そもそも何の権限も無ぇ。そう口を滑らせてしまう副大臣も、そうとは知らず貢いでいた中国企業も哀れである。カルチャーギャップに衝撃を受けているかも知れない。官僚のトップは事務次官で大臣は政権の人事次第と云うのが、海外から見たら分かり難い様に思える。何故国家の最高権力者が書記長なのか、と似ている様な気もするが、肩書の問題でも無さそうである。「御輿は軽くてパーがいい」と云うのは小沢一郎氏の発言が流布する間に語呂良く改変されたものらしいが、組織が巨大化すると維持機構が肥大化し、トップがお飾りになる傾向が強まる様に思える。どんな優秀な人でも手を入れられない頑強な仕組みが出来上がっていると言った方が正確だろう。やれる事は現状を追認しハンコ捺し係になるか、根底から破壊するかであるが、後者を選ぶには任期が余りにも短い。担がれるに任せるだけのトップの多さは、お神輿文化の無い海外には理解し難い様に思うのである。