅん子議員の「八紘一宇」といい安倍総理の「我が軍」といい、どちらもWW2のリバイバルのような単語を使っている。
これで戦後70年新談話を発表しようというのだから少し恐ろしい気さえする。多分、安倍総理は経済政策さえ許してもらえればと
下心があり簡単に米国との同盟関係に歩調を合わせるだろう。しかし新談話さえも米国の干渉が入って良いものだろうか。
そしてそれを右派やネトウヨはいつものように諸手を挙げて歓迎するのだろう。
戦争によって失った神道の権威を回復したいと言えば国益に繋がるように思えてもどうしてもWW2の時代にばかり焦点が合って
しまうのはそこに日本の神道よりも軍事的な意味深長さがあるからだと思う。たしか空母型の駆逐艦の「いづも」の命名も
日中戦争で使用された軍艦名のリバイバルだそうだ。
その間に2014年の年末に消費税増税延期を持ち上げたなんとなく総選挙があったからそんなところですな。
アベノミクスと呼ばれる経済策は増税10%なくして量的緩和は拡大させるという黒田バズーカが炸裂したお蔭で
株式は20000近くまで伸びたのだが、問題は安全保障の方がニッチもサッチも進まない。
今の問題は自民党三原じゅん子議員の「八紘一宇」と安倍総理の自衛隊を「我が軍」と呼んだことに端を発する
言葉の問題がメインだ。日米同盟では安倍総理が4月下旬の訪米の際に米国議会に呼ばれるかどうかに注目が
集まっている。もしかするとこの米国議会で戦後70年の新談話が発表されるかもしれない。米国の主導権が強く
反映された新談話になることは間違いない。
国内の議論はそんな重大事は置いといて手頃な内容の「八紘一宇」と「我が軍」です。改めて「八紘一宇」の意味を調べてみる。
八紘一宇・・・道義的に天下を一つの家のようにするwikiより
こんな感じの意味らしいです。問題はこの言葉が戦争前や戦時中に他国へ勢力を拡大させる日本軍のスローガンとなり
戦争を肯定的に捉える根拠として使われていた言葉だそうです。出典は日本書紀ですが元々は中国の慣用句だそうです。
同じように中国の言葉ではあるが、日本書紀や古事記などの紀記、つまりは日本最古の歴史書を通して日本文化として
扱われる言葉が多いことも事実です。今の年号の「平成」なんて言葉も元々は中国の書物からですが、紀記に記載されていた
ような気がする。あくまでも自己の経験の中の記憶。
こうした紀記を重視する考えは昭和天皇には有ったとされる。日本の建国が神話に基ずくものであると解されているように
明確な客観性を踏まえて日本の歴史を考える時、この日本最古の歴史書とされる日本書紀と古事記は絶対外せないものだ。
少なくとも紀元前の天照大神までは証明されないものの日本書紀が書かれた7世紀頃までは社会的に天皇の系譜が事実と認識されて
良いのではないかと思う。神話とされるのはそこから以前の内容であると考えれば神道も多少は合理的に考えられる。しかしそれ
全て神話ではなく事実であるように理解する事をゴリ押しする方が無理がある。昭和天皇は常識的な現実感があったようだ。
この「八紘一宇」という言葉を説明すると現代ではまるで当たり障りのない統一理念のように聞こえるが戦時中はこれに
「天皇を中心とした」と前置きがあり、日本軍の活動に精神的にバックボーンを与えていた。
言葉自体は悪いものではないが、WW2での経緯を踏まえると使い辛くなった言葉だと思う。どことなく日本を頂点としたインペリアル
な雰囲気も否定できない。
三原じゅん子議員の「日本が建国以来大切にしてきた価値観」は日本書紀に宿るものだとされる、そしてその中の言葉の
「八紘一宇」にもあると思うが、戦時中の「八紘一宇」の存在意義をはし折ってしまっている。そこに問題がある。
しかし以前議論に上がった日本の帝国時代の旭日旗も同じような扱いだ。それは戦前の日本海軍の旗である旭日旗を
日本帝国時代の象徴とみなすことが多く、使用を禁止していたが、最近は使用可能となっている。
「八紘一宇」も「旭日旗」も戦時中の問題で排他的な扱いを受けるものとなってしまった過去は今も継続している。
「平成」という言葉もこのように使うことが難しい言葉に成らないで欲しいものだ。そもそも旭日旗も日本海軍のためにデザインされた
ものでは無いという事も覚えておかなくてはいけない。
次に安倍総理の自衛隊を「我が軍」と表現した問題。石破茂も菅官房長官もこの発言は問題は無いとしているがその弁明は
決してはっきりとした回答のものではなく、シドロモドロで意見が食い違うものばかり問題を党内で調整がされていないことを露呈した。
特に石破のフォローは曖昧模糊としており、返って疑惑を蒸し返すような内容だった。
日本の自衛隊は国際的には軍隊としてみられており・・・・
いつもこの言い出しから始まる自衛隊と軍隊の表現のありかた。半ば聞き飽きたような感じだが、後に続く言葉はバラバラだ。
独立を守るのが自衛隊であり軍隊であると表したいようだが、そこに武力によってという前提が抜けている。必ずしも武力には因らない
かもしれないが、自衛隊が他の組織と一線を置くのはこの武力である。
そして「軍」という言葉ばかりに注目が集まっているが「我が軍」となると天皇が戦時中に日本軍について発言する時に使われる表現だ。
終戦の時の玉音放送でも軍隊に自己所有格を付けて「朕カ陸海將兵(我が陸海将兵)」と発言している。
三原じゅん子議員の「八紘一宇」といい安倍総理の「我が軍」といい、どちらもWW2のリバイバルのような単語を使っている。
これで戦後70年新談話を発表しようというのだから少し恐ろしい気さえする。多分、安倍総理は経済政策さえ許してもらえればと
下心があり簡単に米国との同盟関係に歩調を合わせるだろう。しかし新談話さえも米国の干渉が入って良いものだろうか。
そしてそれを右派やネトウヨはいつものように諸手を挙げて歓迎するのだろう。
戦争によって失った神道の権威を回復したいと言えば国益に繋がるように思えてもどうしてもWW2の時代にばかり焦点が合って
しまうのはそこに日本の神道よりも軍事的な意味深長さがあるからだと思う。たしか空母型の駆逐艦の「いづも」の命名も
日中戦争で使用された軍艦名のリバイバルだそうだ。