先日、「生存権」 概念がいい加減に使われているという話をしました。
そのさい、生存権の原語は何なんだろうという疑問を呈しましたが、
その後、それに関する情報はまだ届いておりません。
引き続き情報提供をお願い申し上げます。
ただし、おそらくあのウィキペディアの誤解の元はここだろうという推測はつきました。
いくつかの和英辞典を引いてみると、
生存権の英訳として Right to Life とか Right to live がヒットする場合があります。
たぶんそこに誤解の元があるのでしょう。
ウィキペディアの英語バージョンで Right to Life の項目を見てみると、
日本語バージョンに載っていた内容 (生存権の説明としては間違っている内容) が、
ほとんどそのまま書かれているのがわかります。
その内容は Right to Life の説明としては正しい説明ですので、
要するに問題は Right to Life と生存権がイコールなのかどうかということでしょう。
結論としてはその両者はまったく別物なわけで、
私の推測では、社会科学や法学に関してまったくド素人の英語学者が、
和英辞典や英和辞典に、「生存権」 の英訳として"Right to Life"を、
"Right to Life" の和訳として「生存権」を載せてしまったために、
このアホな誤解が広まってしまったのではないかと思っています。
ちなみに Right to live はまた別の意味ももっているようで、
正しくは Right to live or die で 「生殺与奪の権」 という意味があるようです。
つまり、生かすも殺すもオレ次第だ、という恐ろしい意味の言葉で、
これはむしろ 「権利」 というよりも 「権力」であり、
英語には Power to live or die という同義語(?)もあるようです。
たぶんこのほうが 「生殺与奪の権」 という意味を正しく表していると思われます。
日本語の 「権」 は 「権利」 を表す場合と 「権力」 を表す場合がありますが、
これはけっこう倫理学的にも法学的にも重要な問題ですので、
また別の機会に論ずることにしましょう。
それにしてもあいかわらずわからないのは、
社会福祉権を意味する 「生存権」 という日本語は、
いつなぜ使われ始めるようになったのかということです。
それに対応する原語はあったのかなかったのか、
なんで社会福祉権のことを生存権なんて名づけてしまったのか、
誰がその言葉を使い始めたのか、
謎は深まるばかりです。
そのさい、生存権の原語は何なんだろうという疑問を呈しましたが、
その後、それに関する情報はまだ届いておりません。
引き続き情報提供をお願い申し上げます。
ただし、おそらくあのウィキペディアの誤解の元はここだろうという推測はつきました。
いくつかの和英辞典を引いてみると、
生存権の英訳として Right to Life とか Right to live がヒットする場合があります。
たぶんそこに誤解の元があるのでしょう。
ウィキペディアの英語バージョンで Right to Life の項目を見てみると、
日本語バージョンに載っていた内容 (生存権の説明としては間違っている内容) が、
ほとんどそのまま書かれているのがわかります。
その内容は Right to Life の説明としては正しい説明ですので、
要するに問題は Right to Life と生存権がイコールなのかどうかということでしょう。
結論としてはその両者はまったく別物なわけで、
私の推測では、社会科学や法学に関してまったくド素人の英語学者が、
和英辞典や英和辞典に、「生存権」 の英訳として"Right to Life"を、
"Right to Life" の和訳として「生存権」を載せてしまったために、
このアホな誤解が広まってしまったのではないかと思っています。
ちなみに Right to live はまた別の意味ももっているようで、
正しくは Right to live or die で 「生殺与奪の権」 という意味があるようです。
つまり、生かすも殺すもオレ次第だ、という恐ろしい意味の言葉で、
これはむしろ 「権利」 というよりも 「権力」であり、
英語には Power to live or die という同義語(?)もあるようです。
たぶんこのほうが 「生殺与奪の権」 という意味を正しく表していると思われます。
日本語の 「権」 は 「権利」 を表す場合と 「権力」 を表す場合がありますが、
これはけっこう倫理学的にも法学的にも重要な問題ですので、
また別の機会に論ずることにしましょう。
それにしてもあいかわらずわからないのは、
社会福祉権を意味する 「生存権」 という日本語は、
いつなぜ使われ始めるようになったのかということです。
それに対応する原語はあったのかなかったのか、
なんで社会福祉権のことを生存権なんて名づけてしまったのか、
誰がその言葉を使い始めたのか、
謎は深まるばかりです。