スマートウォッチの存在価値は何か。第一には「すぐに時間が分かる事」であるが、恐らくそう云う事ではない。現状はヘルスケア関連で、血圧や心拍数が手軽に測定出来て便利と云うのが主な用途らしい。寝ている最中に装着し、眠りの質を判定するサービスも登場している様なので、そっち方面では将来性が見込めそうである。しかし折角のバイタルチェック機能である。新しい切り口の使い方が出来るのではないか。例えばストレスの可視化である。緊張したり不快を感じたりすると時計のゲージが上昇し、限界が近付くとアラームで警告する様にしたら、いきなりキレる人も減らせると思う。逆の発想で、音楽を聴いた時の反応から「どのジャンルでリラックス出来るか」を学習してもらい、プレイリストを作ってもらうのも楽しそうである。ただそうなると脳波のデータ収集にヘッドセットが別途必要になったりと、腕時計の必然性が改めて問われる事にはなりそうなのである。