特に、オススメとか最近読んで一番よかったとかそういうことでなくていいんですよね?
ただ単純に最近読んだ本をお答えすればいいんですよね。
では、端的にこうお答えしておきましょう。
A.碧野圭 『書店ガール2』 を読みました。
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現在、『戦う! 書店ガール』 とタイトルを変えてドラマ化され放映中のようですね。
しかし、ドラマ化されたから読んだわけではありません。
いちおう録画はしてありますが、『アルジャーノン』 のようにすぐに見てはおらず、
初回から録りっぱなしで放置してあります。
小説のほうは以前に前作を古本で買って読んだことがあり、そこそこ面白かったのですけれど、
すぐにシリーズに飛びついて全巻読破しようと思うほどの情熱はなく、
Book Off で安く売ってたらそのうち買って読んでもいいかなあという程度でした。
その後なかなか Book Off では売りに出ていなかったのですが、
たまたまある新刊書店で見つけたため (そのあたりの事情についてはそのうち書くかも)、
古書でもないのに勢いで買ってしまったのです。
そもそもこのシリーズは新刊書店の苦悩を描いている小説ですので、
古本屋 (しかも Book Off という巨大チェーン店) で買うことに、
倫理学者として若干の後ろめたさを覚えていたのかもしれません。
いずれにせよ、あまり積極的ではなくたまたまの勢いで買い読むことになりました。
前作はそこそこ面白かったのになんでこんなに消極的なのかというと、
ドラマのほうのこのポスターをご覧ください。
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この2人が主人公なのですが、そこに書いてある通り水と油の相容れない2人で、
前作の前半は仕事でもプライベートでもことあるごとに反目しあっていました。
その女どうしのいがみあいというのは現実世界でもよくあるのでしょうし、
それをまたとてもうまく描けているとも思うのですが、
あまりにもリアルというか、ホントに読んでいてこちらの気分が悪くなってくるぐらい、
2人はとことん対立し合い、すれ違い合っていたのです。
前半でそこまで描いておいたがゆえに、最後まで読んでいくと、
おおっ素晴らしいと感動も一入 (ひとしお) なのですが、
しかし、その感動で帳消しにならないくらい、前半の後味の悪さはいつまでも残っているのです。
いやホント、働く女性のいろいろな問題をみごとに描けていると思います。
なんだけどなあ……。
というわけで、第2作を読むのにもそれほど積極的になれずにいたわけです。
ていうか、第2作では何が問題として浮上してくるか、
第1作を読んだ段階である程度予想がついていました。
今度はキャリアウーマンどうしの対立ではなく、
働く女性とそれに理解のない夫 (やその親) との対立です。
第1作からその布石は打たれていましたが、第2作はその読み通りの展開となりました。
これがまた本当にイヤな感じなのです。
ぼくなんかから言わせると、こんな夫やその親っていくらなんでも古すぎるんじゃないのと思いますが、
でも、昨今の政治風潮を見渡すとたぶんこんなやつらはまだまだ掃いて捨てるほどいるんでしょう。
その旧態依然とした価値観や物言いが、読んでいて本当に頭に来ます。
読者にそう思わせるっていうのはそれはそれで作者の力量なのだと思いますが、
ただひたすら本気で頭に来るのです。
今回も話の展開は私の願った方向に進んでくれますし、
中で紹介されている働く女性寄りの議論やら経験談はとてもタメになる話だったと思いますが、
しかし、そこに至るまでの夫 (やその親) の言動はまさにモラルハラスメントとしか言いようがなく、
読んでいてむかっ腹が立つのを禁じえませんでした。
最終的にはとってもいいお話だったと思いますので、ぜひ皆さんに読んでいただきたいと思いますが、
読んでる途中で激しくムカムカするかもしれないということはご忠告申し上げておきたいと思います。
とにかく、一度読み始めたら一気に最後まで読み終えることをオススメします。
私は現在いろいろと追い込まれているために本来なら小説なんて読んでるヒマはないのですが、
どんなに追い込まれていてもトイレではものすごく時間をかけるタイプですし、
そのためにトイレの中には常に読み物がたくさん置かれていて、
その中の一冊として今回のこの 『書店ガール2』 を買ってきたので、
いつものように一気に読み終えるのではなく、けっこう時間をかけて読破することになりました。
そういう読み方をするとどうしても前半部分のイヤなところと長い時間付き合わなくてはなりません。
そんな読み方はオススメしません。
一気に読み進めて最後の爽快な部分にできるだけ早く到達する、
そういう読み方ができる余裕があるのであれば、この本はとてもいいと思います。
特に働く女性、働きながら子どもを産み育てようという女性にぜひ読んでいただきたいです。
いや、ちがうな。
これは女性よりもまず先に全男性が読むべき本だと思います。
付き合ってる彼氏には必ずこれを読ませて、彼が亜紀に共感できないようだったら、
