2019年 6月
前回は Samuel Gawith - Skiff Mixtureの感想を述べたのですが
似たような味わいと思うタバコがあります
それは
John Cotton's Smyrna
Drucquer & Sons - Levant Mixture
この2種類のブレンドです
その他にも 似たタイプのタバコはあるのですが、特にこの2つが似ているかと思いました。
何処が似ているかというと
1 ラタキアの効き方
2 オリエントの種類 と味わい
3 いずれもオリエントが前面に出た バルカンタイプ
と言うところが似た点になります。
皆美味しいタバコには違いないのですが、味わいは微妙に違うようです
その原因がなんであるのか 気になるところで その辺りを探ってみます。
分かりやすくするため
Skiff Mixture = SK
John Cotton's Smyrna = SM
Levant Mixture = LV
このように略します。
こちらが
SK と SM ですが
このように
保存の為 ふたつきの空き缶に詰めてあります
それを取り出したのが
こちらになります
左のが
SK
右のが
SM となります
一目 カットの大きさが違うのが分かります
SK は長めのリボンカット
SM は小さく刻まれた Westminster のようなカットになります。
そして 乾燥状態は かなり異なりますね
SK の方は湿気が強めなので 乾燥が必要です
それに比べて
SM の方は 乾燥し過ぎのようなので、濡れティッシュを少し湿らせて
缶と紙の間に入れて湿気をつけると丁度よくなるようです。
そこがまず 違いと言えば違いになります。
ここでもう一品
この LV ですが
こちらも小分けしたものが、保存瓶の中にありました。
こちらのものですが 乾燥状態は丁度良いので そのまま喫います。
このタバコも皿に取り出すと
手前のが LV ですが SM と似た感じのカットでもあり 色も全く似た感じになります。
前回のスキッフ の感想として
ラタキアは前面に出ては来ず バージニアもさほど甘味は強いわけでもなく
オリエントが前面に香る煙草となっています。
甘味は強いわけではないのですが 熟成したバージニアと オリエント ラタキアの甘味などが、実にうまいこと合わさり とろ~り とした甘味を出しているタバコで
その甘みが一つの魅力 となります。
さらに このタバコのオリエントが 実にマスティで アーシーな味わいと
どこか ヨモギの香りを彷彿させてくれるような懐かしさを与えてくれ
郷愁をそそるようなタバコ といえるのではないでしょうか。
しかしながら、そのオリエントには少し癖が有り その辺りが好みの分かれるところ
かと思ったものです。
このスキッフ に使われているオリエントは おそらく Izmir かと思うのですが
それ以外にも何か入っているのかもしれません・・・というか 色々入っているのが
この辺りのタバコの常識の様ですが、Basma 系列のオリエントとは違って
スパイシーであり ややもすると 少し泥臭い感じになるのが この葉っぱの特徴なのかも知れません・・・。
その辺りの感じが少し似ているのは Basmaの中では 西の方でとれる Katerini あたりが
その少しスパイシーで泥臭いようなアーシーなところ あるいは少しハーヴィーな所が似ているようにもおもうのですが、そういうところもある というだけで 違う葉っぱですね。
また ヨモギのような あるいはビャクダン? というか 除虫菊のような蚊取り線香の香りを 強く喫うとより感じるのですが、イズミルの他に なにかはいっているのかも
知れません・・・ なので
他のタバコとの比較が必要な気がします。
そこでまず 登場するのが SM(スミルナ) です。
John Cotton's Smyrna
このタバコ オリエントはスミルナを使ってますよ と明記してあるので分かりいいです。
その他にも何か使っているのかは分かりませんが、スミルナがメインであることに変わりはないということです。
スミルナとは イズミルの一つの呼び名ですから イズミルと言っていいです。
しかし 産地も収穫量も トルコ本土では広く多いので その中にもいろいろな
バリエーションがあってしかるべきかとは思います。
マクレの スミルナ№1 に使われている葉っぱは かなり小さい葉っぱになります
このタバコがどうなのかは分かりませんが、やはりイズミルということになります。
しかしその味わいは 微妙にに異なるかとは思います
SK と SM を実際に喫い比べると
次のような違いがあります
① ラタキアの効き方は同じ位なのですが、SM のほうが少し多い気がします。
② バージニアの甘さは SK の方がとろ~りとした甘味があり すこし甘くかんじるようです、それに比べ SM の方は サラッとした甘さでカラッとした味わいでしょうか。
③ オリエントは同じようなタイプですが 結構違いがあります。
SK、SM ともに スパイシーな中に マスティなアーシーさを感じますが、より泥臭いのは
SK の方です。SM の方にも同じテイストは感じますが、あっさりしていてしつこくないと
