7/8 夏になると思い出す
7月か8月の土曜日だった。
朝市がまだあったから7月だったかもしれない。
私は道で知らない鳥をみつけた。
鳥ままだ生きていて、私は家に連れ帰った。
調べた結果それはアマツバメだった。
低い段ボールの箱に入れ、綿棒に水を含ませて口もとに持って行ったらゴクゴク飲んだ。
そうやって一晩その子は私のベッドの横で過ごした。
夜中に何度か起きて水を飲ませて、それから私が「ネンネ」と言うとまた眠りについた。
翌朝、私は目が覚めてアマツバメを見たらもう死んでいた。
その翌年だった。
夏になって窓は開いていた。
アマツバメの一群れが中庭を鳴きながら行って、戻ってを数回して飛び去った。
あ、あの子がここで死んだことを知っていて、オマージュのために飛んでくれたのだと思った。
でも今思うに、あの瀕死の状態であの子はよく「ワタシはここにいる」メッセージを送れたもんだ。
そしてどこにいるかわからないあの子の家族はそのメッセージをちゃんとキャッチしていた。
さらに一年も経って忘れずに私の部屋の前を通過してくれた。
鳥の不思議な、不思議な力。
7月か8月の土曜日だった。
朝市がまだあったから7月だったかもしれない。
私は道で知らない鳥をみつけた。
鳥ままだ生きていて、私は家に連れ帰った。
調べた結果それはアマツバメだった。
低い段ボールの箱に入れ、綿棒に水を含ませて口もとに持って行ったらゴクゴク飲んだ。
そうやって一晩その子は私のベッドの横で過ごした。
夜中に何度か起きて水を飲ませて、それから私が「ネンネ」と言うとまた眠りについた。
翌朝、私は目が覚めてアマツバメを見たらもう死んでいた。
その翌年だった。
夏になって窓は開いていた。
アマツバメの一群れが中庭を鳴きながら行って、戻ってを数回して飛び去った。
あ、あの子がここで死んだことを知っていて、オマージュのために飛んでくれたのだと思った。
でも今思うに、あの瀕死の状態であの子はよく「ワタシはここにいる」メッセージを送れたもんだ。
そしてどこにいるかわからないあの子の家族はそのメッセージをちゃんとキャッチしていた。
さらに一年も経って忘れずに私の部屋の前を通過してくれた。
鳥の不思議な、不思議な力。