(大谷資料館 11月2日)
今日は冠雪した富士山の写真を掲載したかったのですが、いつものポイントに撮影に行ったら、霞みではっきり見えませんでした。何だかわからない画像を掲載するわけにもいかないので、先日の旅行の写真にしました。巨大な地下空間を感じてもらえればと思います。かすかに見える真ん中の階段上の人物と比較してください。
まちともが非常勤講師として対応した、通信教育課程のレポート添削と実習指導が一段落しました。
担当している学生は、社会福祉士の資格を持った人たちなので、それなりの対人支援の経験があります。しかし、経験があるからと言って、必ずしも支援技術が身に付いているとは限りません。
実習現場から問題ありと指摘があり、指導してきたことから、そのことを強く感じています。多くの人は、経験が実習などで生かされていますが、中に専門職のはずだが今までどんな支援をしていたのかと疑問に感じる人がいます。実習で、そのことに気づいてくれればいいのですが、ダメな人ほど気づいてもらえないものです。
福祉の現場で仕事をしていると多忙で、なかなか自分の支援の姿勢まで振り返る余裕がありません。しかし、学生として新たに精神保健福祉士の資格を取るために勉強していますので、この機会に適切な振り返りをしてほしいものだと思います。
こんな話を聞いたことがあります。
海岸の防風林の木が風の関係で、みな陸側に向かって傾いている場合があるということを。
木々の間にいれば、傾いているのが正常なのかもしれません。その木になってみれば、みな同じだからこれが真直ぐと思うかもしれません。しかし、外から見れば、真直ぐではなく斜めなのです。
外から見て、自分が斜めだと気付くことが大切ではないでしょうか。
支援の姿勢も同じです。
新たに資格を取ろうと勉強しているわけですから、支援の姿勢を外から見る良い機会だと思います。
通信の専任教員と話をする機会がありました。
スクーリング等で、学生が今までの支援の姿勢について振り返ることができる場を作ったらどうかと提案しました。
同じように課題と考えていて、ぜひ取り入れることを検討したいと返事をもらいました。
多くの経験が積み重ねられた支援技術を学び、少しでも対象者のことを理解し、その人に寄り添った支援ができる人が増えることを願うものです。