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米国の同盟関係と日米韓関係。

2015-03-06 23:38:36 | 政治
現在中東地域をはじめとするイスラム原理主義過激派の対策を「有志連合軍」ということで形ずけている
米国であるが、ブッシュ大統領時代の湾岸戦争では多国籍軍として活動をおこなった。そして9.11からの
大量破壊兵器を保持していとする疑いをかけてイラクに進行したもののこの時は国際的支持を得られなかった。
湾岸戦争時での多国籍軍とは違い国連憲章の採択も無かった。その後、イラク復興支援としては他の国も
イラクへと派兵を可能とした。

国連多国籍軍(湾岸戦争)→復興支援活動(イラク戦争)→有志連合軍(ISISとのテロとの戦い)

このように米国の軍事作戦は自国のみならず賛同するまたは協力関係にある国々と形は違えど合同でおこなわれてきた。
しかし米国が最も重要視する同盟関係は米英同盟であることは間違いない。
英国とは当然ながらNATOを通じて集団的自衛権の関係にはあるが、イラク戦争での軍事介入に対して英国は当初は
難色を見せていた、しかし結果は軍事介入に参加することとなり、イラク戦争が開戦されたが、今も尚、英国の米国同盟に
元ずく軍事介入の判断が正しかったかどうかの疑問が残っている。

現在の同盟関係を見ても必ずしも米国と同盟を結ぶことは賢明とは言い難い部分が増えてきている。
さてリッパート大使が襲撃を受けて懸念される韓国と米国の同盟関係であるが、奇しくも米韓同盟で最も重要なものに
パク・クネ現大統領の父であるパク・チョンヒ時代のベトナム戦争での米国との連合軍がある。

ベトナム戦争で活躍した韓国軍は米国関係も強まって経済成長を成し遂げるが韓国の核武装と折り合いが付かず
同盟関係が悪化した。歴史的に見ても韓国は米国との関係に溝が出来てもそれほど苦にしない。それどころか
米国を困らせることで韓国はその存在を強めていった。米国からはスクラブとして見られる事が多いかもしれない
韓国であるが、正攻法での米韓関係には見切りをつけて、独自の考え方による国際関係を構築することを厭わない。

赤マルと黒マルというものの見方がある。地図上で赤マルで示される地域や国は黒マルとされる国に劣勢状態にあるとする
国際間の相互関係だ。もしもイスラエルが黒マルならばパレスチナは赤マルで二つの国が把握される。

この赤マルと黒マルが影響した経緯に90年代後半のフランスの核実験があり、世界的にフランスへの批判が高まった時に
ドイツはフランスを敢えて批判しなかった。原子力の問題でも軍事の問題でもドイツとフランスは過去の歴史から
お互いがそぐわない部分が大きかったこの核実験問題にドイツは口出しをしなかった。 
フランス国内の問題としてフランスの核実験の対抗馬として土俵に登ることを避けた。

しかしこのリッパート大使襲撃事件において日本は韓国と黒マルと赤マル関係にあるが、安倍総理の戦後70年新談話で
土俵に登らなくてはならない。恐らく米国はこの襲撃事件で戦後問題に影響を受けることを嫌うであろう。
これまでのスタンス通りに毅然とした態度で挑まなくては襲撃事件で動揺していると印象を持たれることを避けたい。
いうならば、米国はロシアのドネツクでの戦いの後に新たな旧共産圏との敵を作ってしまった。しかもそれは同盟関係にある
韓国なのだからこれまでと勝手が違う。

ベトナム戦争の後に核武装を巡り米国と対立した韓国パク・チョンヒ大統領と大使襲撃事件で米国と敵対するであろう
その娘のパク・クネ大統領。どの道、米国の子分として使われるぐらいならば、いっその事、開き直って米国とは距離を
おくことも止む無しとして、韓国は嫌な役回りでありながら、その存在感を強くするであろう。少なくとも米国は韓国を
意識せざる負えない。皮肉なことにこの襲撃事件の後の日本株も韓国株も上昇傾向にある。世界的な米国離れを助長するかも
しれない。

それにしても米国はヒラリー国務長官時代に強く韓国領独島に肩入れをしていたはずだ。ましてや今回の襲撃事件の
「独島を守る会」の代表とも関連性が高かった。そればかりか日韓における領土問題でヒラリーはバーグ条約に批准するか
どうかで態度を見極めようとした。それはヒラリーが個人の政治的な功績を狙った見当違いの条件であった。

同様にイラクのフセイン大統領も米国の飼い犬であったが、こちらの方も米国に反旗を翻して、今のISISによる
イラク国内でのテロとの紛争を起している。日本でもアメポチであった尖閣諸島問題で脚光を浴びた石原慎太郎も米国から
肩入れされていたが、メッキが剥がれて米国からは用無しとされて政界から去っている。
韓国、イラク、日本と全て裏目に出ているアメポチ政策のヒラリー元国務長官。

米国はケリー国務長官になりアメポチを整理縮小するとしてヒラリーの政策とは真逆の対応をしている。
ヒラリーの後遺症は日韓の領土問題では独島竹島を巡るものと表面化した。ケリーさんには非常に腹立しい状況に
リビア大使館襲撃事件をも思い起こさせる。こちらもヒラリーによるカダフィー殺害に関与の疑いがある。

まるで冷戦時代にアルカイダを使ってロシアを攻撃していた米国が9.11に飼い犬に噛まれるようにテロに遭ったように
リッパート大使の襲撃は米国にとっては定番の失敗例の現れであるとするならば、今のオバマ政権はヒラリーの杜撰な政治の
膿が噴出してきたと考えられる。最悪の場合はリビア大使館襲撃のように米国の裏側の関与が取りざたされる最悪のケースも
秘めている。オオカミ少年は何度も襲われたと被害を訴えて最後には本当にオオカミに襲われた時に誰も助けに来てくれなかった。

今回のリッパート大使襲撃事件が不可抗力であったとしても、ヒラリーの杜撰な政治の後遺症で米国の世界での覇権争いから
一歩も二歩も後退させるものであることは間違いない。そして米国が最も懸念しているのはこの同盟関係にある国々の米国に対する
印象に変化が持たされることである。

しかし国内のネトウヨの意見は韓国の状況を米国との同盟関係悪化からの経済破たんの一点に向けられている為に全体像を見失い
安倍総理の戦後70年談話さえも眼中に無い。日本は韓国の衰退に目を奪われて足元を掬われることのないように何故か懸命に困った振りを
見せる努力が必要なのかもしれない。このような陰惨な事件からの国際的な利害関係で赤マル黒マルをつけられないように
しないといけない。 米国の各国との同盟関係は複雑な利害関係を生み、それが必ずしも因果応報で当事国に向けられるばかりでは
ないということを国際的な相互関係がそれを証明してしまう。日本が最も不利な立場になるのは米国からこの襲撃事件を
相談される立場にあることだろう。



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