思います。
また ウッジーな清涼感は SM の方に強く感じラタキアの含有量にも影響されているのかもしれません・・・。
④ オリエントのアロマですが どちらにも ヨモギのような草臭さを感じますが SM の方が
清涼感があるせいか その香りはやんわりといい塩梅に懐かしさを持って流れて行くのに対し SK の方は 高い部分の爽やかさに少し欠けるので そのアーシーさと相まって 少し
しつこく感じてしまいます。
このあたりが違いになるのですが
分かりやすく説明すると こうなります。
この私 渓流釣りが好きで 若い頃よく本流に流れ込んでいる 支流に入りこみ さらにその枝沢に ヤマベ(ヤマメ)釣りに行ったものです。
そんなところに入り込んで 川の中を歩きながら釣りをするのですが
時間を忘れて釣りをするその時に感じるのは 絶え間なく流れる水の音と 冷たい水と
そこに立ち込める透き通る空気なんですね。
こんな時に感じる清涼感が この SM にはあるようです。
少し酸味を含んで 少しハーヴィーな草っぽい清涼感はそのヨモギ的な香りと相まって
いい塩梅に懐かしさというか 心の原風景を投影してくれるようです・・・。
それに比べて SK の方は そんな清涼感はあまり感じず
思い浮かべるのは 田舎の 田園風景となります。
夏場の 暑い盛りの 田んぼをイメージしてしまいます・・・。
こちらも 原風景には違いありませんが、夏場の蚊帳の中の 蚊取り線香をイメージし
暑苦しいイメージがあります。
その違いでしょうか
わたしのすきなたばこに Pirate Kake がありますが、あのタバコにも イズミルの
オリエントが使われていると思います。
SK、SM と同じような アーシーさと アロマを感じます。
しかし ラタキアの量や バーレィが入ってますから 全く別のタバコになります。
でも 喫ってみて心が落ち着くのは そのオリエントに なにか郷愁をそそるものが
あるからなのかもしれません。
同様に このどこか郷愁をそそる味わいの タバコたち
都会とは違う田舎の原風景を思い起こさせるのですが
スキッフに使われているバージニア由来の 甘さには特筆すべきものがあります。
バックに流れる このまったりとした甘さはいいです 美味いタバコだと思います。
ただ 湿気がきつすぎる点と やや泥臭い点が マイナスになります
その点 スミルナの方は あっさりとして喫いやすいかと思います。
そちらの方が少しホッとする様です。
残りのレバントとの比較は 次回という事で
それでは また
前回は Samuel Gawith - Skiff Mixtureの感想を述べたのですが
似たような味わいと思うタバコがあります
それは
John Cotton's Smyrna
Drucquer & Sons - Levant Mixture
この2種類のブレンドです
その他にも 似たタイプのタバコはあるのですが、特にこの2つが似ているかと思いました。
何処が似ているかというと
1 ラタキアの効き方
2 オリエントの種類 と味わい
3 いずれもオリエントが前面に出た バルカンタイプ
と言うところが似た点になります。
皆美味しいタバコには違いないのですが、味わいは微妙に違うようです
その原因がなんであるのか 気になるところで その辺りを探ってみます。
分かりやすくするため
Skiff Mixture = SK
John Cotton's Smyrna = SM
Levant Mixture = LV
このように略します。
こちらが
SK と SM ですが
このように
保存の為 ふたつきの空き缶に詰めてあります
それを取り出したのが
こちらになります
左のが
SK
右のが
SM となります
一目 カットの大きさが違うのが分かります
SK は長めのリボンカット
SM は小さく刻まれた Westminster のようなカットになります。
そして 乾燥状態は かなり異なりますね
SK の方は湿気が強めなので 乾燥が必要です
それに比べて
SM の方は 乾燥し過ぎのようなので、濡れティッシュを少し湿らせて
缶と紙の間に入れて湿気をつけると丁度よくなるようです。
そこがまず 違いと言えば違いになります。
ここでもう一品
この LV ですが
こちらも小分けしたものが、保存瓶の中にありました。
こちらのものですが 乾燥状態は丁度良いので そのまま喫います。
このタバコも皿に取り出すと
手前のが LV ですが SM と似た感じのカットでもあり 色も全く似た感じになります。
前回のスキッフ の感想として
ラタキアは前面に出ては来ず バージニアもさほど甘味は強いわけでもなく
オリエントが前面に香る煙草となっています。
甘味は強いわけではないのですが 熟成したバージニアと オリエント ラタキアの甘味などが、実にうまいこと合わさり とろ~り とした甘味を出しているタバコで
その甘みが一つの魅力 となります。
さらに このタバコのオリエントが 実にマスティで アーシーな味わいと
どこか ヨモギの香りを彷彿させてくれるような懐かしさを与えてくれ
郷愁をそそるようなタバコ といえるのではないでしょうか。
