小中学生の一人に一台、パソコンを。ただし5000億円以内で。業界に喧嘩売っているとしか思えない、壮大なプロジェクトである。端末一台当たりの予算は、概ね5万円以下に収める様にと云うお達しらしいが、スマホのミドルレンジですらギリギリの線である。しかもネットワーク環境もコミコミでとの事なので、きっと官公庁出入りの何れかの業者が泣きながら入札する事になるのだろう。何より敷設したらしたで運用管理が必要になる。新入生が入学する度にアカウントを更新するのか、匿名アカウントにするのかは知らないが、どちらにせよセキュリティ的には相当胃が痛い状況となるに違いない。クラウド上に仮想化した端末を立ち上げてログインする方式にすればまだマシではあるが、それでも常駐の管理者は必須である。飲み込みの早い子を選抜し、適切な指導を施した上で早々に管理を移管しないと、壮大な脆弱性をおっぴろげる為に税金を費やす事になりそうなのである。