とっとと別れることをオススメします。
ただ単純に最近読んだ本をお答えすればいいんですよね。
では、端的にこうお答えしておきましょう。
A.碧野圭 『書店ガール2』 を読みました。
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現在、『戦う! 書店ガール』 とタイトルを変えてドラマ化され放映中のようですね。
しかし、ドラマ化されたから読んだわけではありません。
いちおう録画はしてありますが、『アルジャーノン』 のようにすぐに見てはおらず、
初回から録りっぱなしで放置してあります。
小説のほうは以前に前作を古本で買って読んだことがあり、そこそこ面白かったのですけれど、
すぐにシリーズに飛びついて全巻読破しようと思うほどの情熱はなく、
Book Off で安く売ってたらそのうち買って読んでもいいかなあという程度でした。
その後なかなか Book Off では売りに出ていなかったのですが、
たまたまある新刊書店で見つけたため (そのあたりの事情についてはそのうち書くかも)、
古書でもないのに勢いで買ってしまったのです。
そもそもこのシリーズは新刊書店の苦悩を描いている小説ですので、
古本屋 (しかも Book Off という巨大チェーン店) で買うことに、
倫理学者として若干の後ろめたさを覚えていたのかもしれません。
いずれにせよ、あまり積極的ではなくたまたまの勢いで買い読むことになりました。
前作はそこそこ面白かったのになんでこんなに消極的なのかというと、
ドラマのほうのこのポスターをご覧ください。
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この2人が主人公なのですが、そこに書いてある通り水と油の相容れない2人で、
前作の前半は仕事でもプライベートでもことあるごとに反目しあっていました。
その女どうしのいがみあいというのは現実世界でもよくあるのでしょうし、
それをまたとてもうまく描けているとも思うのですが、
あまりにもリアルというか、ホントに読んでいてこちらの気分が悪くなってくるぐらい、
2人はとことん対立し合い、すれ違い合っていたのです。
前半でそこまで描いておいたがゆえに、最後まで読んでいくと、
おおっ素晴らしいと感動も一入 (ひとしお) なのですが、
しかし、その感動で帳消しにならないくらい、前半の後味の悪さはいつまでも残っているのです。
いやホント、働く女性のいろいろな問題をみごとに描けていると思います。
なんだけどなあ……。
というわけで、第2作を読むのにもそれほど積極的になれずにいたわけです。
ていうか、第2作では何が問題として浮上してくるか、
第1作を読んだ段階である程度予想がついていました。
今度はキャリアウーマンどうしの対立ではなく、
働く女性とそれに理解のない夫 (やその親) との対立です。
第1作からその布石は打たれていましたが、第2作はその読み通りの展開となりました。
これがまた本当にイヤな感じなのです。
ぼくなんかから言わせると、こんな夫やその親っていくらなんでも古すぎるんじゃないのと思いますが、
でも、昨今の政治風潮を見渡すとたぶんこんなやつらはまだまだ掃いて捨てるほどいるんでしょう。
その旧態依然とした価値観や物言いが、読んでいて本当に頭に来ます。
読者にそう思わせるっていうのはそれはそれで作者の力量なのだと思いますが、
ただひたすら本気で頭に来るのです。
今回も話の展開は私の願った方向に進んでくれますし、
中で紹介されている働く女性寄りの議論やら経験談はとてもタメになる話だったと思いますが、
しかし、そこに至るまでの夫 (やその親) の言動はまさにモラルハラスメントとしか言いようがなく、
読んでいてむかっ腹が立つのを禁じえませんでした。
最終的にはとってもいいお話だったと思いますので、ぜひ皆さんに読んでいただきたいと思いますが、
読んでる途中で激しくムカムカするかもしれないということはご忠告申し上げておきたいと思います。
とにかく、一度読み始めたら一気に最後まで読み終えることをオススメします。
私は現在いろいろと追い込まれているために本来なら小説なんて読んでるヒマはないのですが、
どんなに追い込まれていてもトイレではものすごく時間をかけるタイプですし、
そのためにトイレの中には常に読み物がたくさん置かれていて、
その中の一冊として今回のこの 『書店ガール2』 を買ってきたので、
いつものように一気に読み終えるのではなく、けっこう時間をかけて読破することになりました。
そういう読み方をするとどうしても前半部分のイヤなところと長い時間付き合わなくてはなりません。
そんな読み方はオススメしません。
一気に読み進めて最後の爽快な部分にできるだけ早く到達する、
そういう読み方ができる余裕があるのであれば、この本はとてもいいと思います。
特に働く女性、働きながら子どもを産み育てようという女性にぜひ読んでいただきたいです。
いや、ちがうな。
これは女性よりもまず先に全男性が読むべき本だと思います。
付き合ってる彼氏には必ずこれを読ませて、彼が亜紀に共感できないようだったら、
とっとと別れることをオススメします。