しかしながら、そのオリエントには少し癖が有り その辺りが好みの分かれるところ
かと思ったものです。
このスキッフ に使われているオリエントは おそらく Izmir かと思うのですが
それ以外にも何か入っているのかもしれません・・・というか 色々入っているのが
この辺りのタバコの常識の様ですが、Basma 系列のオリエントとは違って
スパイシーであり ややもすると 少し泥臭い感じになるのが この葉っぱの特徴なのかも知れません・・・。
その辺りの感じが少し似ているのは Basmaの中では 西の方でとれる Katerini あたりが
その少しスパイシーで泥臭いようなアーシーなところ あるいは少しハーヴィーな所が似ているようにもおもうのですが、そういうところもある というだけで 違う葉っぱですね。
また ヨモギのような あるいはビャクダン? というか 除虫菊のような蚊取り線香の香りを 強く喫うとより感じるのですが、イズミルの他に なにかはいっているのかも
知れません・・・ なので
他のタバコとの比較が必要な気がします。
そこでまず 登場するのが SM(スミルナ) です。
John Cotton's Smyrna
このタバコ オリエントはスミルナを使ってますよ と明記してあるので分かりいいです。
その他にも何か使っているのかは分かりませんが、スミルナがメインであることに変わりはないということです。
スミルナとは イズミルの一つの呼び名ですから イズミルと言っていいです。
しかし 産地も収穫量も トルコ本土では広く多いので その中にもいろいろな
バリエーションがあってしかるべきかとは思います。
マクレの スミルナ№1 に使われている葉っぱは かなり小さい葉っぱになります
このタバコがどうなのかは分かりませんが、やはりイズミルということになります。
しかしその味わいは 微妙にに異なるかとは思います
SK と SM を実際に喫い比べると
次のような違いがあります
① ラタキアの効き方は同じ位なのですが、SM のほうが少し多い気がします。
② バージニアの甘さは SK の方がとろ~りとした甘味があり すこし甘くかんじるようです、それに比べ SM の方は サラッとした甘さでカラッとした味わいでしょうか。
③ オリエントは同じようなタイプですが 結構違いがあります。
SK、SM ともに スパイシーな中に マスティなアーシーさを感じますが、より泥臭いのは
SK の方です。SM の方にも同じテイストは感じますが、あっさりしていてしつこくないと
思います。
また ウッジーな清涼感は SM の方に強く感じラタキアの含有量にも影響されているのかもしれません・・・。
④ オリエントのアロマですが どちらにも ヨモギのような草臭さを感じますが SM の方が
清涼感があるせいか その香りはやんわりといい塩梅に懐かしさを持って流れて行くのに対し SK の方は 高い部分の爽やかさに少し欠けるので そのアーシーさと相まって 少し
しつこく感じてしまいます。
このあたりが違いになるのですが
分かりやすく説明すると こうなります。
この私 渓流釣りが好きで 若い頃よく本流に流れ込んでいる 支流に入りこみ さらにその枝沢に ヤマベ(ヤマメ)釣りに行ったものです。
そんなところに入り込んで 川の中を歩きながら釣りをするのですが
時間を忘れて釣りをするその時に感じるのは 絶え間なく流れる水の音と 冷たい水と
そこに立ち込める透き通る空気なんですね。
こんな時に感じる清涼感が この SM にはあるようです。
少し酸味を含んで 少しハーヴィーな草っぽい清涼感はそのヨモギ的な香りと相まって
いい塩梅に懐かしさというか 心の原風景を投影してくれるようです・・・。
それに比べて SK の方は そんな清涼感はあまり感じず
思い浮かべるのは 田舎の 田園風景となります。
夏場の 暑い盛りの 田んぼをイメージしてしまいます・・・。
こちらも 原風景には違いありませんが、夏場の蚊帳の中の 蚊取り線香をイメージし
暑苦しいイメージがあります。
その違いでしょうか
わたしのすきなたばこに Pirate Kake がありますが、あのタバコにも イズミルの
オリエントが使われていると思います。
SK、SM と同じような アーシーさと アロマを感じます。
しかし ラタキアの量や バーレィが入ってますから 全く別のタバコになります。
でも 喫ってみて心が落ち着くのは そのオリエントに なにか郷愁をそそるものが
あるからなのかもしれません。
同様に このどこか郷愁をそそる味わいの タバコたち
都会とは違う田舎の原風景を思い起こさせるのですが
スキッフに使われているバージニア由来の 甘さには特筆すべきものがあります。
バックに流れる このまったりとした甘さはいいです 美味いタバコだと思います。
ただ 湿気がきつすぎる点と やや泥臭い点が マイナスになります
その点 スミルナの方は あっさりとして喫いやすいかと思います。
そちらの方が少しホッとする様です。
残りのレバントとの比較は 次回という事で
それでは また
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