まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

タバコはやめるのではなく、治すのだ

2010-07-04 18:02:53 | 生老病死の倫理学
舘ひろしのCMを見ました。

「お医者さんと禁煙しよう。」 というキャンペーンです。

このホームページには 「舘ひろしさんの禁煙の記録」 が、動画つきで載っています。

専門家についてもらって禁煙するというのは大事なことだと思うんです。

ですから、そのことに文句はないのですが、

なんか引っかかるものがあるのです。

それは、CMの最後に映された次の一文でしょう。

「禁煙治療には健康保健等の適用が可能です。」

ニコチン中毒は病気であり、それをお医者さんに診てもらって治すのですから、

健康保険が適用できてもいいとは思うんですが、

なんだか割り切れません。

それは、じゃあなんであいかわらずタバコを売ってるんだよ、ということでしょう。

一方では病気の元凶を独占的に売っていて、

他方でそのせいで病気になったら健康保険を使って治していいですよ、

というのがなんだか納得いかないのです。

健康保険って要するに私を含めて国民がみんなで納めているお金ですから、

独占的に売ることを国が許しているものを買って病気になっちゃった人に、

私たちのそのお金が支払われるというのがなんか腑に落ちないのです。

タバコ吸ったら病気になるんだとしたら、

やっぱりタバコを売っちゃあいけないんじゃないでしょうか。

うーん、どうなんだろう?

まあでも、アルコール依存症だって健康保険を使って治療するからなあ。

でもなんかタバコの場合とアルコールの場合は話がちがう気もするんだけど…。

とにかくみんな病院に通って禁煙し、日本人が誰もタバコを買わなくなってしまえばいいんだ。

(しかし、そうなった場合、私は誰からタバコをもらえばいいんだろうか…)