先日の研修会のアンケートを読んでみて感じたこと。
支援が長期にわたり、短期間で効果を見いだせないことへの難しさを感じた人が多くいたようです。
ともすると今の社会は、早期に効果があがることを求めているところがあります。
目標を設定し、どこまで達成できたのか、できないのはなぜなのか、それぞれ分析を求められます。
そのこと自体は必要なことかもしれませんが、ひきこもりになってしまった人たちの中には、そんな社会のあり方に挫折し、低い自己評価で社会とのつながりが作れなくなってしまった人たちがいます。
講師の話の中で印象に残っているのは、安心してひきこもれる環境を作ることというもの。
アンケートの感想の中にも、外に出すことを目的とした支援ではダメということがわかった、というものがありました。
ひきこもり支援の目標を「外に出られるようにすること。」と設定すると、すぐに効果の得られない難しいものになります。
むしろ、安心してひきこもれる環境を作り、そこから安心して過ごせる居場所を広げていく支援が大切です。
早急な成果を求めたり、結果だけを評価する社会ではなく、人の成長にゆとりを持って対応できる社会になってほしいものだと感じます。